1.10 グループの管理
JP1/AOでは,ユーザーごとに利用できる操作対象や機能を設定するために,リソース(サービスやエージェントレス接続先)をグループ化したサービスグループと,組織や業務に応じてユーザーをグループ化したユーザーグループを提供しています。
ユーザーを登録したユーザーグループに,サービスグループを割り当てることでユーザーごとに操作対象へのアクセスを制御できます。また,サービスグループには,操作できる機能を設定したロールを割り当てることで,ユーザーごとに利用できる機能を設定できます。
また,JP1/AOのインストール時に作成されるビルトインサービスグループ,およびビルトインユーザーグループを使用すると,グループを作成しなくても運用が開始できます。
グループの管理でできることを次に示します。
- ユーザーグループの作成
ユーザーグループを作成できます。
- ユーザーグループの編集
必要に応じて,ユーザーを追加したり,ユーザーグループに割り当てられたサービスグループを変更したりできます。
- ユーザーが所属するユーザーグループの変更
ユーザーグループにユーザーを追加したり,ユーザーグループからユーザーを削除したりできます。
- ユーザーグループへのサービスグループとロールの割り当て
ユーザーグループにサービスグループを割り当てます。ユーザーグループにサービスグループを割り当てることで,ユーザーグループに所属するユーザーが,サービスグループに含まれるサービスを管理・実行できるようになります。
また,割り当てられたサービスグループに対してAdmin,Develop,Modify,またはSubmitのロールを設定できます。
ログイン中のユーザーに対してユーザーグループの権限を変更した場合,そのユーザーのログイン中は変更前の権限が保持されます。そのため,ユーザーグループの権限を変更した場合,システム管理者は各ユーザーに直ちにログアウト・ログインをするようにアナウンスしてください。
- ユーザーグループの削除
ユーザーグループを削除できます。
ユーザーグループを削除しても,ユーザーグループに割り当てられたサービスグループやユーザーは削除されません。
- サービスグループの作成
サービスグループを作成できます。
- サービスグループの編集
必要に応じてサービスグループの名称および説明を編集できます。
- サービスグループの削除
必要に応じてサービスグループを削除できます。
サービスグループにリソース(サービス,タスク,履歴,およびエージェントレス接続先定義)が存在する場合,そのサービスグループは削除できません。
ユーザーグループにサービスグループに対するロールが設定されていても,そのサービスグループは削除できます。
- 重要
JP1/AOとHitachi Command Suite製品を同一サーバにインストールした場合,操作画面にはJP1/AOとHitachi Command Suite製品両方の,サービスグループおよびユーザーグループが表示されます。
- Hitachi Command Suite製品のユーザーグループについて
JP1/AOで,Hitachi Command Suite製品のユーザーグループを管理できます。ただし,Hitachi Command Suite製品のロールが設定されているユーザーグループは削除できません。削除したい場合は,Hitachi Command Suite製品側でロールの設定を解除してください。JP1/AOではHitachi Command Suite製品で設定されたロールを変更できません。
- Hitachi Command Suite製品のリソースグループについて
JP1/AOで,Hitachi Command Suite製品のリソースグループは管理できません。これは,リソースグループが製品ごとに管理されているためです。