3.4.5 部品の実行方法の検討
操作対象ホストがローカルホスト※の場合に,部品の実行方法について検討します。
操作対象ホストがローカルホストの場合,次の部品は,ローカルホストのプロセスを直接起動してコマンドを実行したり,ファイルをコピーしたりできます。
汎用コマンド実行部品
ファイル転送部品
コンテンツ部品
この機能をローカル実行機能と呼びます。
ローカル実行機能を有効にするかどうかは,JP1/AOのインストール後にユーザー設定プロパティファイル(config_user.properties)のキー「plugin.localMode」で設定できます。
ローカル実行機能が有効の場合と,無効の場合に機能差異がある項目を次の表に示します。
機能差異のある項目 |
ローカル実行機能 |
|
---|---|---|
有効 |
無効 |
|
部品の実行ユーザー |
ローカルホストのOSによって異なります。
|
操作対象の機器に接続したユーザー |
エージェントレス接続先定義の扱い |
ローカルホストの定義は不要 |
接続先情報,認証情報に従って接続先が認証される |
- ヒント
ローカル実行機能を有効にすると,エージェントレス接続による認証が省略されるので,リソースの消費を抑えられます。
- 注※
次のどちらかのIPアドレスと,ループバックアドレスまたはローカルホストに設定されている外部から接続できるIPアドレスが一致する場合に,部品の操作対象ホストがローカルホストであると判定されます。
部品の操作対象ホストに指定しているIPアドレス(クラスタシステムの場合は,物理IPアドレスまたは実行系の論理IPアドレス)
部品の操作対象ホストに指定しているホスト名(クラスタシステムの場合は,物理ホスト名または実行系の論理ホスト名)から名前解決された結果のIPアドレス