8.1.3 受信済みSNMPトラップ
NNMiが管理デバイスから受信するSNMPトラップを別のアプリケーションに転送する場合は,次のどちらかの方法を使用します。
NNMi SNMPトラップ転送を使用します。
NNMi NorthboundインタフェースのSNMPトラップ転送メカニズムを使用します。
受信側アプリケーションがトラップを識別する方法は次のように異なります。
Windows(すべて)およびLinux(元のトラップではない場合)
デフォルトおよびSNMPv3からSNMPv2cへの変換転送オプションに該当します。
Windows NNMi管理サーバー上のNNMi SNMPトラップ転送メカニズムによって,送信先へ転送する前に各SNMPトラップが改編されます。トラップはNNMi管理サーバーからのものと考えられます(この情報は,[トラップ転送先]フォームで元のトラップ転送オプションが選択されていないLinux NNMi管理サーバーにも適用されます)。
トラップ送信元デバイスと受信するアプリケーションでのイベントとの関連づけを正しくするため,これらのトラップに関するルールを,追加されるvarbindによってカスタマイズする必要があります。originIPAddress(.1.3.6.1.4.1.11.2.17.2.19.1.1.3)varbindからの値を解釈します。originIPAddressの値は汎用タイプInetAddressのバイト文字列で,originIPAddressType(.1.3.6.1.4.1.11.2.17.2.19.1.1.2)varbindの値によって決まるInetAddressIPv4またはInetAddressIPv6です。ルールによってoriginIPAddressType varbindを読み取って,originIPAddress varbindのインターネットアドレスタイプ(ipv4(1),ipv6(2))の値を決定する必要があります。ルールによってoriginIPAddressの値を表示文字列に変換する必要もあります。
NNMiが転送されたトラップに追加するvarbindの詳細については,NNMiヘルプの「NNMiが提供するトラップvarbinds」,RFC2851および次のファイルを参照してください。
Windows:%NNM_SNMP_MIBS%\Vendor\Hewlett-Packard\hp-nnmi.mib
Linux:$NNM_SNMP_MIBS/Vendor/Hewlett-Packard/hp-nnmi.mib
元のトラップ転送が設定されたLinux
Linux NNMi管理サーバーによって,NNMiが受信するものと同じフォーマットでトラップを転送できます。各トラップは管理対象デバイスがトラップ転送先に直接送信したように表示されるため,受信するアプリケーションに設定された既存のトラップ処理は変更なしで動作します。
NNMi Northboundインタフェース(全オペレーティングシステム)
NNMi Northboundインタフェースは各SNMPトラップを強化してから,トラップ転送先に転送します。トラップはNNMi管理サーバーからのものと考えられます。受信側アプリケーションのトラップ送信デバイスとイベント間の関連づけを正しくするため,これらのトラップのルールを収集したvarbindに対してカスタマイズする必要があります。nnmiIncidentSourceNodeHostname(1.3.6.1.4.1.11.2.17.19.2.2.21)およびnnmiIncidentSourceNodeMgmtAddr(1.3.6.1.4.1.11.2.17.19.2.2.24)varbindによって元のソースオブジェクトが識別されます。