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JP1 Version 13 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


付録G.43 nnmpseudoobject.ovpl

擬似オブジェクトの追加または削除,一覧表示に使用します。

SYNOPSIS

nnmpseudoobject.ovpl [-add [-s <"csv formatted line"> | -f <path to csv file>] | -delete [-s <"csv formatted line"> | -f <path to csv file>] | -list ] -t <type of pseudo object> [-u <username> -p <password>] [-jndiHost <hostName>] [-jndiPort <port>]

DESCRIPTION

nnmpseudoobject.ovplは,擬似オブジェクトの追加または削除,一覧表示に使用します。このコマンドは,多くの擬似オブジェクトを扱う場合や,外部サービスから連携されたデータを使用して擬似オブジェクトを扱う場合に便利です。このコマンドで,擬似オブジェクトの追加(-add),および表示(-list)が可能なロールは,System,管理者,Webサービスクライアント,レベル1オペレータ,またはレベル2オペレータに限定されます。また,擬似オブジェクトの削除(-delete)が可能なロールは,System,管理者,またはWebサービスクライアントに限定されます。

Parameters

nnmpseudoobject.ovplコマンドは,次のオプションをサポートします。

-?

使用法の説明を表示します。

-add

擬似オブジェクトを追加します。

-delete

擬似オブジェクトを削除します。

-list

擬似オブジェクトの一覧を表示します。

-t <type of pseudo object>

オブジェクトタイプを指定します。有効な値は"node"です。

-f <path to csv file>

追加または削除する擬似オブジェクトが含まれるCSVファイルのファイル名を含むパス(例: /tmp/csvfile.csv)を指定します。

-s <"csv formatted line">

擬似オブジェクト追加または削除のための単一のCSV形式の行を指定します。

Additional Parameters

-jndiHost <hostname>
サーバーのJNDIホスト。デフォルトはlocalhostです。
-jndiPort <port>
サーバーのJNDIポート。デフォルトは1099です。
-p <password>

コマンドを実行するためのNNMiのユーザーパスワードを指定します。nnm.propertiesファイルを使用しない限り,このコマンドにはNNMiのユーザーパスワードが必要です。詳細については,nnm.propertiesのリファレンスページを参照してください。

-u <username>

コマンドを実行するためのNNMiのユーザー名を指定します。nnm.propertiesファイルを使用しない限り,このコマンドにはNNMiのユーザー名が必要です。詳細については,nnm.propertiesのリファレンスページを参照してください。

addオプションおよびdeleteオプションに対するCSVファイルがサポートする文字コード

指定するCSVファイルの文字コードはNNMiサーバーのロケールに一致している必要があります。例えばWindows日本語環境の場合はShift-JIS(Windows-31J)を指定してください。

擬似ノードの追加または削除に使用するCSVファイルの構文

指定するCSVファイルで次の構文を使用しなければなりません。

空行は無視されます。

"#"で始まる行は無視されます。

CSV形式の構文は使用するオプションによって異なります。詳細については後述のセクションを参照してください。

addオプションに対するCSV形式の構文

必須:列1に擬似ノードの名前を指定する必要があります。

任意:列2から列6の値の指定は任意です。ただし,すべてのカラムが必要です。値を指定しない場合,空文字("")を指定してください。
  • 列1(A):擬似ノード名

    必須。追加したい擬似ノードの名前を指定します。

  • 列2(B):テナント名またはテナントUUID

    任意。追加するノードを割り当てるテナントの名前もしくはUUIDを指定します。空文字("")を指定した場合はデフォルトテナントに割り当てられます。同名のテナントが複数存在する場合はUUIDを指定してください。

  • 列3(C):システムの名前

    任意。システムの名前の値を指定します。

  • 列4(D):システムの連絡先

    任意。システムの連絡先の値を指定します。

  • 列5(E):システムのロケーション

    任意。システムのロケーションの値を指定します。

  • 列6(F):システムの説明

    任意。システムの説明の値を指定します。

CSVファイルの定義例

以下のように定義した場合,192.168.2.2,192.168.2.3,およびmyPseudoNodeが追加されます。

"192.168.2.2", "デフォルトテナント", "IT_Management_System", "IT Service Team", "Fort Collins", "Primary Server"
"192.168.2.3", "", "IT_Management_System", "IT Service Team", "Fort Collins", "Second Server"
"myPseudoNode", "1b96011e-8829-4e5d-8ab7-f93b7b10ac79", "", "", "", ""

deleteオプションに対するCSV形式の構文

必須:列1に擬似ノードの名前を指定する必要があります。

CSVファイルの定義例

以下のように定義した場合,192.168.2.2,192.168.2.3,およびmyPseudoNodeが削除されます。
192.168.2.2
192.168.2.3
myPseudoNode

EXAMPLES

CSV形式のファイルを使用して擬似ノードを追加:

nmpseudoobject.ovpl -add -f /tmp/pseudonodes_to_add.csv -t node

CSV形式で定義された行を使用して擬似ノードを追加:

nnmpseudoobject.ovpl -add -s "192.168.2.2, default tenant, IT_Management_System, IT Service Team, Fort Collins, Primary Server" -t node

CSV形式のファイルを使用して擬似ノードを削除:

nnmpseudoobject.ovpl -delete -f /tmp/pseudonodes_to_delete.csv -t node

CSV 形式で定義された行を使用して擬似ノードを削除:

nnmpseudoobject.ovpl -delete -s "myPseudoNode" -t node

擬似ノードの一覧を表示:

nnmpseudoobject.ovpl -list -t node

注意

オプション-sまたは-fで指定される擬似オブジェクトの情報は,RFC4180で定義されているCSV形式で指定してください。

CSV列の値に特殊文字(「,」または「"」)を含む場合,RFC定義に従い,値が「"」で囲われている必要があります。また,値に特殊文字「"」を含む場合は,「""」とエスケープしてください。

-sオプションを使用する場合,値全体をWindowsの場合は「\"」,Linuxの場合は「"」で囲んでください。また,値に「"」が含まれる場合,環境に応じて適切にエスケープしてください。

使用できる特殊文字についてはNNMiヘルプ[疑似オブジェクトの管理]を参照してください。

AUTHOR

nnmpseudoobject.ovpl was developed by Open Text.