7.3.8 ssocolmng動作定義ファイル(ssocolmng.def)
ssocolmng動作定義ファイルには,ssocolmngデーモンプロセスの動作を定義します。この定義ファイルの内容を変更した場合,次のどちらかを実行して変更した内容を有効にしてください。
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ssocolmng -rコマンドを実行する。
ただし,変更したキーによっては有効にならないものがあります。
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ssocolmngデーモンプロセスを再起動する。
(1) 書式
ssocolmng動作定義ファイルの書式を,次に示します。
ssocolmng動作定義ファイルを記述する場合の注意事項を次に示します。
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ファイル内に同じ項目に対する定義がある場合,あとに記述されている定義を有効とし,先に記述されている定義は無視します。
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キーの指定を省略する場合は,その行全体を省略してください。
(2) 定義内容
ssocolmng動作定義ファイルの定義内容を,次の表に示します。
キー名 |
値 |
---|---|
threshold-event: 《on》 |
NNMiに対して,リソース状態変更イベントを発行するかどうか設定します。イベントを発行する場合は「on」,発行しない場合は「off」を指定します。ただし,「on」を指定した場合でも,イベントフィルタ定義ファイル(ssoevtfilter.conf)でフィルタリングされたインシデントは発行されません。また,「off」を指定した場合,イベント送信先定義ファイル(ssodest.conf)に送信先を定義してもイベントは発行されません。 |
status-event: 《on》 |
NNMiに対して,収集状態変更イベントを発行するかどうか設定します。イベントを発行する場合は「on」,発行しない場合は「off」を指定します。ただし,「on」を指定した場合でも,イベントフィルタ定義ファイル(ssoevtfilter.conf)でフィルタリングされたインシデントは発行されません。また,「off」を指定した場合,イベント送信先定義ファイル(ssodest.conf)に送信先を定義してもイベントは発行されません。 |
nnm-urlaction-coop:※1 《on》 |
NNMiマップ連携機能(アクション連携)を使用するかどうか設定します。使用する場合は「on」,使用しない場合は「off」を指定します。 |
nnm-map-coop:※1 《on》 |
NNMiマップ連携機能(シンボル連携)を使用するかどうか設定します。使用する場合は「on」,使用しない場合は「off」を指定します。 |
map-status-warning:※1 《minor》 |
NNMiマップ連携機能(シンボル連携)で,警戒域のリソース状態に対応するNNMiのノードステータスを指定します。対応するノードステータスを注意域とする場合は「warning」,警戒域とする場合は「minor」,重要警戒域とする場合は「major」,危険域とする場合は「critical」を指定します。SSOのリソース状態とNNMiのノードステータスの対応については,「2.6.3(2) SSOの監視状態とNNMiに登録するステータスの対応」を参照してください。 |
map-status-critical:※1 《major》 |
NNMiマップ連携機能(シンボル連携)で,危険域のリソース状態に対応するNNMiのノードステータスを指定します。対応するノードステータスを重要警戒域とする場合は「major」,危険域とする場合は「critical」を指定します。SSOのリソース状態とNNMiのノードステータスの対応については,「2.6.3(2) SSOの監視状態とNNMiに登録するステータスの対応」を参照してください。 |
max-client: 《32》((1〜99)) |
ssocolmngデーモンプロセスに接続するGUI,およびコマンド※2との最大同時接続数を指定します。 なお,レポート作成時にはレポート条件数分のssoextractlogコマンドが多重起動します。 |
change-my-address:※1 《none》 |
監視マネージャに複数のIPアドレスがある場合やクラスタシステムで運用する場合に,SSOの動作IPアドレスを「n.n.n.n」の形式で指定します(nは0〜255の整数)。これ以外の場合は「none」を指定します。
ssocolmng動作定義ファイルでのSSOの動作IPアドレスとは,収集データベースの監視マネージャIPアドレスです。次の場合に使用されます。
|
max-logfile-size: 《4》((1〜32メガバイト)) |
一つのログファイルの最大サイズを指定します。 |
logfile-num: 《3》((1〜10面)) |
ログファイルの面数を指定します。 |
trace: 《off》 |
障害発生時の調査用としてトレースファイルを出力するかどうかを設定します。出力する場合は「on」,出力しない場合は「off」を指定します。 |
max-tracefile-size: 《4》((1〜32メガバイト)) |
一つのトレースファイルの最大サイズを指定します。 |
tracefile-num: 《3》((1〜10面)) |
トレースファイルの面数を指定します。 |
snmp-dump: 《off》 |
障害発生時の調査用としてSNMPパケットダンプを出力するかどうかを設定します。出力する場合は「on」,出力しない場合は「off」を指定します。 |
max-dumpfile-size: 《8》((0〜99メガバイト)) |
SNMPパケットダンプトレースファイルの最大サイズを指定します。 0を指定した場合は上限サイズなくトレースを取得します。 |
max-incident-logfile-size: 《4》((1〜32メガバイト)) |
一つのインシデントログファイルの最大サイズを指定します。 |
incident-logfile-num: 《3》((1〜10面)) |
インシデントログファイルの面数を指定します。 |
omit-first-monitor-event: 《off》 |
リソース収集(しきい値監視)開始後の初回リソース状態決定が正常域の場合に発行するリソース状態変更イベント(SSO_Resource_Monitor_Normalインシデント)を,抑止するかどうか設定します。抑止する場合は「on」,抑止しない場合は「off」を指定します。 |
sso-start-collect-interval: 《0》((0〜60秒)) |
SSO起動時のリソース収集再開を,sso-start-collect-unitで指定した監視サーバ数の単位で実行する間隔を指定します。このキーに1以上の値を指定することで,SSO起動時での監視マネージャのCPU負荷および通信負荷を分散できます。負荷分散する場合の目安として, このキーの指定値(秒)≦最小の収集間隔(秒)/監視サーバ数×sso-start-collect-unitキー指定値 となるようにしてください。 |
sso-start-collect-unit: 《1》((1〜32)) |
SSO起動時のリソース収集再開を,sso-start-collect-intervalで指定した間隔で順次実行する監視サーバ数を指定します。 |
get-specific-instance:※1,※3,※4 《none》((1〜2147483647)) |
特定のインスタンスだけをリソース収集する場合,そのインスタンスのMIBオブジェクトだけを取得するリソースIDを指定します。 複数のリソースIDを指定する場合,コンマで区切って指定します。ハイフンを使用して範囲を指定することもできます。途中にタブ,スペースは指定できません。 例:10000,11000-12000 「none」を指定した場合は,すべてのインスタンスのMIBオブジェクトを取得します。「all」を指定した場合は,すべてのリソースに有効となります。 行頭から2047バイト以内で指定してください。 |
alert-db-size: 《max-db-size×0.9メガバイト》※5 ((0〜2048メガバイト)) |
収集データベースの警告サイズを上限サイズ(max-db-sizeキーの指定値)以下の値で指定します。収集データベースのサイズがここで指定した値を超えている場合に,収集データベースの警告サイズ超過イベント(SSO_Resource_Excess_Alert_DB_Size)が発行されます※6。ただし,「0」または上限サイズと同じ値が指定された場合は発行されません。 |
max-db-size: 《2048》((1〜2048メガバイト)) |
収集データベースの上限サイズを指定します。収集データベースのサイズがここで指定した値に達している場合に,収集データベースの上限サイズ超過イベント(SSO_Resource_Excess_Max_DB_Size)が発行され※6,max-db-size-actionキーの指定に従って対処します。 |
max-db-size-action: 《1》((1〜2)) |
収集データベースが上限サイズに達した場合の対処方法を指定します。指定できる値は1または2です。 1:収集データを保存しない 2:収集データベースを退避※7して新規作成する なお,収集データの保存は,収集データベースが上限サイズより小さくなると再開します。 |
func-trace: 《on》 |
障害発生時の調査用として関数トレースを出力するかどうかを設定します。出力する場合は「on」,出力しない場合は「off」を指定します。func-trace:キーに「on」を指定した場合,ssocolmngプロセスのメモリが5メガバイト増加し,また関数トレースダンプファイルのサイズも5メガバイトになります。 |
check-colinterval: 《on》 |
定期リソース収集の収集間隔監視をするかどうかを設定します。check-colinterval-countキーで指定した回数以上,連続してリソース収集が遅延している場合,リソース収集の遅延状態と判断します。監視する場合は「on」,監視しない場合は「off」を指定します。 遅延状態の場合,遅延したことを示す動作ログを出力します。また,ssocolshowコマンドの-dsオプションで,対象リソースの遅延状態と遅延秒数を表示します。 リソース収集状態が収集中に遅延状態が解消された場合は,遅延から回復したことを示す動作ログを出力します。 |
check-colinterval-sec: 《25秒》((1〜86400秒)) |
リソース収集の遅延を判断するための秒数を指定します。指定した値を超えた場合,リソース収集が遅延していると判断します。 |
check-colinterval-count: 《3回》((1〜99回)) |
check-colinterval-secキーに指定した秒数を,連続して超過する回数を指定します。リソース収集の連続遅延回数がここで指定した回数に達したかどうかで,収集遅延状態を判断します。 1を指定した場合,一度のリソース収集で収集遅延状態を判断します。 |
nnm-start-policy:※1 《0》((0または1)) |
SSO起動時にNNMi連携情報(ノード情報)の取得に失敗した場合の,ssocolmngデーモンセスの動作を0または1で指定します。
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