13.3.8 J2EEサーバ用オプション定義ファイル(usrconf.cfg)の設定項目の詳細
J2EEサーバ用オプション定義ファイル(usrconf.cfg)の記述形式や設定項目の詳細について説明します。
(1) ファイルの格納場所
usrconf.cfgの格納場所を次に示します。
/opt/jp1ajs3web/uCPSB/CC/server/usrconf/ejb/ajs3web
(2) ファイルの編集手順
usrconf.cfgの編集手順を次に示します。クラスタ運用時は,編集手順に従い,実行系と同じ定義内容を待機系で設定してください。
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次のコマンドを実行して,Webアプリケーションサーバを停止する。
/etc/opt/jp1ajs3web/jajs_web_stop -t app
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usrconf.cfgを任意のディレクトリにバックアップする。
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usrconf.cfgをviなどのエディターで開く。
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定義内容を変更する。
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文字コードUTF-8でファイルを保存する。
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次のコマンドを実行して,Webアプリケーションサーバを起動する。
/etc/opt/jp1ajs3web/jajs_web -t app
(3) 設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Web Application Serverサービス起動時
(4) 記述形式
usrconf.cfgの記述形式を次に示します。
(省略) # java vm options #add.jvm.arg=-Xms256m add.jvm.arg=-XmxWeb Consoleサーバ上のアプリケーションが使用するJavaヒープの最大サイズ (省略)
なお,「#」から始まる行はコメント行です。
(5) 設定項目
設定項目について説明します。
(a) Web Consoleサーバ上のアプリケーションが使用するJavaヒープの最大サイズ
Web Consoleサーバ上のアプリケーションが使用するJavaヒープの最大サイズを指定します。
- 指定できる値
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512〜5120(単位:メガバイト)
- デフォルト値
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2048(単位:メガバイト)
- 推奨値
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デフォルト値
指定値の最後に必ず「m」を付けてください。
最大サイズをデフォルトから変更したい場合に,運用に合わせて最大サイズを変更します。メモリー所要量については,リリースノートを参照してください。
(6) 設定例
usrconf.cfgの設定例を次に示します。
(省略) # java vm options #add.jvm.arg=-Xms256m add.jvm.arg=-Xmx2048m (省略)
(7) 注意事項
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ここで説明した設定項目以外の記述は,変更しないでください。
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設定が不正な場合,JP1/AJS3 Web Application Serverサービスが起動しません。
設定が不正とは,次のケースが該当します。
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Javaヒープの最大サイズに形式不正な値(文字や記号)を指定した場合
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Javaヒープの最大サイズに負の値や小数など,自然数以外の値を指定した場合
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次のように設定を複数行指定した場合,最も大きな値の指定が有効となります。
(例)
add.jvm.arg=-Xmx512m add.jvm.arg=-Xmx1024m
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Javaヒープの最大サイズには,物理メモリーよりも大きなサイズを指定しないでください。物理メモリーより大きな値を設定した場合,JP1/AJS3 Web Application Serverサービスの起動に失敗することがあります。