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JP1 Version 13 JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド


7.1.1 資料採取ツールの設定手順

Windowsの場合,ログ情報を採取するための「資料採取ツール」をJP1/AJS3 - Manager,JP1/AJS3 - Agent,JP1/AJS3 - View,およびJP1/AJS3 - Web Consoleで提供します。

資料採取ツールには次の2種類があります。

資料採取ツール(_04.bat)は,JP1/AJS3 - Manager,JP1/AJS3 - Agent,JP1/AJS3 - Viewをインストールしたあと,別のフォルダにコピーしてから使用してください。

Windowsのエクスプローラなどを使ってフォルダをコピーすることで,必要なログ情報だけを採取することもできます。

資料採取ツール(_04.bat)を使用するための環境設定手順を次に示します。

  1. エクスプローラなどを使って,次に示す資料採取ツール(_04.bat)を任意のフォルダにコピーする。

    • JP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS3 - Agentの場合

      JP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS3 - Agentのインストール先フォルダ\tools\_04.bat

      この資料採取ツールを実行すると,同一ホスト上のJP1/AJS3 - Viewのログ情報も採取できます。

    • JP1/AJS3 - Viewの場合

      JP1/AJS3 - Viewのインストール先フォルダ\tools\_04.bat

      この資料採取ツールを実行すると,同一ホスト上のJP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS3 - Agentのログ情報も採取できます。

  2. コピーした資料採取ツールを編集して,ユーザー固有のファイル名に変更する。

    資料採取ツールの編集にはテキストエディターを使用してください。

    次に資料採取ツールに記述されているデフォルト値を示します。このデフォルト値と異なる場合,資料採取ツールの記述を変更してください。記述を変更する場合,バッチファイルが特殊な解釈をする文字や記号を使用すると,エラーが発生することがあるので使用しないでください。

    資料採取ツールの変更内容を,次の表に示します。

    表7‒1 資料ツールの記述変更内容

    項番

    変更内容

    変更する場所

    1

    HNTRLibのインストール先フォルダ

    @set INST_DIR_HNTRLIB=%PROGRAMFILES_DIR%\hitachi\HNTRLib

    2

    HNTRLib2のインストール先フォルダ

    @set INST_DIR_HNTRLIB2=%PROGRAMFILES_DIR%\hitachi\HNTRLib2

    3

    JP1/AJS3用データベース格納フォルダ※1

    @set INST_DIR_DATABASE=%INST_DIR_MANAGER%\hitachi\JP1AJS2\database

    4

    JP1/AJS3用一時ファイル格納フォルダ

    @set LOG_DIR_AJSPDDIR=%INST_DIR_MANAGER%\tmp\schedule

    5

    JP1/AJS3用ジョブエラー情報フォルダ

    @set LOG_DIR_JOBINF=%INST_DIR_MANAGER%\jobinf

    6

    資料採取ツールで採取した情報の退避先※2

    @set DIR_BACKLOG=%TEMP%\jp1ajs2\backlog

    7

    追加取得を行うフォルダ

    @rem @set DIR_ADD=

    @rem」を削除し,フォルダを絶対パスで記述します。各ログファイルの出力先※3の設定をデフォルトから変更した場合※4や,その他の情報を採取したい場合に記述してください。フォルダを複数指定する場合は,次の例のように空白区切りで記述してください。また,絶対パスに空白を含む場合は,「"」で囲んで入力してください。

    (例)

    @set DIR_ADD=変更したスケジューラーログ出力フォルダ "変更したスケジューラートレースログ出力フォルダ"

    注※1

    スケジューラーサービスおよびジョブ実行環境のデータベースに,このフォルダの配下にないフォルダを設定している場合は採取されません。

    各データベースファイルを任意のフォルダ下に配置し,そのフォルダまでの絶対パスを指定するようにしてください。

    注※2

    資料採取ツールで採取した情報の退避先に長いパスを指定した場合,資料採取に失敗することがあります。資料採取に失敗した場合は,パスの指定を短くして再度実行してください。また,情報の退避先のパスを「"」で囲まないでください。

    注※3

    資料採取ツールにデフォルトで記述されている各ログファイルの格納フォルダについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング 1.2.5 ログファイルおよびディレクトリ一覧」およびマニュアル「JP1/Base 運用ガイド」の付録に記載されている,ファイルまたはフォルダの一覧を参照してください。

    注※4

    JP1/AJS3のインストール後に変更できる出力先の一覧を次の表に示します。

    表7‒2 JP1/AJS3のインストール後に変更できる出力先の一覧

    制御

    変更できる出力先

    環境設定パラメーター

    システム管理

    システム用ディレクトリ

    AJSSYSDIR

    ログ用ディレクトリ

    AJSLOGDIR

    ホスト単位のスケジューラーログファイル1

    HOSTLOGFILE1

    ホスト単位のスケジューラーログファイル2

    HOSTLOGFILE2

    スケジューラーサービス

    スケジューラートレースログファイル

    TRACELOGFILE

    スケジューラーサービス単位のスケジューラートレースログファイル

    TRACELOGDIVDIR

    スケジューラーログファイル1

    AJSLOGFILE1

    スケジューラーログファイル2

    AJSLOGFILE2

    ジョブエラー情報ディレクトリ

    JOBINFDIR

    データベースディレクトリ

    AJSDBDIRECTORY

    システム用ディレクトリ

    AJSSYSDIR

    ログ用ディレクトリ

    AJSLOGDIR

    JP1/AJS3定義内容の事前チェック機能

    定義チェックログディレクトリ

    AJSCHK_LOGDIR

    トレースログファイル

    AJSCHK_TRACELOGFILE

    キューレスジョブ実行環境

    トレースログファイル

    AJSQL_TRACELOGFILE

    キューレスファイル転送サービスが出力する内部ログ格納ディレクトリ

    AJSQL_EXECLOG_FTPPATH

    キューレスエージェントサービスが出力する内部ログ格納ディレクトリ

    AJSQL_EXECLOG_AGTPATH

    キューレスジョブで使用するワークパスおよびテンポラリーファイル用ディレクトリ

    AJSQL_AGTWORKPATH

資料採取ツール(_04.bat)の注意事項

64ビット版Windowsを使用し,WOW64(Windows On Windows 64)環境下でJP1/AJS3の資料採取ツール(_04.bat)で資料採取する場合,資料採取ツール(_04.bat)を修正する必要があります。ただし,使用しているJP1/AJS3のバージョンが09-00-06以降の資料採取ツール(_04.bat)の場合には,次に示す修正操作は不要です。

資料採取ツール(_04.bat)を修正する手順を,次に示します。

  1. 資料採取ツール(_04.bat)を任意のフォルダにコピーする。

  2. テキストエディターを使用して,コピーしたバッチファイルを次のように編集し,任意のファイル名で保存する。

    [図データ]