6.1.3 メンテナンスの時期を見積もる方法
組み込みDBは,定期的にメンテナンスして,無効領域を有効領域化するか,または再編成する必要があります。自動メンテナンス機能を有効にした場合,ユーザーが指定した時刻に毎日組み込みDBをメンテナンスします。ajsembdbreclaimコマンドを使用する場合,ユーザーが任意のタイミングでコマンドを実行して,定期的にメンテナンスします。また,Web GUI(マネジメントポータル)を使用して,Webブラウザーからデータベースの使用状況を確認できます。
ajsembdbreclaimコマンドを実行する時期および再編成時期を見積もるには,データベース領域を解析します。次に示す方法で実測した解析値を基に,時期を見積もってください。
再編成の時期を見積もる場合,週単位や月単位でピークとなる日や,週および月単位での増加分を考慮してください。
データベース領域を解析する方法を次に示します。
(1) データベース領域の解析
ajsembdbstatusコマンドを実行して,データベースの状態を確認します。
ajsembdbstatusコマンドを使って解析した結果,空きセグメントが少なく,空きページが多い場合はデータベースをメンテナンスしてください。
ajsembdbstatusコマンドについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド ajsembdbstatus」を参照してください。
(2) 領域不足のメッセージ
組み込みDBのデータの格納効率が悪くなると,組み込みDBはWindowsイベントログまたはsyslogにメッセージを出力します。メッセージが出力された場合,ajsembdbstatusコマンドでデータベースの状態を解析し,必要に応じてデータベースを再編成してください。出力されるメッセージについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド 5.2.1 データベース使用状況の確認方法」を参照してください。
データベースをメンテナンスまたは再編成した直後にまだメッセージが出力される場合は,RDエリアを拡張する必要があります。RDエリアの拡張については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド ajsembdbaddarea」を参照してください。
(3) Web GUI(マネジメントポータル)での確認
Web GUI(マネジメントポータル)を使用することで,Webブラウザーからデータベースの使用状況を確認できます。
Web GUI(マネジメントポータル)を使用するには,マネージャーホストのセットアップが必要です。セットアップの方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 6.7 Web GUI(マネジメントポータル)に関する設定」(Windowsの場合)またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 15.8 Web GUI(マネジメントポータル)に関する設定」(UNIXの場合)を参照してください。
Web GUI(マネジメントポータル)の操作方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド 16. Web GUIのマネジメントポータル」を参照してください。