7.2.8 収集するデータを計画する
State Pollerサービスは,ポーリングを使って,ネットワークで監視されているデバイスに関する状態情報を収集します。ポーリングはICMPやSNMP(またはその両方)を使って実行できます。
- ICMP(ping)
ICMPアドレス監視は,ping要求を使って,管理対象の各IPアドレスが使用可能かどうかを確認します。
- SNMPポーリング
SNMP監視は,監視されている各SNMPエージェントがSNMPクエリーに応答していることを確認します。
State Pollerは,間隔ごとに1つのクエリーで監視されている各オブジェクトから,設定済みのSNMP情報を収集するよう最適化されています。設定の変更をすると,State Pollerは各オブジェクトのグループメンバーシップを再計算し,収集する間隔とデータセットに再適用します。
SNMP監視は,監視されているすべてのインタフェースとコンポーネントにSNMPクエリーを発行し,MIB IIインタフェーステーブル,HostResources MIB,およびベンダー固有MIBから現在の値を要求します。障害監視に使われる値もあります。
- Webポーリング
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(SNMPエージェントに加えて)Webエージェントが設定されている場合,NNMiは追加のプロトコルを使用できます。例えば,VMware環境用のSOAPプロトコルなどです。
- SNMPコンポーネント稼働状態データ
コンポーネントヘルス監視をグローバルなレベルで有効または無効にできます。障害に関するコンポーネント稼働監視は,デバイスの障害ポーリング間隔設定に従います。
ポーリングごとに追加データを収集しても,ポーリングの実行時間への影響はありません。しかし,各オブジェクトに関して格納される追加データによって,State Poller用に必要なメモリ容量が増加する可能性があります。
- ヒント
監視設定変更をまとめて実施すると,State Pollerの進行中の操作への影響を少なくできます。