パスワード定義ファイル(Windows限定)
形式
; コメント OSユーザー名または情報検索用ユーザー名:パスワード |
パラメーターの分類
- 必須パラメーター
-
なし
- 選択パラメーター
-
なし
ファイル名
任意
格納先ディレクトリ
任意
説明
複数のOSユーザーまたは情報検索用ユーザーのパスワード管理情報を一括して設定しておくファイルです。
定義の反映時期
jbsmkpassコマンドを実行すると,設定が有効になります。jbsmkpassコマンドの詳細については,「15. コマンド」の「jbsmkpass(Windows限定)」を参照してください。
記述内容
一つのエントリーに対して1行の形式で表します。各行に記述できる文字数は,4,096バイト以内です。「;」以降は改行されるまでコメントになります。一つのエントリーは,「:」で区切られた二つのフィールドで構成されます。各フィールドに記述する内容を次に示します。
- OSユーザー名または情報検索用ユーザー名
-
各ホストに登録されているOSユーザー名または情報検索用ユーザー名を指定します。
なお,登録するOSユーザー名には,ユーザー名だけでなく,自ホストが所属するドメイン名やローカルホスト名も記述できます。ドメイン名やローカルホスト名を記述する場合,「domain\user1」,「server\user1」のように,ドメイン名やローカルホスト名とユーザー名の区切り文字として「\」を使用します。ドメイン名を記述した場合,登録するOSユーザーがドメイン上のユーザーであるかどうかチェックされます。ドメイン上のユーザーでなかった場合,そのOSユーザー名では登録できません。ローカルホスト名を記述した場合,登録するOSユーザーがローカルユーザーであるかどうかチェックされます。ローカルユーザーでなかった場合,そのOSユーザー名では登録できません。
ドメイン名やローカルホスト名を記述しなかった場合,登録するOSユーザー名がローカルユーザーであるかどうかチェックされます。ローカルユーザーでなかった場合,信頼するドメインを含むドメイン上のユーザーであるかどうかチェックされます。ローカルユーザーおよびドメイン上のユーザーでなかった場合,そのOSユーザー名では登録できません。
なお,Windowsのドメインコントローラー上で登録する場合は,「ドメイン名\ユーザー名」の形式で記述してください。ドメインコントローラー上ではドメインユーザーとローカルユーザーの区別がないため,ドメインユーザーとして扱われるためです。
また,情報検索用ユーザーを登録する場合は,「aduser/情報検索用ユーザーとして使用するOSユーザー名」の形式で記述してください。
- パスワード
-
OSユーザーまたは情報検索用ユーザーのパスワードを指定します。パスワードを省略した場合は,パスワードなしのOSユーザーまたは情報検索用ユーザーと見なしてパスワード管理情報に登録します。
注意事項
[JP1/Base環境設定]ダイアログボックスの[ユーザーマッピング]タブで,[OSユーザー設定時にWindowsに対してログオンチェックを行わない]をチェックした場合,OSユーザー名やOSユーザーのパスワードが誤っていても,パスワード管理情報に登録できます。ただし,実際にジョブやリモートコマンドを実行するときに権限エラーとなってしまうので,注意が必要です。
定義例
jp1user1:passwd000