付録G.2 カーネルパラメーター一覧(Linuxの場合)
(1) デフォルトの設定で必要とするシステムリソース
デフォルトの設定でJP1/Base分として調整する必要があるシステムリソースの見積もり値を次に示します。
(a) 加算するパラメーター
システムリソース |
パラメーター |
見積もり |
---|---|---|
ファイルシステム |
fs.file-max |
|
|
||
|
- 注※1
-
論理ホストを使用する場合は次の値で見積もってください。
180+転送先ホスト数×6+イベントを転送してくるホスト数×6+同時に発行されるイベント数×6+イベントを取得するプログラム数×6
- 注※2
-
イベントは,jevsendコマンド,jevsenddコマンド,JP1/AJSのイベント送信ジョブ,JP1シリーズのほかのプログラム,およびJP1/Baseの拡張機能で作成されたユーザープログラムで発行されます。同時に発行されるイベント数は,これらのプログラムが同時に実行される際の最大数となります。マシンの性能にもよりますが,同時とは1秒程度を仮定してください。
- 注※3
-
イベントは,JP1/AJSのイベント受信ジョブ,JP1/Baseの拡張機能で作成されたユーザープログラムで取得されます。イベントを取得するプログラム数は,起動しているこれらのプログラム数となります。
- 注意事項
-
OSバージョンおよびカーネルバージョンで異なります。使用するOSのマニュアルを参照して,見積もり値で提示された内容で見積もってください。なお,使用するOSで該当するカーネルパラメーターが設定できない場合には,設定は不要です。
(b) 調整するパラメーター
システムリソース |
パラメーター |
見積もり |
---|---|---|
ソケットバックログ |
net.core.somaxconn※ |
1,024以上 |
注※ JP1/IM構成管理機能のエージェントとして使用する場合,net.core.somaxconnパラメーターには1,024以上の値を設定する必要があります。
(2) コマンド実行機能を使用する場合
JP1/IM - Managerからリモートコマンドおよび自動アクションを使用する場合に,JP1/Base分として調整する必要があるシステムリソースの見積もり値を次に示します。
(a) 加算するパラメーター
システムリソース |
パラメーター |
見積もり |
---|---|---|
ファイルシステム |
fs.file-max |
JP1/IM - Managerによってリモートコマンドが同時に実行される実行数×16 |
共有メモリー |
kernel.shmall |
kernel.shmmniの見積もり値×kernel.shmmaxの見積もり値 |
kernel.shmmni |
1+同時に実行されるリモートコマンドの数※ |
|
セマフォ |
kernel.semの第4パラメーター(SEMMNI) |
3 |
kernel.semの第2パラメーター(SEMMNS) |
3 |
注※ この値が256を超える場合,256で計算してください。この値はコマンド実行先ホストとして指定されたホストで見積もられます。
(b) 調整するパラメーター
システムリソース |
パラメーター |
見積もり |
---|---|---|
共有メモリー |
kernel.shmmax |
143,468以上 |
(3) ヘルスチェック機能を使用する場合
JP1/Baseのヘルスチェック機能を使用する場合に,JP1/Base分として調整する必要があるシステムリソースの見積もり値を次に示します。
(a) 加算するパラメーター
システムリソース |
パラメーター |
見積もり |
---|---|---|
共有メモリー |
kernel.shmall |
kernel.shmmniの見積もり値×kernel.shmmaxの見積もり値 |
kernel.shmmni |
10+10×論理ホスト数 |
(b) 調整するパラメーター
システムリソース |
パラメーター |
見積もり |
---|---|---|
共有メモリー |
kernel.shmmax |
215,644以上 |
(4) ローカルアクション機能を使用する場合
ローカルアクションを使用する場合に,JP1/Base分として調整する必要があるシステムリソースの見積もり値を次に示します。
(a) 加算するパラメーター
システムリソース |
パラメーター |
見積もり |
---|---|---|
ファイルシステム |
fs.file-max |
ローカルアクションの同時実行数 |