4.4.3 アクションジョブに関する環境設定について検討する
アクションジョブを実行する場合に,オプションとして設定できる項目について説明します。運用する環境に合わせて設定を検討してください。
- 〈この項の構成〉
(1) メール送信ジョブでのメール送信方法
Windowsでメール送信ジョブを使用する場合,次の二つの方法から選択できます。
-
Outlookを使用しない
-
Outlookを使用する
それぞれの長所と短所を,次の表に示します。
方法 |
長所 |
短所 |
---|---|---|
Outlookを使用しない |
Outlookを準備しないでメールを送信できる |
|
Outlookを使用する |
|
Outlookを準備する必要がある |
同一ホスト内では,Outlookを使用しない方法と,使用する方法は混在できません。運用に応じて,どちらかを選択してください。
- 注意事項
-
Outlookを使用しないでメールを送信する場合,実行先エージェントには,10-00以降のJP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS3 - Agentがインストールされている必要があります。
メールシステム連携の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 連携ガイド 2. メールシステムとの連携」を参照してください。
Outlookを使用しない場合と使用する場合の相違点を,次に示します。
項番 |
項目 |
Outlookを使用しない場合 |
Outlookを使用する場合 |
---|---|---|---|
1 |
メールシステム |
SMTP※1 |
Exchange ServerまたはSMTP/POP3 |
2 |
メールを送信する論理ホスト |
複数の論理ホストでメールを送信できる。 |
どれか一つの論理ホストからだけ送信できる。 |
3 |
宛先への表示名・エイリアスの指定 |
できない。 |
Outlookおよびメールシステムに従う。 |
4 |
メッセージの自動折り返し |
できない。 |
環境設定パラメーターWrapTextWithOutlookOptionに「Y」を指定している場合は,Outlookのオプションの折り返しの設定に従う。※2 |
5 |
メールを受信者に配信する時刻の指定 |
できない。 |
Outlookのオプションの配信時刻の設定に従う。 |
6 |
メールの開封通知(送信済みメールが受信者によって開封されると開封通知メールが送信される指定) |
できない。 |
Outlookのオプションの開封通知の設定に従う。 |
7 |
メールの再送 |
メール送信ジョブを再実行する。 |
Outlookを使用して,再度メールを送信する。 |
8 |
送信済みのメール確認 |
メール送信ジョブの実行結果を確認する。 |
Outlookの送信トレイおよび送信済みアイテムを確認する。 |
9 |
件名を指定しないメールの送信 |
スペース1文字を件名として,メールが送信される。 |
Outlookに従う。 |
10 |
10メガバイトを超える添付ファイル |
メールサーバの上限サイズに依存する。ただし,上限として10メガバイトを推奨。 |
Outlookに従う。 |
11 |
宛先の文字列のサイズの上限 |
256バイトまで以内の文字列で指定できる。 |
バイト数が256バイト以内で,かつ文字数が255文字以内の文字列で指定できる。 文字数が256文字以上の宛先を指定した場合は,255文字目までが宛先と見なされる。 |
12 |
件名の文字列のサイズの上限 |
256バイトまで以内の文字列で指定できる。 |
バイト数が256バイト以内で,かつ文字数が255文字以内の文字列で指定できる。 文字数が256文字以上の件名を指定した場合は,255文字目までが件名と見なされる。 |
- 注※1
-
認証方式には,POP before SMTP,SMTP-AUTH PLAIN,またはSMTP-AUTH LOGINを指定できます。認証方式でPOP before SMTPを使用する場合は,POP3も必要です。
- 注※2
-
環境設定パラメーターWrapTextWithOutlookOptionの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 連携ガイド 2. メールシステムとの連携」を参照してください。