8.1.5 JP1/IM連携時の注意事項
(1) セントラルスコープと連携する場合
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イベント発行の抑止
セントラルスコープ連携をする場合,ssoapmonデーモンプロセスおよびssocolmngデーモンプロセスの動作定義ファイル(ssoapmon.defおよびssocolmng.def)で,しきい値監視についてのイベント発行を抑止しないでください。セントラルスコープ連携時のデーモンプロセス動作定義ファイルの注意事項を,次の表に示します。
表8‒6 セントラルスコープ連携時のデーモンプロセス動作定義ファイルの注意事項 ファイル名
キー名
制限
ssoapmon動作定義ファイル
(ssoapmon.def)
threshold-event
offを設定しないでください。
offを設定すると,プロセス状態変更イベント,サービス状態変更イベントおよびアプリケーション状態変更イベントが発行されなくなるため,JP1/IM上のプロセスおよびサービス監視状態が正しく更新されません。
ssocolmng動作定義ファイル
(ssocolmng.def)
threshold-event
offを設定しないでください。
offを設定すると,リソースしきい値監視状態変更イベントが発行されなくなるため,JP1/IM上のリソース監視状態が正しく更新されません。
また,イベントフィルタ定義ファイルで,イベント発行を抑止しないでください。セントラルスコープ連携時のイベントフィルタ定義ファイルの注意事項を,次の表に示します。
表8‒7 セントラルスコープ連携時のイベントフィルタ定義ファイルの注意事項 定義ファイル名
イベント種別
キー名および設定値
イベントフィルタ定義ファイル(ssoevtfilter.conf)
リソース状態変更イベント
次のイベントキーにonを設定しないでください。
onを設定すると,リソースしきい値監視状態変更イベントが発行されなくなるため,JP1/IM上のリソース監視状態が正しく更新されません。
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SSO_Resource_Monitor_Warning
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SSO_Resource_Monitor_Critical
監視状態変更イベント
次のイベントキーにonを設定しないでください。
onを設定すると,プロセス状態変更イベント,サービス状態変更イベントおよびアプリケーション状態変更イベントが発行されなくなるため,JP1/IM上のプロセスおよびサービス監視状態が正しく更新されません。
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SSO_Process_Status_Unknown_to_Critical
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SSO_Process_Status_Normal_to_Critical
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SSO_Service_Status_Unknown_to_Critical
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SSO_Service_Status_Normal_to_Critical
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SSO_Application_Status_Unknown_to_Warning
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SSO_Application_Status_Unknown_to_Critical
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SSO_Application_Status_Normal_to_Warning
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SSO_Application_Status_Normal_to_Critical
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SSO_Application_Status_Warning_to_Critical
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SSO_Application_Status_Critical_to_Warning
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(2) インテリジェント統合管理基盤と連携する場合
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SSOコンソールのユーザ認証方式は,JP1認証方式を設定してください。
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JP1/IMで認識されるホスト名はSSOが認識するマネージャおよびエージェントのホスト名とすべて同じにしてください。なお,SSOで使用できるホスト名はRFCに準拠したホスト名だけです。
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SSOのマネージャおよびエージェントのホスト名は,SSOの認識するIPアドレスに対して正引き・逆引きともに一意に名前解決をできるようにしてください。
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JP1/IMとの連携ではssoapcomコマンドを使用します。このためssoapmon動作定義ファイルのmax-clientキーの値を見積もりする場合,同時実行コマンド数に1を加算してください。max-clientキーについては「7.3.7 ssoapmon動作定義ファイル(ssoapmon.def)」を参照してください。
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SSOの修正版を適用する際にjp1sso.jsを置き換える記載がある場合は,JP1/IMに配置したプラグインファイルの置き換えが必要です。
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JP1/IMからjddcreatetreeコマンドでSSOの構成情報を取得する際は,SSOのデーモンプロセスが起動している状態で実行してください。
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ノードのカテゴリはエージェント種別によって変わるため,リソース収集開始前にjddcreatetreeコマンドを実行した場合は,リソース収集開始後にjddcreatetreeコマンドを再実行してください。
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JP1/IMからjddcreatetreeコマンドで取得した情報をjddupdatetreeコマンドで読み込む際に,次の場合はjddupdatetreeコマンド実行したあとにもう一度jddupdatetree コマンドを実行してデータを読み込み直してください。
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新規にSSOマネージャを検出した場合
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前回jddupdatetreeコマンドを実行したあとにSSOにエージェントを追加・削除した場合
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前回jddupdatetreeコマンドを実行したあとにSSOに登録されたホスト名を変更した場合
実施しない場合,追加・削除・変更したノードに関するJP1イベントのうち,jddupdatetreeコマンドを実行した前に発生したイベントは,JP1/IMの統合オペレーション・ビューアーのツリー上で,正しいノードに紐付けされません。
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