13.3.3 環境設定ファイル(ajs3web.conf)の設定項目の詳細
環境設定ファイル(ajs3web.conf)の記述形式や設定項目の詳細について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) ファイルの格納場所
ajs3web.confおよびモデルファイルajs3web.conf.modelの格納場所について説明します。
(a) モデルファイルの格納場所
モデルファイルajs3web.conf.modelの格納場所を次に示します。
/etc/opt/jp1ajs3web/conf/
(b) ajs3web.confの格納場所
ajs3web.confの格納場所を次に示します。
/etc/opt/jp1ajs3web/conf/※
- 注※
-
クラスタ運用時は,格納場所が次のようになります。
共有ディレクトリ/jp1ajs3web/conf
なお,コマンドログに対して変更を行う場合は,共有ディレクトリ配下のajs3web.confと「/etc/opt/jp1ajs3web/conf」ディレクトリ配下のajs3web.confの両方を変更してください。
(2) ファイルの編集手順
ajs3web.confの編集方法は,ログのサイズや面数を変更する場合と,それ以外の項目を変更する場合で,手順が異なります。
(a) ログのサイズや面数を変更する手順
ログのサイズや面数を変更する場合,ajs3web.confを編集する前に,ログファイルや関連ファイルをすべて削除する必要があります。
ログのサイズや面数を変更する手順を次に示します。
-
次のコマンドを実行して,HTTPサーバとWebアプリケーションサーバを停止する。
/etc/opt/jp1ajs3web/jajs_web_stop
-
すべてのログファイル※を任意のディレクトリにバックアップする。
-
次のファイル※を削除する。
アプリケーションサーバログに対して変更を行う場合
-
すべてのアプリケーションサーバログ
-
アプリケーションサーバログの格納ディレクトリ下の,mmapディレクトリ配下のappserver.mmファイル
コマンドログに対して変更を行う場合
-
すべてのコマンドログ
-
コマンドログの格納ディレクトリ下の,mmapディレクトリ配下のjajs_web.mmファイル,jajs_web_stop.mmファイルおよびajswebsetup.mmファイル
-
-
ajs3web.confを任意のディレクトリにバックアップする。
-
モデルファイルajs3web.conf.modelをコピーして,ajs3web.confにリネームする。
-
ajs3web.confをviなどのエディターで開く。
-
定義内容を変更する。
-
ファイルを保存する。
-
次のコマンドを実行して,HTTPサーバとWebアプリケーションサーバを起動する。
/etc/opt/jp1ajs3web/jajs_web
- 注※
-
ログファイル名およびディレクトリ名については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング 1.2.5(2) UNIXの場合」のJP1/AJS3 - Web Consoleのログファイルおよびディレクトリ一覧(UNIXの場合)の表を参照してください。
(b) ログのサイズや面数以外の項目を変更する手順
ログのサイズや面数以外の項目を変更する手順を次に示します。
-
次のコマンドを実行して,HTTPサーバとWebアプリケーションサーバを停止する。
/etc/opt/jp1ajs3web/jajs_web_stop
-
ajs3web.confを任意のディレクトリにバックアップする。
-
モデルファイルajs3web.conf.modelをコピーして,ajs3web.confにリネームする。
-
ajs3web.confをviなどのエディターで開く。
-
定義内容を変更する。
-
ファイルを保存する。
-
次のコマンドを実行して,HTTPサーバとWebアプリケーションサーバを起動する。
/etc/opt/jp1ajs3web/jajs_web
(3) 設定が有効になるタイミング
- コマンドログに対して変更を行った場合
-
-
セットアップコマンド操作ログはセットアップコマンド実行時
-
サービス起動コマンド操作ログおよびサービス停止コマンド操作ログはJP1/AJS3 Web Application Serverサービス起動時
-
- その他の変更を含めて変更した場合
-
JP1/AJS3 Web Application Serverサービス起動時
(4) 記述形式
ajs3web.confの記述形式を次に示します。
[] HNTR_LOG_LEVEL=統合トレースログに出力するメッセージレベル HNTR_LOG_LANG=統合トレースログに出力するメッセージの言語種別 SYS_LOG_LEVEL=syslogに出力するメッセージレベル COM_LOG_SIZE=コマンドログのファイルサイズ COM_LOG_LEVEL=コマンドログに出力するメッセージレベル COM_LOG_NUM=コマンドログのファイルの面数 COM_LOG_LANG=コマンドログに出力するメッセージの言語種別 SERVER_LOG_SIZE=アプリケーションサーバログのサイズ SERVER_LOG_LEVEL=アプリケーションサーバログに出力するメッセージレベル SERVER_LOG_NUM=アプリケーションサーバログのファイルの面数 SERVER_LOG_LANG=アプリケーションサーバログに出力するメッセージの言語種別 PFM_URL=PFM - Web ConsoleへのアクセスURL EXECUTION_PROHIBITED_DISPLAY_FORMAT=計画実行登録したルートジョブネットの実行中止の表示形式 GUI_OPERATION_RESTRICTION=操作制限機能を有効にするかどうかの設定 PERMITTED_AJS_MANAGER_HOST=JP1/AJS3 - Web Consoleからの接続を許可するJP1/AJS3 - Managerのホスト名 HOST_NAME_INPUT_METHOD=Web GUIのログイン画面に表示される[接続ホスト名]の入力方式 API_EXECUTION_RESTRICTION=APIの実行を制限するかどうかの設定 SERVER_SESSION_TIMEOUT=Web GUIのセッションタイムアウト時間 [接続先JP1/AJS3 - Managerのホスト名またはIPアドレス] TIMEZONE=接続先JP1/AJS3 - Managerのタイムゾーン SUMMARY_MAX_COUNT=Web GUI(ジョブポータル)の監視対象の最大数 HOSTNAME_ALIAS_FOR_PFM=PFM - Web Consoleに渡すJP1/AJS3 - Managerのホストエイリアス名 WEB_CONSOLE_SETTING_USER=JP1ユーザーごとの操作許可設定を変更できるJP1ユーザー(設定ユーザー) HOST_INFO_BAR_BACKGROUND=Web GUI(ジョブポータル)のウィンドウに接続先JP1/AJS3 - Managerのホストの情報を表示するエリアの色 HOST_INFO_BAR_TEXT=Web GUI(ジョブポータル)のウィンドウに表示する接続先JP1/AJS3 - Managerのホストの情報 HOST_INFO_BAR_TEXT_COLOR=Web GUI(ジョブポータル)のウィンドウに接続先JP1/AJS3 - Managerのホストの情報を表示するエリアの文字色 [接続先JP1/AJS3 - Managerのホスト名またはIPアドレス] :
行の先頭に「;」(セミコロン)を記載すると,その行はコメントとなり,設定が有効になりません。編集前のajs3web.confおよびモデルファイルajs3web.conf.modelには,コメントで設定例が記載されています。設定を有効にする場合は,先頭の「;」(セミコロン)を削除してください。
ajs3web.confは,セクションにごとに指定する設定項目が異なります。
- []セクション
-
JP1/AJS3 - Web Console共通の設定についての設定項目を指定します。
設定項目は,[]の次の行から,次のセクションの前の行(次のセクションがない場合は最終行)までに指定してください。
指定できる設定項目は,「(5) 設定項目」の「(a) HNTR_LOG_LEVEL」〜「(r) SERVER_SESSION_TIMEOUT」です。
- [接続先JP1/AJS3 - Managerのホスト名またはIPアドレス]セクション
-
JP1/AJS3 - Web Consoleから接続するJP1/AJS3 - Managerごとの設定項目を指定します。
設定項目は,[接続先JP1/AJS3 - Managerのホスト名またはIPアドレス]の次の行から,次のセクションの前の行(次のセクションがない場合は最終行)までに指定してください。
指定できる設定項目は,「(5) 設定項目」の「(t) TIMEZONE」〜「(z) HOST_INFO_BAR_TEXT_COLOR」です。
[接続先JP1/AJS3 - Managerのホスト名またはIPアドレス]セクションの定義がない場合は,「(5) 設定項目」の「(t) TIMEZONE」〜「(z) HOST_INFO_BAR_TEXT_COLOR」の設定項目はデフォルト値で動作します。
[接続先JP1/AJS3 - Managerのホスト名またはIPアドレス]に指定できる値については,「(5) 設定項目」の「(s) 接続先JP1/AJS3 - Managerのホスト名またはIPアドレス」を参照してください。
(5) 設定項目
設定項目について説明します。各項目は改行文字で区切ってください。
(a) HNTR_LOG_LEVEL
統合トレースログに出力するメッセージレベルを指定します。
- 指定できる値
-
- none
-
どのメッセージも出力しません。
- error
-
エラーメッセージを出力します。
- warn
-
エラー,および警告メッセージを出力します。
- info
-
エラー,警告,および情報メッセージを出力します。
- デフォルト値
-
info
- 推奨値
-
デフォルト値
(b) HNTR_LOG_LANG
統合トレースログに出力するメッセージの言語種別を指定します。
- 指定できる値
-
- system
-
OSに設定されている言語種別で出力します。
OSに設定されている文字コードが,英語ASCIIコード,UTF-8コード,SJISコード以外の場合は,英語ASCIIコードが仮定されます。
- C,en_US.UTF-8またはen_US.utf8
-
英語ASCIIコードで出力します。
- ja_JP.UTF-8またはja_JP.utf8
-
UTF-8コードで出力します。
- ja_JP.SJIS※またはja_JP.sjis※
-
SJISコードで出力します。
- 注※
-
SUSE Linuxでだけ指定してください。
- デフォルト値
-
system
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
(c) SYS_LOG_LEVEL
syslogに出力するメッセージレベルを指定します。
- 指定できる値
-
- none
-
どのメッセージも出力しません。
- error
-
エラーメッセージを出力します。
- warn
-
エラー,および警告メッセージを出力します。
- info
-
エラー,警告,および情報メッセージを出力します。
- デフォルト値
-
info
- 推奨値
-
デフォルト値
(d) COM_LOG_SIZE
コマンドログのファイルサイズを指定します。
- 指定できる値
-
4〜16,384(単位:キロバイト)
- デフォルト値
-
128
- 推奨値
-
デフォルト値
(e) COM_LOG_LEVEL
コマンドログに出力するメッセージレベルを指定します。
- 指定できる値
-
- none
-
どのメッセージも出力しません。
- error
-
エラーメッセージを出力します。
- warn
-
エラー,および警告メッセージを出力します。
- info
-
エラー,警告,および情報メッセージを出力します。
- デフォルト値
-
info
- 推奨値
-
デフォルト値
(f) COM_LOG_NUM
コマンドログのファイルの面数を指定します。
- 指定できる値
-
1〜16(単位:面)
- デフォルト値
-
2
- 推奨値
-
デフォルト値
(g) COM_LOG_LANG
コマンドログに出力するメッセージの言語種別を指定します。
- 指定できる値
-
- system
-
OSに設定されている言語種別で出力します。
OSに設定されている文字コードが,英語ASCIIコード,UTF-8コード,SJISコード以外の場合は,英語ASCIIコードが仮定されます。
- C,en_US.UTF-8またはen_US.utf8
-
英語ASCIIコードで出力します。
- ja_JP.UTF-8またはja_JP.utf8
-
UTF-8コードで出力します。
- ja_JP.SJIS※またはja_JP.sjis※
-
SJISコードで出力します。
- 注※
-
SUSE Linuxでだけ指定してください。
- デフォルト値
-
system
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
(h) SERVER_LOG_SIZE
アプリケーションサーバログのファイルサイズを指定します。
- 指定できる値
-
4〜16,384(単位:キロバイト)
- デフォルト値
-
8,192
- 推奨値
-
デフォルト値
(i) SERVER_LOG_LEVEL
アプリケーションサーバログに出力するメッセージレベルを指定します。
- 指定できる値
-
- none
-
どのメッセージも出力しません。
- error
-
エラーメッセージを出力します。
- warn
-
エラー,および警告メッセージを出力します。
- info
-
エラー,警告,および情報メッセージを出力します。
- デフォルト値
-
info
- 推奨値
-
デフォルト値
(j) SERVER_LOG_NUM
アプリケーションサーバログのファイルの面数を指定します。
- 指定できる値
-
1〜16(単位:面)
- デフォルト値
-
2
- 推奨値
-
デフォルト値
(k) SERVER_LOG_LANG
アプリケーションサーバログに出力するメッセージの言語種別を指定します。
- 指定できる値
-
- system
-
OSに設定されている言語種別で出力します。
OSに設定されている言語種別が日本語でも英語でもない場合は,英語が仮定されます。
- ja
-
日本語で出力します。
- en
-
英語で出力します。
- デフォルト値
-
system
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
(l) PFM_URL
PFM - Web Consoleへのログイン画面へのURLを指定します。
- 指定できる値
-
通信プロトコル://PFM - Web Consoleのホスト名またはIPアドレス:ポート番号/PFMWebConsole/login.do
「通信プロトコル://PFM - Web Consoleのホスト名またはIPアドレス:ポート番号」の部分は,環境に合わせて次のように設定してください。
- 通信プロトコル
-
通信プロトコルをhttpまたはhttpsで指定します。
- PFM - Web Consoleのホスト名またはIPアドレス
-
PFM - Web Consoleのホスト名またはIPアドレスを指定します。
- ポート番号
-
PFM - Web Consoleとの通信で使用するポート番号を記載します。デフォルトは「20358」です。
- デフォルト値
-
なし
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
(m) EXECUTION_PROHIBITED_DISPLAY_FORMAT
計画実行登録したルートジョブネットの実行中止の表示形式を設定します。
- 指定できる値
-
- yes
-
計画実行登録したルートジョブネットを実行中止した場合,次の画面およびダイアログボックスでルートジョブネットの[計画一時変更]に「なし(前回実行中止)」と表示します。
-
[リスト]画面
-
[マンスリースケジュール]画面
-
[詳細情報]ダイアログボックス
-
- no
-
計画実行登録したルートジョブネットを実行中止した場合,次の画面およびダイアログボックスでルートジョブネットの[計画一時変更]に「あり(実行中止)」と表示します。
-
[リスト]画面
-
[マンスリースケジュール]画面
-
[詳細情報]ダイアログボックス
-
- デフォルト値
-
no
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
(n) GUI_OPERATION_RESTRICTION
Web GUI(ジョブポータル)の操作制限機能を有効にするかどうかを指定します。
- 指定できる値
-
- yes
-
操作制限機能を有効にします。
- no
-
操作制限機能を無効にします。
- デフォルト値
-
no
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
- 注意事項
-
このパラメーターに「yes」を指定した場合は,必ずパラメーターWEB_CONSOLE_SETTING_USERを設定してください。
(o) PERMITTED_AJS_MANAGER_HOST
JP1/AJS3 - Web Consoleからの接続を許可するJP1/AJS3 - Managerのホスト名を指定します。
- 指定できる値
-
JP1/AJS3 - Managerのホスト名
指定するホスト名は,次の方法で確認できる名前です。
- 物理ホストの場合
-
マネージャーホスト上でhostnameコマンドを実行すると出力されるホスト名。
- 論理ホストの場合
-
論理ホスト環境をセットアップしたときの論理ホスト名。
ホスト名は,1個当たり255バイト以内の文字列で指定します。複数のホスト名を指定する場合は,「,(コンマ)」で区切って入力します。最大128個指定できます。大文字と小文字は区別されません。
- デフォルト値
-
なし(接続を制限しない)
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
- 注意事項
-
-
「,(コンマ)」で区切って入力する場合は,値の最後を「,(コンマ)」にしないでください。値が不正となります。
-
このパラメーターを指定した場合は,パラメーター[接続先JP1/AJS3 - Managerのホスト名またはIPアドレス]の値を,このパラメーターに指定したホスト名と必ず一致させてください。
-
Web GUI(ジョブポータル)にIPアドレスやエイリアス名などホスト名以外でログインしているユーザーがいる場合で,このパラメーターを設定したときは,ユーザーがWeb GUI(ジョブポータル)にホスト名でログインしたあと,[監視対象設定]ダイアログボックスで監視対象を設定し直す必要があります。
-
(p) HOST_NAME_INPUT_METHOD
Web GUIのログイン画面に表示する[接続ホスト名]の入力方式を指定します。
- 指定できる値
-
- tf
-
ユーザーがホスト名を入力するテキストボックス方式にします。
- dl
-
接続を許可されたホスト名から選択するドロップダウンリスト方式にします。
ドロップダウンリストに表示されるホスト名の順番は,パラメーターPERMITTED_AJS_MANAGER_HOSTで入力した順番になります。
- デフォルト値
-
tf
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
- 注意事項
-
このパラメーターの設定は,パラメーターPERMITTED_AJS_MANAGER_HOSTで値を一つ以上指定している場合だけ有効です。
(q) API_EXECUTION_RESTRICTION
ユーザーアプリケーションからのAPIの実行を制限するかどうかを指定します。
- 指定できる値
-
- yes
-
すべてのAPIの実行を制限します。
- no
-
APIの実行を制限しません。
- デフォルト値
-
no
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
- 注意事項
-
JP1/AJS3 - Web ConsoleのAPIを利用するユーザーアプリケーションを使用している場合,このパラメーターに「yes」を指定すると,ユーザーアプリケーションが正常に動作しなくなるおそれがあります。必要に応じて,ユーザーアプリケーションを修正してください。
(r) SERVER_SESSION_TIMEOUT
Web GUIのセッションタイムアウト時間を指定します。
- 指定できる値
-
900〜3,600(単位:秒)
- デフォルト値
-
900
- 推奨値
-
デフォルト値
(s) 接続先JP1/AJS3 - Managerのホスト名またはIPアドレス
JP1/AJS3 - Web Consoleから接続するJP1/AJS3 - Managerのホスト名またはIPアドレスを,半角の角括弧「[」と「]」で囲んで指定します。
指定する値は,次の値に合わせてください。
-
Web GUIのログイン画面の[接続ホスト名]
-
APIのリクエストの「query」に指定するパラメーター「manager」
-
APIのリクエストのメッセージボディに指定するパラメーター「manager」
同一ホストに対するホスト名での指定とIPアドレスでの指定は区別されます。アルファベットの大文字と小文字は区別されません。
設定例については,「(7) 設定例」を参照してください。
- 指定できる値
-
255バイト以内の文字列
- デフォルト値
-
なし
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
(t) TIMEZONE
接続先JP1/AJS3 - Managerの物理ホストまたは論理ホストのタイムゾーンを指定します。
接続先JP1/AJS3 - ManagerのタイムゾーンがWeb Consoleサーバのタイムゾーンと異なる場合に指定する必要があります。
- 指定できる値
-
ajswebtz.batコマンドで取得できるタイムゾーンID
この設定項目を省略した場合は,OSのタイムゾーン設定に従います。
ajswebtz.batコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド ajswebtz(Linux限定)」を参照してください。
- デフォルト値
-
OSのタイムゾーン設定に従います。
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
(u) SUMMARY_MAX_COUNT
Web GUI(ジョブポータル)の[ダッシュボード]画面に設定できる監視対象設定の最大数を指定します。一つの監視対象設定につき最大20個のルートジョブネットを監視対象ユニットとして登録できます。
- 指定できる値
-
1〜20(単位:個)
- デフォルト値
-
5
- 推奨値
-
デフォルト値
(v) HOSTNAME_ALIAS_FOR_PFM
JP1/PFMが,監視しているJP1/AJS3 - Managerホストの監視ホスト名として,実ホスト名と異なる名称を指定している場合に,PFM - Web Consoleに渡す接続先JP1/AJS3 - Managerの監視ホスト名を指定します。
- 指定できる値
-
255バイト以内の文字列
- デフォルト値
-
なし
- 推奨値
-
運用環境に合わせて設定してください。
(w) WEB_CONSOLE_SETTING_USER
Web GUIの操作制限機能を使用する場合に,操作許可設定を変更できるJP1ユーザー(設定ユーザー)を指定します。
- 指定できる値
-
JP1ユーザー名
JP1ユーザー名に指定できる文字については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
複数のJP1ユーザーを指定する場合は,「,(コンマ)」で区切って入力します。最大10個指定できます。大文字と小文字は区別されません。
- デフォルト値
-
なし
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
- 注意事項
-
-
このパラメーターの設定は,パラメーターGUI_OPERATION_RESTRICTIONに「yes」を指定している場合だけ有効です。
-
「,(コンマ)」で区切って入力する場合は,値の最後を「,(コンマ)」にしないでください。値が不正となります。
-
(x) HOST_INFO_BAR_BACKGROUND
Web GUI(ジョブポータル)のウィンドウに接続先JP1/AJS3 - Managerのホストの情報を表示する場合の,表示するエリアの色を指定します。
- 指定できる値
-
RGB値
「R,G,B」の形式で指定します。「R」,「G」,「B」には,それぞれ0〜255の数字を指定できます。RGB値の詳細については,「(6) RGB値の指定方法」を参照してください。
- デフォルト値
-
192,192,192
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
- 注意事項
-
-
区切り文字「,(コンマ)」の前後に半角スペースを入力しないでください。入力した場合は,設定項目の値が不正となります。
-
ウィンドウのエリアの表示色を変更した場合,エリアの表示色と文字色の組み合わせによって文字が読みにくくなることがあります。ウィンドウのエリアの表示色を変更する場合は,文字色を調整することを推奨します。
-
(y) HOST_INFO_BAR_TEXT
Web GUI(ジョブポータル)のウィンドウに接続先JP1/AJS3 - Managerのホストの情報を表示する場合に,表示する文字列を指定します。
- 指定できる値
-
文字列
640文字以内の文字列で指定します。空の文字列または空行を指定した場合は,エリアを文字列なしで表示します。
- デフォルト値
-
空行
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
- 注意事項
-
-
OSやマシン名,システム名などの接続先JP1/AJS3 - Managerのホストの情報を確認できる文字列を指定してください。
-
ウィンドウに表示する接続先JP1/AJS3 - Managerのホストの情報は,40文字以内にすることを推奨します。40文字以上の文字列を指定した場合,文字列の末尾を表示できないおそれがあります。
-
制御文字,Unicode制御文字および機種依存文字は使用できません。
-
(z) HOST_INFO_BAR_TEXT_COLOR
Web GUI(ジョブポータル)のウィンドウに接続先JP1/AJS3 - Managerのホストの情報を表示する場合に,表示する文字色を指定します。
- 指定できる値
-
RGB値
「R,G,B」の形式で指定します。「R」,「G」,「B」には,それぞれ0〜255の数字を指定できます。RGB値の詳細については,「(6) RGB値の指定方法」を参照してください。
- デフォルト値
-
0,0,0
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
- 注意事項
-
-
区切り文字「,(コンマ)」の前後に半角スペースを入力しないでください。入力した場合は,設定項目の値が不正となります。
-
ウィンドウのエリアの表示色を変更した場合,エリアの表示色と文字色の組み合わせによって文字が読みにくくなることがあります。ウィンドウのエリアの表示色を変更する場合は,文字色を調整することを推奨します。
-
(6) RGB値の指定方法
RGB値とは,色を指定するための値です。赤,緑,青の各色を0〜255の値で指定すると,値の組み合わせによって色が決まります。
RGB値の指定例を次の表に示します。
項番 |
色 |
RGB値 |
---|---|---|
1 |
白 |
255,255,255 |
2 |
黄色 |
255,255,0 |
3 |
薄い灰色 |
192,192,192 |
4 |
水色 |
0,255,255 |
5 |
黄緑 |
0,255,0 |
6 |
灰色 |
128,128,128 |
7 |
黄土色 |
128,128,0 |
8 |
濃い桃色 |
255,0,255 |
9 |
青緑 |
0,128,128 |
10 |
赤 |
255,0,0 |
11 |
緑 |
0,128,0 |
12 |
紫 |
128,0,128 |
13 |
茶色 |
128,0,0 |
14 |
青 |
0,0,255 |
15 |
紺 |
0,0,128 |
16 |
黒 |
0,0,0 |
表のRGB値は一例です。RGB値の指定できる範囲であれば,さまざまな色が使えます。
(7) 設定例
[接続先JP1/AJS3 - Managerのホスト名またはIPアドレス]に,ホストAとしてホスト名「ManagerHostA」,ホストBとしてIPアドレス「100.100.1.2」を指定する場合のajs3web.confの設定例を次に示します。
[] HNTR_LOG_LEVEL=info HNTR_LOG_LANG=system SYS_LOG_LEVEL=info COM_LOG_SIZE=128 COM_LOG_LEVEL=info COM_LOG_NUM=2 COM_LOG_LANG=system SERVER_LOG_SIZE=8192 SERVER_LOG_LEVEL=info SERVER_LOG_NUM=2 SERVER_LOG_LANG=system EXECUTION_PROHIBITED_DISPLAY_FORMAT=no GUI_OPERATION_RESTRICTION=yes PERMITTED_AJS_MANAGER_HOST=ManagerHostA,ManagerHostB HOST_NAME_INPUT_METHOD=dl API_EXECUTION_RESTRICTION=yes SERVER_SESSION_TIMEOUT=900 [ManagerHostA] TIMEZONE=Asia/Tokyo SUMMARY_MAX_COUNT=5 WEB_CONSOLE_SETTING_USER=user1,user2 [100.100.1.2] TIMEZONE=America/New_York SUMMARY_MAX_COUNT=5 WEB_CONSOLE_SETTING_USER=user3,user4
(8) 注意事項
-
ここで説明した設定項目以外の項目は,変更しないでください。
-
定義行の「=」の前後には,スペースを入れないでください。
-
定義行の途中で改行を入れないでください。
-
設定できる項目以外を指定した場合,その行は無視されます。
-
設定項目が存在しない場合,デフォルト値を仮定して動作します。
-
設定が不正な場合,JP1/AJS3 Web Application Serverサービスが起動しません。
-
設定項目のキーのアルファベットの大文字と小文字は区別されませんが,設定値の大文字と小文字は区別されます。
-
同一の設定項目が複数行に定義されている場合,最初に記載されている行が有効になります。