1.1 SSOの概要
企業のネットワークが大規模になるにつれて,業務サーバには高い負荷が掛かるようになっています。サーバの停止はビジネスの停止にもつながるため,サーバのシステムリソース管理は,ネットワーク管理と同様に重要な管理者の業務となっています。
SSOは,ネットワーク上のサーバのシステムリソースやプロセスおよびサービスを監視するプログラム群です。設定したしきい値を超えたり,プロセスが停止したりした場合,またはサービスの動作状態の変更を検知した場合に,イベントを発行して管理者に知らせることができます。そのため,業務処理量の負荷を下げたり,効率よくリソースを使用したりして,システムのTCO(総保有コスト)を削減することができます。次に,SSOのプログラムの特長を説明します。
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さまざまなリソースを監視できます。
CPU利用率,メモリ使用率,ファイルシステム使用率などのサーバ稼働情報や,回線利用率などのネットワーク性能情報など,さまざまなシステムリソースを監視できます。また,ユーザリソースとして任意の監視リソースを追加することもできます。
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プロセス・サービスの稼働状態を監視できます。
任意のアプリケーションの稼働状態を,プロセスやサービスの状態によって監視できます。プロセスモニタウィンドウを使用すると,稼働状態をリアルタイムで監視することもできます。
設定した数以上のプロセスが起動した場合にインシデントを発行するといった,しきい値による監視をしたり,監視対象サーバに対して任意のアクションを自動的に実行したりすることもできます。
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NNMiで管理できます。
SSOは監視イベントをインシデントとしてNNMiに通知します。これによって,SSOの監視状態をNNMiのインシデントビューで管理できます。
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