4.5.7 ジョブネットの遅延監視の設定を一時変更する
ジョブネットの遅延監視の設定を一時的に変更できます。ただし,実行中のジョブネットに対しては,開始遅延時刻を一時的に変更できません。また,実行中のジョブネットに対して,開始遅延時刻と終了遅延時刻,実行所要時間を同時に変更することもできません。終了したジョブネットに対して,遅延監視を一時変更しても,遅延監視されません。
実行中のジョブネットに対して,終了遅延時刻,または実行所要時間を一時変更した場合,遅延監視されるかどうかは,一時変更の前に遅延を検出していたかどうかによって決まります。
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一時変更前に遅延を検出していない場合
一時変更した遅延時刻に達した時点で,終了遅延を検出する。
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一時変更前に遅延を検出していた場合
一時変更した遅延時刻に達しても,終了遅延を検出しない。
開始遅延監視,および終了遅延監視の監視方法には,次のどれかが指定できます。
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[絶対時刻]
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[ルートジョブネットの開始予定時刻からの相対時間]
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[上位ジョブネットの開始予定時刻からの相対時間]
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[自ジョブネットの開始予定時刻からの相対時間]
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[監視しない]
絶対時刻は00:00〜47:59の範囲内で,相対時間は0〜2,879分の範囲内で指定します。どの指定でも,指定したジョブネットの開始日1日の範囲内で遅延時刻が適用されます。
また,ジョブネットの[実行所要時間]による監視も指定できます。実行所要時間は,1〜2,879分の範囲内で指定します。この監視方法では,指定したジョブネットの開始日1日の範囲とは関係なく,遅延時刻が適用されます。
この操作は,JP1/AJS3 - View,Web GUI(ジョブポータル),遅延監視変更APIまたはajsplanコマンドで実行できます。JP1/AJS3 - Viewでの操作については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド 9.7 ジョブネットの遅延監視日時を一時的に変更する」を,Web GUI(ジョブポータル)での操作については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド 15.2.26 [遅延監視一時変更]ダイアログボックス」を,遅延監視変更APIで操作する場合は,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 7.1.10 遅延監視変更API」を,また,コマンドで操作する場合は,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド ajsplan」を参照してください。