非SSL通信ホスト設定ファイル
形式
[NO_SSL_HOST] 非SSL通信ホスト名 非SSL通信ホスト名 : |
パラメーターの分類
- 必須パラメーター
-
なし
- 選択パラメーター
-
非SSL通信ホスト名
ファイル名
jp1bs_nossl.conf(非SSL通信ホスト設定ファイル)
jp1bs_nossl.conf.model(非SSL通信ホスト設定ファイルのモデルファイル)
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
-
インストール先フォルダ\conf\
- UNIXの場合
-
/etc/opt/jp1base/conf/
説明
通信暗号化機能(SSL通信)が有効な環境で,SSL通信しない接続先および接続元のホストを設定するファイルです。このファイルの設定は,物理ホスト,論理ホストおよびイベントサービスで有効です。
SSL通信が有効な環境では,このファイルに指定されていないホストとはSSL通信します。また,このファイルがないときも接続先および接続元のホストとSSL通信します。
定義の反映時期
非SSL通信ホスト設定ファイルを編集したあと,JP1/Baseサービスおよびイベントサービスを起動または再起動すると,設定が有効になります。
記述内容
非SSL通信(SSL通信しない)する接続先および接続元のホスト名を指定します。非SSL通信ホスト設定ファイルには,次に示す規則があります。
-
行の先頭に#(0x23)を指定すると,その行はコメント行になります。
-
各行の最後には,必ず改行を入れてください。
-
ASCII文字だけ使用できます。
-
次の文字は使用できません。
" / \ [ ] ; : | = , + ? < >
-
1行に1つのホスト名を定義します。
ホスト名に指定できる文字数は,255バイト以内です。大小文字を区別しません。
ホスト名の前後に指定された半角スペースおよびタブは,無視されます。
-
定義できるホスト数は,最大100台です。
-
同じホスト名を複数指定した場合は,最初に指定した値が有効になります。
注意事項
非SSL通信ホスト設定ファイルは,物理ホスト,論理ホストおよび任意のイベントサービスで参照されるファイルです。そのため,運用中に非SSL通信ホスト設定ファイルが誤って編集されても正しく通信できるよう,JP1/Baseおよびイベントサービスの起動時に,世代番号を付与した三世代分の非SSL通信ホスト設定ファイルとエラーを除いた非SSL通信ホスト設定ファイルを退避します。退避したファイルを削除しないでください。
Windowsの場合 |
UNIXの場合 |
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JP1/Baseの起動時 |
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イベントサービスの起動時 |
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非SSL通信ホスト設定ファイルにエラーがある場合,JP1/Baseサービスおよびイベントサービスは,エラーのある行は無視してログ(KAVB3920-WまたはKAJP1510-Wメッセージ)だけを出力して起動します。
定義例
非SSL通信ホスト設定ファイルの定義例を示します。
- すべてのホストとの通信をSSL通信にする場合
-
すべてのホストとの通信を暗号化通信にする場合は,[NO_SSL_HOST]行だけを定義します。
[NO_SSL_HOST]
- ホストとの通信が非SSL通信とSSL通信で混在する場合
-
ホスト(hostA)との通信は非SSL通信となり,それ以外のホストとの通信はSSL通信となります。
[NO_SSL_HOST] hostA