8.1.5 カスタムインシデント属性
NNMiでは,カスタムインシデント属性(CIA)を使用して,インシデントに追加情報が追加されます。
SNMPトラップインシデントの場合,NNMiでは元のトラップvarbindはインシデントのCIAとして格納されます。
管理イベントインシデントの場合,NNMiでは関連情報(com.hp.ov.nms.apa.symptomなど)はインシデントのCIAとして追加されます。
インシデントCIAを使用すると,インシデントライフサイクル移行アクション,抑制,重複削除,強化などの範囲を絞り込むことができます。CIAを使用して,インシデントビューまたはフォームのアプリケーションメニュー項目の信頼性を絞り込むこともできます。
指定のインシデントにNNMiがどのCIAを追加するかを決定するには,インシデントビューのサンプルインシデントを開き,[カスタム属性]タブの情報を確認します。
- 〈この項の構成〉
(1) 解決済み管理イベントインシデントに追加されるCIA
管理イベントインシデントの原因となった状態が該当しなくなったとNNMi Causal Engineが判断すると,NNMiはそのインシデントのライフサイクル状態を[解決済み]に設定し,次の表にリストされているCIAをインシデントに追加します。NNMiコンソールユーザーは,[インシデント]フォームの[相関処理の注]フィールドでこの情報を確認できます。ライフサイクル移行アクションでは,CIAの値が直接使用されることがあります。
名前 |
説明 |
---|---|
cia.reasonClosed |
NNMiがインシデントをキャンセルしたか解決済みにした理由。 この理由は,NodeUpやInterfaceUpなど結果の名前にもなります。このフィールドが設定されていない場合は,NNMiコンソールユーザーがインシデントを解決済みにしたということになります。cia.reasonClosed CIAのNNMiの期待値を判断するには,NNMiヘルプの「NNMiによるインシデントの解決方法」を参照してください。 |
cia.incidentDurationMs |
機能停止のタイムスタンプ(単位:ミリ秒)。 ステータスが停止中になってから動作中に戻るまでNNMiが測定します。この値は,cia.timeIncidentDetectedMsとcia.timeIncidentResolvedMsのCIAの差です。停止中インシデントと動作中インシデントのタイムスタンプを比較するより正確な測定値です。 |
cia.timeIncidentDetectedMs |
NNMi Causal Engineが最初に問題を検出したときのタイムスタンプ(単位:ミリ秒)。 |
cia.timeIncidentResolvedMs |
問題が解決したことをNNMi Causal Engineが検出したときのタイムスタンプ(単位:ミリ秒)。 |
NNMiは,多くの一次的根本原因インシデントと二次的根本原因インシデントに,表8-3に示したCIAを追加します。例えばNodeDownインシデントには,InterfaceDownインシデントとAddressNotRespondingインシデントが二次的根本原因として含まれることがあります。NNMiがNodeDownインシデントを解決済みにすると,NNMiは二次的インシデントも解決済みにして,それぞれのインシデントのコンテキストの値を含むCIAを二次的インシデントに追加します。
NNMiは,次のデフォルト管理イベントインシデントタイプには表8-3に示したCIAを追加しません。
NNMiコンソールユーザーが手動で解決済みにしたインシデント
NNMiデータベースから削除されたオブジェクトに応答してNNMiが解決済みにしたインシデント
IslandGroupDownインシデント
NnmClusterFailover,NnmClusterLostStandby,NnmClusterStartup,NnmClusterTransferの各インシデント
次のファミリのインシデント
相関処理
ライセンス
NNMi稼働状態
トラップ分析