Jisext
機能
障害が発生したISAMファイルのデータファイルから,有効なレコードをできる限り抽出し,順編成ファイルに回復します。また,UNIXの場合,ISAMファイルのキー定義情報を出力します。
このコマンドでは,データファイルの先頭からレコードを検証し,不正を検出するまで,レコードを順編成ファイルへ出力します。次に,末尾からレコードを検証し,不正を検出するまで,レコードを順編成ファイルへ出力します。
レコードを抽出するとき,レコード種別,およびレコード長は,キー定義ファイルに基づいて決定されます。そのため,キー定義ファイルが破壊されている場合は,これらの属性をオプションで指定する必要があります。ファイルを検証したときに,定義ファイルの不正を検出したというメッセージが表示された場合,キー定義ファイルは破壊されています。なお,キー定義ファイルが正常な場合でも,これらの属性を指定できます。この場合,指定した属性でレコードが抽出されます。
形式
Jisext [-f レコード種別:レコード長] ファイル名1 ファイル名2(Windowsの場合) Jisext {-p | -f レコード種別:レコード長} ファイル名1 [ファイル名2](UNIXの場合)
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)
UNIXの場合:スーパーユーザー権限またはJP1/Base管理者権限
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
-
インストール先フォルダ\bin\
- UNIXの場合
-
/opt/jp1base/bin/
引数
-p
キー定義パラメーターを標準出力したい場合に指定します。-fオプションと同時に指定できません。なお,このオプションは,UNIXだけで使用できます。
-f レコード種別:レコード長
ISAMファイルのレコード種別,およびレコード長を指定します。ここでの指定は,キー定義ファイルでの指定より優先されます。UNIXの場合,-pオプションと同時に指定できません。
- レコード種別
-
レコード種別を,次のどちらかで指定します。
f:固定長
v:可変長
- レコード長
-
レコード長を,1〜65,503の範囲で指定します。
レコード種別が可変長の場合,最大レコード長を指定します。この場合,最小レコード長は1を仮定します。
ファイル名1
レコードを抽出するISAMファイルのファイル名を指定します。ドライブ,およびディレクトリを省略した場合は,カレントドライブ,およびカレントディレクトリが仮定されます。Windowsの場合,スペースを含むファイル名を指定する場合は,ダブルクォーテーションマーク(")で囲みます。
ファイル名2
抽出したレコードを出力する順編成ファイルのファイル名を指定します。ドライブ,およびディレクトリを省略した場合は,カレントドライブ,およびカレントディレクトリが仮定されます。同じファイル名のファイルが存在する場合,上書きします。
Windowsの場合,スペースを含むファイル名を指定する場合は,ダブルクォーテーションマーク(")で囲みます。
戻り値
0 |
正常終了 |
1 |
異常終了 |