付録A もっと使いこなすには?
JP1ネットワーク管理製品をもっと使いこなすための参考情報を紹介します。
NNMi Advancedの紹介
JP1ネットワーク管理製品では,NNMiの上位製品として,高度なネットワーク技術に対応した監視を実現するNNMi Advancedを提供しています。NNMi Advancedの主な機能を次に示します。
機能 |
説明 |
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グローバルネットワーク管理 |
拠点ごとの監視を行うリージョナルマネージャーと,それらをまとめるグローバルマネージャーによる集中管理ができます。グローバルマネージャーでは,最大80,000ノードまで管理できます。 |
NNMi IPv6管理機能 |
IPv6とIPv4を混在して管理できるため,次世代ネットワークと既存ネットワークを効率的に一元管理できます。 |
VMware ハイパーバイザーベースの仮想ネットワークの検出と監視 |
ルーターやスイッチを自動的に識別するように,ESX ホストと仮想マシンを自動識別し,インベントリ情報をリスト形式で管理できます。 |
リンクアグリゲーションの検出 |
アグリゲーションされたリンク構成を自動的に認識します。また,マップ上では,アグリゲーションされたリンクが太い線で表示されます。 |
ルーター冗長グループ |
冗長化されたルーターグループの構成を自動認識します。また,ルーターグループがパケットを適切にルーティングしているかどうかを監視できます。 |
詳細については,マニュアル「NNMi セットアップガイド」を参照してください。
運用方法の紹介
JP1ネットワーク管理製品を使った運用例を紹介します。詳細は参照先で確認してください。
こんなときは |
解説 |
参照先 |
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まず動かして使いながら試してみたい。今すぐ1・2・3で始められないか。 |
次の3ステップで始めてみてください。
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2.2.4 2.2.5 3.1.3 |
ノードがまったく検出されない。 |
[検出の設定]で検出対象のIPアドレス範囲と,検出の起点となる検出シードを指定してください。検出の状況は,[トポロジマップ]や[インベントリ]で確認します。また検出の処理状況を[ヘルプ]メニュー−[システム情報]−[ステートポーラー]で確認できます。 |
2.2.5 |
ルーターやスイッチしか検出されない。 |
デフォルトの設定では,ルーターやスイッチだけを検出します。 [検出の設定]−[自動検出ルール]で,[SNMPデバイスの検出]や[非SNMPデバイスの検出]を有効化してください。 |
2.2.5 |
ノードグループを定義したら,トポロジマップ名の表示が多過ぎて見づらい。 |
ノードグループマップの[トポロジマップ順序]を空欄にすると,ワークスペースの[トポロジマップ]の[クイックアクセスマップ]フォルダに表示されなくなります。 |
2.2.6 |
ノードと通信できないが危険域ではなく認識不能(アイコンが青色)になった。 |
例えば,ネットワーク経路途中のスイッチに障害が起きて,あるノードと通信できなくなった場合,NNMiは,スイッチを障害の根本原因としてインシデントを通知します。また,その影響で通信できなくなったノードは認識不能などと判定します。通信できなくなった場合にインシデントを通知したい場合は,「重要なノード」を使用してください。 |
2.2.6 2.2.8 |
SNMPマネージャー(NNMi)のIPアドレスは? |
SNMPエージェント側のSNMP設定で,SNMPマネージャーのIPアドレスを指定(接続を許可)する場合,OSのネットワークのルーティング設定によって,通信先IPに応じたIPアドレスが動的に使い分けされるため,NNMiマネージャーのIPアドレスを一とおり設定してください。 IPアドレスを固定したい場合は,ov.confファイルのNNM_INTERFACEにIPアドレスを指定してください。固定したIPアドレスで通信できるようにOSのルーティング設定を調整してください。 |
リリースノート |
SNMPトラップを発行したがインシデントとして通知されない。 |
SNMPトラップをNNMiが受信したとき,インシデントとして通知するには,ノードが検出済み,該当するSNMPトラップのインシデントが定義済みで有効に設定します。検出されていないノードからのトラップをインシデント化するには,[インシデントの設定]の[未解決のSNMPトラップおよびSyslogメッセージを破棄する]をオフにします。 |
ヘルプ「管理」の「未解決の受信トラップを処理する」のトピック |
サーバ一覧やインシデント一覧など一覧表を作成したい。 |
インベントリ画面などテーブル形式でデータを一覧表示する画面では,CSV形式でデータをファイルに出力できます。例えば,[インベントリ]ワークスペース−[ノード]を開いて,次の操作を行います。
これを表計算ソフトなどに読み込み,一覧表などを作成してください。[ノード]ビューのノード一覧や[管理イベントの設定]ビューのインシデント一覧などを作成できます。 |
ヘルプ「使用」の「テーブルビューの使用」の「テーブル情報をエクスポートする」のトピック |