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JP1 Version 13 ネットワーク管理 基本ガイド


1.2.3 監視マネージャーの前提条件を確認する(Linuxの場合)

監視マネージャーがLinuxの場合,次の設定を確認してから,JP1ネットワーク管理製品のインストールを開始します。前提条件の詳細については,マニュアル「NNMi セットアップガイド」の「インストール前チェックリスト」のトピックを参照してください。

操作手順

  1. 監視マネージャーのホスト名を確認します。

    ホスト名はトラップ宛先の設定やログイン時に使用します。

  2. 監視マネージャーが使うポート番号が使われていないことを確認します。

    コマンドプロンプトから「netstat -an」を実行すると,そのときに使われているポート番号が確認できます。

    ポート番号の詳細については,マニュアル「NNMi セットアップガイド」の「NNMiが使用するポートの一覧」のトピックを参照してください。

  3. 監視マネージャーに固定IPアドレスを割り当てます。

    IPアドレスはDHCPでの動的割り当てではなく,固定割り当てに設定してください。

  4. ウィルス対策ソフトを無効化します。

    JP1ネットワーク管理製品をインストールしている間だけ,ウィルス対策ソフトを無効化します。

  5. 必要なパッケージがインストールされていることを確認します。

    必要なパッケージは,OSの種類やバージョンによって異なります。詳細については,リリースノートを参照してください。

  6. /etc/sysctl.confファイルを開き,カーネルのパラメータを設定します。

    /etc/sysctl.confファイルに次のエントリを追加してください。

    # NNM settings for embedded database
    kernel.shmmax = 68719476736
    kernel.shmall = 68719476736
    # NNM settings for UDP receive and send buffer sizes
    net.core.rmem_max = 8388608
    net.core.wmem_max = 2097152

    ここでは,共有メモリ(kernel.shmmax,kernel.shmall)64.0GB,UDP受信バッファ(net.core.rmem_max)8.0MB,UDP送信バッファ(net.core.wmem_max)2.0MBとして設定しています。

次の作業

前提環境に問題がないことが確認できたら,監視マネージャーの構築に進みましょう。