Hitachi

JP1 Version 13 JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド


15.2.9 ジョブを配信するエージェントホストの決定方式の設定

JP1/AJS3では,ジョブ(キューレスジョブを除くPCジョブ,UNIXジョブ,フレキシブルジョブ,HTTP接続ジョブ,アクションジョブ,およびカスタムジョブ)やジョブネットの実行先として実行エージェントグループを指定することで,その実行エージェントグループに属する実行エージェント間でジョブの実行を分散させることができます。

実行エージェントグループを指定して実行エージェントをグルーピングした負荷分散の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編) 2.3.1 負荷を分散させた処理」を参照してください。

ジョブを配信する際に,優先順位とエージェント使用率が同一の実行エージェントが複数ある場合,均等に負荷分散を行うためには,未使用時間が最も長い実行エージェントを選択してジョブを配信する方式が有効です。

注※

フレキシブルジョブの場合,実行エージェントを中継エージェントに読み替えてください。

ジョブを配信するエージェントホストの決定方式を設定するための手順を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) 定義手順

  1. JP1/AJS3のサービスを停止する。

    次のコマンドを実行して,プロセスがすべて停止していることを確認します。

    # /etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop
    # /opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd_status
    注※

    自動停止の設定がされていることを確認してください。

  2. 次のコマンドを実行して,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定する。

    jajs_config -k "定義キー名" "環境設定パラメーター名"=定義内容
  3. JP1/AJS3を再起動する。

    設定した内容が反映されます。

(2) 環境設定パラメーター一覧

表15‒29 ジョブを配信するエージェントホストの決定方式環境設定パラメーター

定義キー

環境設定パラメーター

定義内容

  • スケジューラーサービス(共通)の場合

    [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJS2\SCHEDULER\QUEUE\MANAGER\Agent]

  • スケジューラーサービス(個別)の場合

    [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJSMANAGER\スケジューラーサービス名\QUEUE\MANAGER\Agent]

"LeastRecentlyUsed"=

ジョブを配信するエージェントホストの決定方式の定義

注※

{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。

環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,「20.5.2(35) LeastRecentlyUsed」を参照してください。