15.1.11 JP1/AJS3 - Viewでアクセス権限のないスケジューラーサービスの表示を抑止する設定
JP1/AJS3 - Viewに表示されるスケジューラーサービスのうち,アクセス権限のないスケジューラーサービスの表示を抑止できます(スケジューラーサービス参照制限機能)。
スケジューラーサービスのアクセス権限とは,スケジューラーサービスのルートジョブグループのJP1資源グループに対する,JP1ユーザーのアクセス権限のことです。スケジューラーサービス参照制限機能が有効の場合,ルートジョブグループのJP1資源グループに対してアクセス権限を持たないJP1ユーザーがJP1/AJS3 - Viewを表示しても,そのスケジューラーサービスは表示されません。
スケジューラーサービス参照制限機能は,デフォルトでは無効になっています。スケジューラーサービス参照制限機能を使用するには,環境設定パラメーターHIDEOTHERSERVICEを有効に設定してください。
スケジューラーサービス参照制限機能を使用する手順を次に示します。
- 〈この項の構成〉
(1) 定義手順
-
JP1/AJS3のサービスを停止する。
次のコマンドを実行して,プロセスがすべて停止していることを確認します。
# /etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop # /opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd_status
-
次のコマンドを実行して,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定する。
jajs_config -k "定義キー名" "環境設定パラメーター名"=定義内容
-
JP1/AJS3を再起動する。
設定した内容が構成定義に反映されます。
(2) 環境設定パラメーター一覧
定義キー |
環境設定パラメーター |
定義内容 |
---|---|---|
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJSMANAGER]※ |
"HIDEOTHERSERVICE"= |
スケジューラーサービス参照制限機能の使用可否 |
- 注※
-
{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。
環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,「20.4.2(25) HIDEOTHERSERVICE」を参照してください。
(3) 注意事項
-
スケジューラーサービス参照制限機能を有効にする場合は,すべてのルートジョブグループのJP1資源グループを定義してください。ルートジョブグループのJP1資源グループが定義されていないスケジューラーサービスは,すべてのJP1資源グループに対してアクセス権を持ったJP1ユーザーであっても,JP1/AJS3 - Viewに表示されなくなります。
-
スケジューラーサービス参照制限機能を有効にする場合,スケジューラーサービスの退避情報ディレクトリは,スケジューラーサービス単位で別々のディレクトリを指定してください。退避情報ディレクトリが複数のスケジューラーサービスで共通だと,そのうちのどれかのスケジューラーサービスに対するアクセス権限さえあれば,共通の退避情報ディレクトリに格納されているすべての退避情報を参照できてしまいます。
スケジューラーサービスの退避情報ディレクトリは,jajs_setupコマンドの-bオプションで指定します。