15.3.20 イベント・アクション制御の通信暗号化機能有効時の通信時における応答待ちタイムアウトの設定
JP1/AJS3の通信暗号化機能を使用している環境で,イベント・アクション制御のプロセス間でSSL通信を行った際に,イベント・アクション制御のプロセスでは通信相手から応答があるまで待ちます。
プロセス間通信時に何らかの要因で応答が返ってこない場合,応答を待ち続けて通信が完了しない状況となるため,イベントジョブの状態が変わらないといった問題が発生することがあります。
この問題を回避したい場合は,この通信暗号化機能有効時における応答待ちタイムアウトの設定を行ってください。この設定をすることで,応答がない場合はほかの処理をするために,タイムアウトするようになります。
設定手順を次に示します。
- 〈この項の構成〉
(1) 定義手順
-
JP1/AJS3のサービスを停止する。
次のコマンドを実行して,プロセスがすべて停止していることを確認します。
# /etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop※ # /opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd_status
- 注※
-
自動停止の設定がされていることを確認してください。
-
次のコマンドを実行して,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定する。
jajs_config -k "定義キー名" "環境設定パラメーター名"=定義内容
-
JP1/AJS3を再起動する。
設定した内容が反映されます。
(2) 環境設定パラメーター一覧
定義キー |
環境設定パラメーター |
定義内容 |
---|---|---|
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AOMAGENT]※ |
"SSLInitTimeout"= |
イベント・アクション制御の通信暗号化機能有効時の通信時の応答待ちタイムアウトの設定 |
- 注※
-
{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定してください。
環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,「20.6.2(36) SSLInitTimeout」を参照してください。