3.4.11 JP1/AJS3 - Web Consoleのバージョンアップ時に必要なセットアップ
JP1/AJS3 - Web Consoleをバージョン13-00より前のバージョンから13-00以降にバージョンアップインストールすると,Web Consoleサーバの設定ファイルにはデフォルト値が設定されます。このため,13-00より前のバージョンで次の表に示すセットアップ項目を変更していた場合,JP1/AJS3 - Web Consoleをインストールしたあとに手動で設定する必要があります。なお,バージョン13-00より前に使用していたファイルは,「JP1/AJS3のインストール先フォルダ\sys\bk」フォルダに格納されます。
JP1/AJS3 - Web Consoleのバージョンアップ時に必要なセットアップ項目を次に示します。
項番 |
セットアップ項目 |
設定ファイル |
参照先 |
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---|---|---|---|---|
バージョン13-00より前 |
バージョン13-00以降 |
|||
1 |
Web Consoleサーバのホスト名を変更している |
Webサーバ定義ファイル(httpsd.conf) |
||
2 |
SSL通信を有効にしている |
Webサーバ定義ファイル(httpsd.conf) |
||
3 |
Webブラウザーからの接続要求を受け付けるポート番号を変更している(SSL通信を使用しない場合) |
Webサーバ定義ファイル(httpsd.conf) |
||
4 |
J2EEサーバの内部管理用ポート番号を変更している |
J2EEサーバ用ユーザープロパティファイル(usrconf.properties) |
||
5 |
HTTPサーバとJ2EEサーバが通信する際に使用するポート番号を変更している |
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|
6 |
Javaヒープの最大サイズを変更している |
J2EEサーバ用オプション定義ファイル(usrconf.cfg) |
- 〈この項の構成〉
(1) Web Consoleサーバのホスト名を変更している
Web Consoleサーバのホスト名を変更している場合,Webサーバ定義ファイル(httpsd.conf)を変更します。
Webサーバ定義ファイル(httpsd.conf)の詳細やファイルの編集手順については,「3.4.5 Webサーバ定義ファイル(httpsd.conf)の設定項目の詳細」を参照してください。
変更が必要な項目を,次に示します。
項番 |
設定項目 |
設定内容 |
---|---|---|
1 |
ServerName Web Consoleサーバのホスト名 |
「Web Consoleサーバのホスト名」に,バージョンアップ前と同じ値を設定してください。 |
2 |
# ServerName Web Consoleサーバのホスト名 |
SSL通信を有効にしている場合に設定が必要です。 <VirtualHost>内の行のコメントを解除して,「Web Consoleサーバのホスト名」に,バージョンアップ前と同じ値を設定してください。 |
(2) SSL通信を有効にしている
SSL通信を有効にしている場合,Webサーバ定義ファイル(httpsd.conf)を変更します。
Webサーバ定義ファイル(httpsd.conf)の詳細やファイルの編集手順については,「3.4.5 Webサーバ定義ファイル(httpsd.conf)の設定項目の詳細」を参照してください。
変更が必要な項目を,次に示します。
項番 |
設定項目 |
設定内容 |
|
---|---|---|---|
1 |
#LogFormat "%t %{version}c %{cipher}c %{clientcert}c" hws_ssl |
行のコメントを解除してください。 |
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2 |
#CustomLog "|\"\"C:/Program Files/HITACHI/JP1AJS3WEB/uCPSB/httpsd/sbin/rotatelogs2.exe\" \"C:/Program Files/HITACHI/JP1AJS3WEB/uCPSB/httpsd/logs/ssl\" 10240 8\"" hws_ssl |
行のコメントを解除してください。 |
|
3 |
Listen Webブラウザーからの接続要求を受け付けるポート番号 |
行の先頭に「#」(シャープ)を記載して,行をコメント化してください。 |
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4 |
#Listen SSL通信でのWebブラウザーからの接続要求を受け付けるポート番号 |
行のコメントを解除して,「SSL通信でのWebブラウザーからの接続要求を受け付けるポート番号」にバージョンアップ前と同じ値を設定してください。 |
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5 |
#<VirtualHost *:SSL通信でのWebブラウザーからの接続要求を受け付けるポート番号> 〜 #</VirtualHost> |
すべての行のコメントを解除して,以降の項目を設定してください。 |
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6 |
#<VirtualHost *:SSL通信でのWebブラウザーからの接続要求を受け付けるポート番号> |
「SSL通信でのWebブラウザーからの接続要求を受け付けるポート番号」に,バージョンアップ前と同じ値を設定してください。 |
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7 |
# SSLCertificateFile "JP1/AJS3 - Web Consoleのインストール先フォルダ/uCPSB/httpsd/conf/ssl/server/サーバ証明書ファイル名" |
「JP1/AJS3 - Web Consoleのインストール先フォルダ」と「サーバ証明書ファイル名」に,バージョンアップ前と同じ値を設定してください。 SSL通信で中間証明書ファイルを使用していた場合,サーバ証明書と中間証明書をテキストエディターで開いて,次の順番になるように中間証明書の内容をサーバ証明書に貼り付けてください。
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8 |
# SSLCertificateKeyFile "JP1/AJS3 - Web Consoleのインストール先フォルダ/uCPSB/httpsd/conf/ssl/server/秘密鍵ファイル名" |
「JP1/AJS3 - Web Consoleのインストール先フォルダ」と「秘密鍵ファイル名」に,バージョンアップ前と同じ値を設定してください。 |
- 注※
-
クロスルート証明書を使用する場合。
(3) Webブラウザーからの接続要求を受け付けるポート番号を変更している
SSL通信を使用していない場合で,Webブラウザーからの接続要求を受け付けるポート番号を変更しているとき,Webサーバ定義ファイル(httpsd.conf)を変更します。
Webサーバ定義ファイル(httpsd.conf)の詳細やファイルの編集手順については,「3.4.5 Webサーバ定義ファイル(httpsd.conf)の設定項目の詳細」を参照してください。
変更が必要な項目を,次に示します。
項番 |
設定項目 |
設定内容 |
---|---|---|
1 |
Listen Webブラウザーからの接続要求を受け付けるポート番号 |
「Webブラウザーからの接続要求を受け付けるポート番号」に,バージョンアップ前と同じ値を設定してください。 |
(4) J2EEサーバの内部管理用ポート番号を変更している
J2EEサーバの内部管理用ポート番号を変更している場合,J2EEサーバ用ユーザープロパティファイル(usrconf.properties)を変更します。
J2EEサーバ用ユーザープロパティファイル(usrconf.properties)の詳細やファイルの編集手順については,「3.4.6 J2EEサーバ用ユーザープロパティファイル(usrconf.properties)の設定項目の詳細」を参照してください。
変更が必要な項目を,次に示します。
項番 |
設定項目 |
設定内容 |
---|---|---|
1 |
ejbserver.http.port=J2EEサーバの内部管理用ポート番号 |
「J2EEサーバの内部管理用ポート番号」に,バージョンアップ前と同じ値を設定してください。 |
2 |
#ejbserver.rmi.naming.port=J2EEサーバの内部管理用ポート番号 |
行のコメントを解除し,「J2EEサーバの内部管理用ポート番号」にバージョンアップ前と同じ値を設定してください。 |
(5) HTTPサーバとJ2EEサーバが通信する際に使用するポート番号を変更している
HTTPサーバとJ2EEサーバが通信する際に使用するポート番号を変更している場合,Webサーバ定義ファイル(httpsd.conf)とJ2EEサーバ用ユーザープロパティファイル(usrconf.properties)を変更します。
Webサーバ定義ファイル(httpsd.conf)の詳細やファイルの編集手順については,「3.4.5 Webサーバ定義ファイル(httpsd.conf)の設定項目の詳細」を参照してください。
J2EEサーバ用ユーザープロパティファイル(usrconf.properties)の詳細やファイルの編集手順については,「3.4.6 J2EEサーバ用ユーザープロパティファイル(usrconf.properties)の設定項目の詳細」を参照してください。
設定が必要な項目を,次に示します。
項番 |
設定ファイル |
設定項目 |
設定内容 |
---|---|---|---|
1 |
Webサーバ定義ファイル(httpsd.conf) |
ProxyPass /ajs/ http://localhost:HTTPサーバとJ2EEサーバが通信する際に使用するポート番号/ajs/ timeout=3600 connectiontimeout=30 |
「HTTPサーバとJ2EEサーバが通信する際に使用するポート番号」に,バージョンアップ前にワーカー定義ファイル(workers.properties)※のworker.worker1.portで設定していた値を設定してください。 |
2 |
ProxyPassReverse /ajs/ http://localhost:HTTPサーバとJ2EEサーバが通信する際に使用するポート番号/ajs/ |
「HTTPサーバとJ2EEサーバが通信する際に使用するポート番号」に,バージョンアップ前にワーカー定義ファイル(workers.properties)※のworker.worker1.portで設定していた値を設定してください。 |
|
3 |
J2EEサーバ用ユーザープロパティファイル(usrconf.properties) |
webserver.connector.nio_http.port=HTTPサーバとJ2EEサーバが通信する際に使用するポート番号 |
「HTTPサーバとJ2EEサーバが通信する際に使用するポート番号」に,バージョンアップ前にwebserver.connector.ajp13.portで設定していた値を設定してください。 |
- 注※
-
バージョン12-60以前で使用していたファイル
(6) Javaヒープの最大サイズを変更している
Javaヒープの最大サイズを変更している場合,J2EEサーバ用オプション定義ファイル(usrconf.cfg)を変更します。
J2EEサーバ用オプション定義ファイル(usrconf.cfg)の詳細やファイルの編集手順については,「3.4.8 J2EEサーバ用オプション定義ファイル(usrconf.cfg)の設定項目の詳細」を参照してください。
設定が必要な項目を,次に示します。
項番 |
設定項目 |
設定内容 |
---|---|---|
1 |
add.jvm.arg=-XmxWeb Consoleサーバ上のアプリケーションが使用するJavaヒープの最大サイズm |
「Web Consoleサーバ上のアプリケーションが使用するJavaヒープの最大サイズ」に,バージョンアップ前と同じ値を設定してください。 |