6.4.5 自動検出ルールを評価する(ルールベース検出だけ)
予期しない検出結果に遭遇した場合は,自動検出ルールを再検討します。
NNMi検出でアドレスヒントが見つかる場合は,最初の一致ルールを使用してノードを作成するかどうかを判定しています。一致するルールがない場合,NNMi検出はヒントを廃棄します。自動検出ルールの順序番号によって,自動検出ルール設定が適用される順序が決まります。
それぞれの自動検出ルールで,次の設定を確認してください。
[マッチングノードの検出]を有効にし,自動検出がルールで実行されるようにする必要があります。
次の設定が,検出したいノードのタイプに対して正しいかどうかを確認します。
−SNMPデバイスの検出
−非SNMPデバイスの検出
デフォルトではルーターとスイッチだけが検出されて,SNMP以外のノードは検出されません。[SNMPデバイスの検出]を有効にすると,すべてのSNMPデバイスを検出します。[非SNMPデバイスの検出]を有効にすると,非SNMPデバイスも検出します。ご使用の環境を考慮せずにこれらの設定を有効にすると,予期した以上のノードを検出してしまうおそれがあります。
- 〈この項の構成〉
(1) IPアドレス範囲
検出ヒントのIPアドレスは,IPアドレス範囲リスト内の[ルールに含める]エントリと一致する必要があります。含まれるIPアドレス範囲が自動検出ルールの中にない場合,すべてのアドレスヒントが一致と見なされます(この場合は,「6.3.1 自動検出ルールを設定する場合のヒント」を参照してください)。さらに,アドレスは「ルールにより無視された」とマークされたエントリと一致してはなりません。すべてのチェックが正常に一致すると,そのルールの設定が検出ヒントの処理に使用されます。
予想したデバイスの幾つかが検出されない場合,そのデバイスのIPアドレスが範囲の中に含まれていているか,また小さい順序番号のルールで無視されていないかを確認してください。
必要以上のデバイスが検出されている場合は,検出範囲を変更するか,検出したくないデバイスのIPアドレスが無視される範囲を追加してください。また,[SNMPデバイスの検出]も有効かどうかを確認します。
(2) システムオブジェクトIDの範囲
検出ヒントのシステムオブジェクトID(OID)は,システムオブジェクトID範囲リストの中の[ルールに含める]エントリと一致する必要があります。含まれるシステムオブジェクトID範囲が自動検出ルールの中にない場合,すべてのオブジェクトIDが一致と見なされます。さらに,OIDは「ルールにより無視された」とマークされたエントリと一致してはなりません。すべてのチェックが正常に一致すると,そのルールの設定は検出ヒントの処理に使用されます。
システムオブジェクトID範囲を使用して,自動検出を拡大し,デフォルトのルーターおよびスイッチ以外も含めるか,特定のルーターおよびスイッチを除外します。
検出された各ノードは,トポロジデータベースに追加される前に指定されたIPアドレス範囲とシステムオブジェクトID範囲の両方と一致する必要があります。