5.3.5 マルチホームNNMi管理サーバー
複数のIPアドレスを持つようにNNMi管理サーバーを設定する場合,管理対象ノードは常にNNMi管理サーバー上のオペレーティングシステムで設定されたIPアドレスを使用します。管理対象ノードと通信およびデータ交換するときに,デフォルト以外のIPアドレスを使用するようにNNMiを設定するには,次の手順を実行します。
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NNMi管理サーバーにログオンします。
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テキストエディタで次のファイルを開きます。
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Windowsの場合:%NnmDataDir%shared\nnm\conf\props\nms-communication.properties
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Linuxの場合:/var/opt/OV/shared/nnm/conf/props/nms-communication.properties
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デフォルト以外のIPv6アドレスを設定するには,com.hp.ov.nms.comm.snmp.sourceAddress.IPv6プロパティのコメントを解除して,このプロパティに選択したIPv6アドレスを設定します。
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デフォルト以外のIPv4アドレスを設定するには,com.hp.ov.nms.comm.snmp.sourceAddress.IPv4プロパティのコメントを解除して,このプロパティに選択したIPv4アドレスを設定します。
- 重要
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高可用性(HA)で設定を行う場合は,ov.confファイルのNNM_INTERFACEプロパティの値は,nms-communication.propertiesファイルのcom.hp.ov.nms.comm.snmp.sourceAddress.IPv4プロパティの値と同じである必要があります。ov.confファイルの場所は,「19.9.1 NNMi HA設定ファイル」を参照してください。
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高可用性(HA)でファイルを変更する場合は,クラスタの両方のノードに変更を加える必要があります。HA設定を使用するNNMiでは,変更でNNMi管理サーバーの停止と再起動が必要な場合,ovstopコマンドおよびovstartコマンドを実行する前にノードをメンテナンスモードにする必要があります。詳細については,「19.6.1 NNMiをメンテナンスモードにする」を参照してください。
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変更を保存します。
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次のコマンドを実行して,NNMiを再起動します。
ovstop -c ovstart -c