5.3.2 収集条件変更ウィンドウ
しきい値の収集条件を設定します。収集条件変更ウィンドウは,リソースによって,表示が異なる部分があります。収集条件変更ウィンドウを,図5-21から図5-23に示します。
表示項目を説明します。
- [インスタンス名]
-
インスタンスの一覧を表示します。インスタンスを登録していない場合は「全インスタンス」が表示されます。インスタンスごとに収集条件を設定する場合は,インスタンス登録ウィンドウでインスタンスを登録することが必要です。
- [登録...]
-
インスタンス登録ウィンドウ,またはPingアドレス登録ウィンドウを表示します。
- [適用...]
-
インスタンス一覧で選択したインスタンスの収集条件をほかのインスタンスに適用するための,収集条件一括適用ウィザードを表示します。
参照モードでは常に非活性です。
- サブリソース一覧
-
インスタンス一覧で選択したインスタンスについて,サブリソースと収集条件を表示します。ここで選択したサブリソースについて,[収集モード],[しきい値設定]タブ,および[コマンド設定]タブで収集条件を設定できます。
- [収集モード]
-
- [データ保存]
-
収集データを,収集データベースに保存するかどうかを設定します。
- [しきい値監視]
-
収集データが設定されたしきい値を超えているかどうか監視し,しきい値を超えた場合にイベントを発行します。しきい値は,[しきい値設定]タブで設定します。
- [しきい値設定]タブ
-
しきい値を監視する場合に,しきい値を固定にするか統計的にするかを指定します。
- [固定しきい値]
-
- [しきい値]
-
警戒しきい値および危険しきい値を指定します。なお,次に示すリソースのしきい値は,割合で指定します。
-
CPU利用率(コンピュータグループ)
-
CPU利用率(CPUグループ)
-
メモリ使用率
-
スワップ使用率
-
ファイルシステム使用率
-
回線利用率(ネットワークグループ)
-
回線利用率(大容量ネットワークグループ)
しきい値に指定できる値は,0,および±1.00×10-2〜±1.7976931348623157×10308の浮動小数点(倍精度実数)です。警戒しきい値と危険しきい値に同じ値を設定した場合は,警戒域がなくなるため,連続超過回数も一つしか指定できません。
-
- [連続超過回数]
-
しきい値を何回連続して超えたら,リソースの状態を変化させるかを設定します。指定できる値は1から99までです。デフォルトは1です。
- [統計的しきい値]
-
- [データの割合]
-
収集データを統計した場合に,全収集回数に対する正常値の収集回数および警戒値まで含む収集回数の割合を百分率で指定します。例えば,収集回数100回当たり,正常値が収集された回数が97回,警戒値が収集された回数が2回,危険値が収集された回数が1回とすると,データの割合はそれぞれ次のようになります。
正常-警戒:(97/100)×100=97.00 警戒-危険:((97+2)/100)×100=99.00
データの割合は次のどちらかの方法で指定します。
-
スライドバーの上下のアイコンを左右に移動
指定できる値は0.01から99.99までです。
-
テキストフィールドに標準正規分布のデータの割合を入力
指定できる値は0.01から99.99までです。
-
- [連続超過回数]
-
収集データの値が設定したデータの割合から算出したしきい値を何回連続して超えたら,リソースの状態を変化させるかを設定します。指定できる値は1から99までです。デフォルトは1です。
- [コマンド設定]タブ
-
リソースの状態が変化した場合に実行するコマンドを指定します。[コマンド起動]を[する]に設定した場合は,コマンド名を1〜255バイト以内の文字列で指定します。
自動アクションについては「2.2.3(4) 自動アクション」を参照してください。