付録G.58 nnmtrapconfig.ovpl
NNMi トラップサービスを構成します
SYNOPSIS
nnmtrapconfig.ovpl -u <username> -p <password> [-showProp] [-start] [-stop] [-readFilter] [-dumpBlockList] [-resetBlockCache]
nnmtrapconfig.ovpl -setProp -u <username> -p <password> [trapInterface <ip_addr>] [unsetTrapInterface] [trapPort <port>] [recvSocketBufSize <size>] [disallowV1V2] [allowV1V2] [loopbackAddrOverride <ip_addr>] [resetLoopbackAddrOverride] [blockTraps] [unblockTraps] [thresholdRate <rate>] [rearmRate <rate>] [overallThresholdRate <rate>] [overallRearmRate <rate>] [minTrapCount <count>] [databaseQSize <count>] [pipelineQSize <count>] [databaseFileSize <size>] [databaseFileCount <count>] [trapLoggingMode <log_mode>] [trapLoggingCompression <boolean>] [trapLoggingMaxFileSize <size>] [trapLoggingTaskInterval <time>] [trapLoggingBatchSize <size>] [trapReceiverNettyPort <port>] [trapReceiverJmsTTL <time miliseconds>] [-persist]
DESCRIPTION
nnmtrapconfig.ovplを使用すると,トラップサービスの現在のプロパティを表示したり変更したりできます。さらに,トラップサービスの起動や停止もできます。nnmtrapconfig.ovplは,フィルター構成ファイルの読み込み,現在のフィルター構成およびブロッキングキャッシュの印刷,ブロッキングキャッシュのリセットなどのフィルター関連機能も提供します。
Parameters
nnmtrapconfig.ovplコマンドは,次のパラメータをサポートします。
- -u <username>
-
コマンドの実行に必要なNNMiの管理者名を指定します。nnm.propertiesファイルが存在していない限り,これが必要になります。 詳細はnnm.propertiesリファレンスページを参照してください。
- -p <password>
-
コマンドの実行に必要な NNMi の管理者パスワードを指定します。nnm.propertiesファイルが存在していない限り,これが必要になります。詳細はnnm.propertiesリファレンスページを参照してください。
- -showProp
-
トラップサービスに関連付けられたプロパティ,および現在のプロパティ値を示します。
- -start
-
トラップサービスを起動します。
注意:このコマンドは,JBossの中で実行されているトラップサーバーを起動します。スタンドアロンのトラップレシーバーの起動については,『NNMi NmsTrapReceiver プロセス』の章を参照してください。
- -stop
- トラップサービスを停止します。
- 注意:このコマンドは,JBossの中で実行されているトラップサーバーを停止します。スタンドアロンのトラップレシーバーの停止については,『NNMi NmsTrapReceiver プロセス』の章を参照してください。
- -readFilter
-
トラップサービスにフィルター構成ファイルを読み込ませます。
- -dumpBlockList
-
トラップサービスが作成するフィルター構成およびブロッキングキャッシュを印刷します。
- -resetBlockCache
-
トラップサービスのブロッキングキャッシュをリセットします。
一つ以上のプロパティの値を設定する場合は,nnmtrapconfig.ovplに次のオプションを付けて実行してください。
- -u <username>
-
コマンドの実行に必要なNNMiの管理者名を指定します。nnm.propertiesファイルが存在していない限り,これが必要になります。詳細はnnm.propertiesリファレンスページを参照してください。
- -p <password>
-
コマンドの実行に必要なNNMiの管理者パスワードを指定します。nnm.propertiesファイルが存在していない限り,これが必要になります。詳細はnnm.propertiesリファレンスページを参照してください。
- -setProp
-
トラップサービスに関連付けられたプロパティの値を設定します。
- trapInterface ip_addr
-
トラップサービスがトラップをリッスンするIPアドレスを設定します。デフォルトでは,すべてのインタフェース上でリッスンします。
- unsetTrapInterface
-
トラップサービスがすべてのインタフェース上でリッスンするよう設定します。
- trapPort port
-
トラップサービスがトラップをリッスンするポートを設定します。デフォルトのポートは162です。
- recvSocketBufSize size
-
トラップサービスがトラップをリッスンするソケットバッファのサイズをキロバイト単位で設定します。
- disallowV1V2
-
受信するSNMPv1およびv2トラップをすべてブロックし,v3トラップのみを転送します。デフォルトで無効にされています。
- allowV1V2
-
受信するSNMPトラップをv1およびv2を含めすべて受け付けます。これは,デフォルトです。
- loopbackAddrOverride ip_addr
-
ソースアドレスがループバックアドレスである場合に,トラップを転送する前にトラップのソースアドレスと交換するIPアドレスを設定します。
- resetLoopbackAddrOverride
-
ループバックオーバーライドアドレスをリセットします。このオプションを実行すると,ユーザー指定のループバックオーバーライドアドレスは削除されます。この場合,NNMiはサーバーのアドレスの一つをループバックオーバーライドアドレスとして選択します。
- blockTraps
-
フィルター構成およびしきい値構成に基づいてトラップをブロックします。
- unblockTraps
-
トラップをブロックしません。
- thresholdRate rate
-
トラップの送信元やトラップのOIDをブロックするレートをトラップ/秒の形式で設定します。
- rearmRate rate
- ブロックされたトラップの送信元やトラップのOIDのブロックを解除するレートをトラップ/秒の形式で設定します。このレートは,thresholdRateの値以下である必要があります。
- overallThresholdRate rate
- すべての受信トラップをブロックする割合を,1秒あたりのトラップ数で設定します。
- overallRearmRate rate
-
すべての受信トラップをブロック解除する割合を,1秒あたりのトラップ数で設定します。この値はoverallThresholdRateの値以下にしてください。
- minTrapCountcount
-
最低何個のトラップをソースから受信したらブロッキングを検討するのかを設定します。また,同じトラップを最低何個受信したらブロッキングを検討するのかも設定してください。
- databaseQSize count
-
トラップをデータベースに書き込む待ち行列に保持できる最大トラップ数を設定します。
- pipelineQSize count
-
トラップパイプラインの各ステージの待ち行列に保持できる最大トラップ数を設定します。
- databaseFileSize size
-
トラップデータベース内の一つのファイルの最大サイズをMB単位で設定します。ファイルサイズがこの値に到達すると,ロールオーバーが発生します。
- databaseFileCount count
-
トラップデータベース内の最大ファイル数を設定します。
- trapLoggingMode log_mode
-
トラップロガーの動作モードです。有効な値は,OFF,CSV,LOG,BOTHです。デフォルトはCSVです。
OFF: すべてのトラップのロギングをオフにします。 CSV: トラップは CSV 形式で記録されます。 LOG: トラップは trapd.log に似たテキスト形式で記録されます。 BOTH: トラップは CSV 形式とテキスト形式の両方で記録されます。
- trapLoggingCompressionboolean
-
trueの場合,トラップはgz圧縮形式で書き込まれます。デフォルトはfalseです。
- trapLoggingMaxFileSize size
-
トラップログファイルのファイルサイズがMB単位の最大値に近づいた場合は,拡張子が.oldのファイルにまとめてアーカイブされます。拡張子が .old のファイルは,各ログ形式に1ファイルのみ保持されます。デフォルトは5MBです。
- trapLoggingTaskInterval time
-
ファイルシステムにトラップを書き込む前にトラップロガーが待機する時間を秒単位で設定します。デフォルトは 2秒です。
- trapLoggingBatchSize size
-
各間隔の間にファイルシステムに書き込まれるトラップの最大数を設定します。デフォルトは2048です。
- trapReceiverNettyPortport
-
TrapReceiverでJBossからの接続を待機するポートを設定します。デフォルトは5447です。
- trapReceiverJmsTTL time miliseconds
-
JMSメッセージのTTLをミリ秒単位で設定します。負の値は使用できません。これはトラップがTrapReceiverによってキャッシュされる時間です。JBossがこの時間以上ダウンした場合,データは失われます。デフォルトは5分(300000)です。
- -persist
-
将来の再起動にプロパティ値を使用できるように,現在のプロパティを維持します。
EXAMPLES
トラップサービスに関連付けられたプロパティ,およびプロパティ値を示します。
nnmtrapconfig.ovpl -u user -p pass -showProp
トラップサービスを起動します。
nnmtrapconfig.ovpl -u user -p pass -start
トラップポートを1162に設定します。
nnmtrapconfig.ovpl -u user -p pass -setProp trapPort 1162
ログは両方のフォーマット,最大ファイルサイズは32MB,タスクの実行間隔は30秒,バッチサイズは1024の設定を使用してトラップを受信します。将来のトラップサービス起動用に現在の値も維持します。
nnmtrapconfig.ovpl -u user -p pass -setProp trapLoggingMode BOTH trapLoggingMaxFileSize 32 trapLoggingTaskInterval 30 trapLoggingBatchSize 1024 -persist
ブロッキングを有効にし,将来のトラップサービス起動用に現在の値を維持します。
nnmtrapconfig.ovpl -u user -p pass -setProp blockTraps -persist
将来のトラップサービス起動用に現在の値を維持します。
nnmtrapconfig.ovpl -u user -p pass -setProp -persist
FILES
NNMi トラップサービスプロパティは次に示すファイルに格納されています。
-
Windows:%NNM_PROPS%\nnmtrapserver.properties
-
Linux:$NNM_PROPS/nnmtrapserver.properties
ブロッキングフィルターは次に示すファイルに設定できます。
-
Windows:%NNM_SHARED_CONF%\nnmtrapd.conf
-
Linux:$NNM_SHARED_CONF/nnmtrapd.conf
AUTHOR
nnmtrapconfig.ovpl was developed by Micro Focus.