20.12.2 エージェント監視の環境設定パラメーターの詳細
エージェント監視の環境設定パラメーターの詳細について説明します。
なお,「デフォルト値」とは,環境設定パラメーターを省略した場合の仮定値です。
- 〈この項の構成〉
(1) AGMMONITORING
ジョブ配信遅延の軽減機能を使用するかどうかを設定します。
- 形式
-
"AGMMONITORING"="{no|yes}"
- 指定できる値
-
- no
-
ジョブ配信遅延の軽減機能を使用しません。
- yes
-
ジョブ配信遅延の軽減機能を使用します。
- デフォルト値
-
no
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
- 設定が有効になるタイミング
-
次回JP1/AJS3サービス起動時
(2) AGMERRAGTSTATRESETTIME
実行エージェントの状態を「接続不可」から「未確認」に変更するまでの時間を指定します。
環境設定パラメーターAGMMONITORINGに「yes」を指定した場合に有効になります。
- 形式
-
"AGMERRAGTSTATRESETTIME"=dword: 実行エージェントの状態を「接続不可」から「未確認」に変更するまでの時間
- 指定できる値
-
16進数で00000000,または00000258〜00015180(10進数で0または600〜86,400)(単位:秒)
- デフォルト値
-
dword:00015180(10進数で86,400)
- 推奨値
-
デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
-
次回JP1/AJS3サービス起動時
- 注意事項
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通常,このパラメーターの指定値を変更する必要はありません。次の説明を参照し,必要に応じて変更してください。
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このパラメーターに指定した時間が経過し,実行エージェントの状態が「接続不可」から「未確認」になると,通信状態回復確認の対象外になります。これにより,回復する見込みがない実行エージェントへの通信状態回復確認を中止するため,ポートの使用数が削減されます。ただし,実行エージェントの状態が「未確認」の場合はジョブの配信対象となります。ジョブの配信時に通信障害が回復していないと,実行エージェントは再度「接続不可」の状態になります。
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0を指定した場合,通信状態回復確認が成功するまで,実行エージェントの状態を「接続不可」から「未確認」に変更しません。この場合,すべての「接続不可」の実行エージェントが「接続可」となるまで通信状態回復確認を繰り返すため,ポートの使用数が増えます。
-
この環境設定パラメーターには,ジョブ実行環境の環境設定パラメーターQueuingJobRecoveryTimeの指定値より大きい値を設定してください。
次に示す通信制御の環境設定パラメーターをデフォルト値で運用している場合は,QueuingJobRecoveryTimeの指定値より300秒以上大きい値を設定してください。デフォルト値から変更している場合は,見積もり式で求めた値より大きい値を設定してください。
- 通信制御の環境設定パラメーター※
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"ClientConnectTimeout"=dword:通信接続タイムアウト
-
"ClientRetryInterval"=dword:通信接続リトライ間隔
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"ClientRetryCount"=dword:通信接続リトライ回数
-
- 環境設定パラメーターAGMERRAGTSTATRESETTIMEの見積もり式
a + b * (c + d) + 300
a:環境設定パラメーターQueuingJobRecoveryTimeの設定値
b:環境設定パラメーターClientRetryCountの設定値(通信接続リトライ回数)
c:環境設定パラメーターClientConnectTimeoutの設定値(通信接続タイムアウト)
d:環境設定パラメーターClientRetryIntervalの設定値(通信接続リトライ間隔)
- 注※
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次の定義キーの環境設定パラメーターを変更していた場合に見積もりが必要です。なお,{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。
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[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJS2\HOST\NETWORK]
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[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJS2\HOST\NETWORK\QUEUEMANAGER]
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[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJSMANAGER\スケジューラーサービス名\NETWORK\QUEUEMANAGER]
-
-
(3) AGMINTERVALFORRECOVER
通信状態回復確認の間隔を設定する。
環境設定パラメーターAGMMONITORINGに「yes」を指定した場合に有効になります。
- 形式
-
"AGMINTERVALFORRECOVER"=dword:通信状態回復確認の間隔
- 指定できる値
-
16進数で0000003C〜00000E10(10進数で60〜3,600)(単位:秒)
- デフォルト値
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dword:000000B4(10進数で180)
- 推奨値
-
デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
-
次回JP1/AJS3サービス起動時
- 注意事項
-
通常,このパラメーターの指定値を変更する必要はありません。
通信障害の回復検知を早めたい場合は,このパラメーターで指定する通信状態回復確認の間隔を短くしてください。ただし,値を小さくすると,状態が「接続不可」の実行エージェント数が多い場合,ネットワークの負荷が高くなる場合があります。
(4) AGMCONNECTTIMEOUT
通信状態確認および通信状態回復確認の時間(接続タイムアウト時間)を設定します。
環境設定パラメーターAGMMONITORINGに「yes」を指定した場合に有効になります。
- 形式
-
"AGMCONNECTTIMEOUT"=dword:通信状態確認および通信状態回復確認の時間
- 指定できる値
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16進数で0000000A〜00000258(10進数で10〜600)(単位:秒)
- デフォルト値
-
dword:0000000A(10進数で10)
- 推奨値
-
デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
-
次回JP1/AJS3サービス起動時
- 注意事項
-
OSの接続タイムアウトの仕様や設定によって,このパラメーターに設定した値より前に接続がタイムアウトすることがあります。
正常に稼働している実行エージェントの状態が「接続不可」になる場合,通信状態確認でタイムアウトが発生しているおそれがあります。このパラメーターに設定する通信接続タイムアウト時間を長くしてください。
(5) AGMPUTSYSLOG
ジョブ配信遅延の軽減機能で出力する,次のメッセージの出力先を指定します。
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KNAC1701-W
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KNAC1702-I
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KNAC1703-W
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KNAC1704-I
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KNAC1705-E
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KNAC1706-I
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KNAC1707-I
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KNAC1708-I
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KNAC1709-E
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KNAC1710-E
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KNAC1711-E
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KNAC1713-I
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KNAC1714-I
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KNAC1774-E
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KNAC1775-E
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KNAC1776-E
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KNAC1801-E
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KNAC1802-E
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KNAC1803-E
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KNAC1804-E
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KNAC1805-E
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KNAC1806-E
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KNAC1807-E
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KNAC1808-E
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KNAC1809-E
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KAVT0351-W
環境設定パラメーターAGMMONITORINGに「yes」を指定した場合に有効になります。
- 形式
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"AGMPUTSYSLOG"={no|yes}
- 指定できる値
-
- no
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統合トレースログだけに出力します。
- yes
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統合トレースログ,syslog,およびWindowsイベントログに出力します。
- デフォルト値
-
no
- 推奨値
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デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
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次回JP1/AJS3サービス起動時