7.2.3 実行ユーザー種別の設定
「実行ユーザー種別」とは,ジョブネットを実行したとき,ジョブネットに定義されているジョブの実行ユーザーを設定するものです。
ジョブの実行ユーザー種別には,次の二つがあります。
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ジョブネットを実行登録したJP1ユーザーを実行ユーザーとします。ジョブの実行先ホストでは,ジョブネットを実行登録したJP1ユーザーにユーザーマッピングされたOSユーザーでジョブを実行します。
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ジョブの所有者として設定されているJP1ユーザーを実行ユーザーとします。ジョブの実行先ホストでは,ジョブの所有者であるJP1ユーザーにユーザーマッピングされたOSユーザーでジョブを実行します。標準ジョブで所有者を指定していない場合は,マネージャーホストのJP1/AJS3サービスを起動したOSユーザーと同じ名前のJP1ユーザーが,実行ユーザーとなります。
キューレスジョブで所有者を指定していない場合は,JP1ユーザーは指定されていないものとして動作するため,メッセージKAVS1881-Eが出力され,ジョブの状態は起動失敗になります。そのため,キューレスジョブでは所有者を指定してください。
カスタムイベントジョブで所有者を指定していない場合は,JP1ユーザーは指定されていないものとして動作するため,メッセージKAVT8511-Eが出力され,ジョブの状態は起動失敗になります。そのため,カスタムイベントジョブでは所有者を指定してください。
ただし,イベントジョブの場合は,エージェントホストのJP1/AJS3を起動しているユーザー権限で実行されるため,「実行ユーザー種別」を指定しても無効です。ORジョブ,および判定ジョブは,実行ユーザーを指定できません。ORジョブ,および判定ジョブは,マネージャーホストのJP1/AJS3を起動しているユーザー権限で実行されます。
なお,「実行ユーザー種別」で指定したユーザー(登録ユーザーまたは所有ユーザー)に該当するJP1ユーザーは,ジョブの実行先ホストでユーザーマッピングをしておく必要があります。