Jischk
機能
ISAMファイルの論理構造を検証し,不正がある場合にメッセージを表示します。指定された検証レベルに応じて,ISAMファイルを構成する各ファイルの内容や,ファイルの関連などを検証します。
また,UNIXでは,キーファイルが不正な場合,キーの情報を表すキー定義パラメーターを出力できます。このパラメーターを使用すると,Jiskeymnt(キーの追加,削除,および再構築)コマンドでキーファイルを再構築できます。
形式
Jischk [-l レベル] ファイル名 ...(Windowsの場合) Jischk [-l レベル] [-p] ファイル名 ...(UNIXの場合)
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)
UNIXの場合:スーパーユーザー権限またはJP1/Base管理者権限
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
-
インストール先フォルダ\bin\
- UNIXの場合
-
/opt/jp1base/bin/
引数
-l レベル
ファイルを検証するレベルを指定します。レベルの数字が大きいほど,検証の内容が厳密になり,処理時間が長くなります。
- 1
-
Windowsの場合,キーファイルだけを検証します。
UNIXの場合,キー定義ファイル,およびキーファイルを検証します。
- 2
-
Windowsの場合,キーファイル,およびキーファイルとデータファイルの関連を検証します。
UNIXの場合,キー定義ファイル,キーファイル,およびキーファイルとデータファイルの関連を検証します。
- 3
-
次の項目を検証します。
-
キー定義ファイル(UNIX限定)
-
キーファイル
-
キーファイルとデータファイルの関連
-
データファイルの構造
-
レコード件数
-
省略時は,1が仮定されます。
-p
キーファイルの不正が検出されたとき,Jiskeymnt(キーの追加,削除,および再構築)コマンド用のキー定義パラメーターを標準出力する場合に指定します。なお,このオプションはUNIXだけで使用できます。
ファイル名
検証するファイルのファイル名を指定します。ドライブ,およびディレクトリを省略した場合は,カレントドライブ,およびカレントディレクトリが仮定されます。複数のファイルを指定する場合は,ファイル名を1文字以上のスペースで区切ります。また,ワイルドカード(*)を使用してファイルを指定できます。なお,Windowsの場合,スペースを含むファイル名を指定する場合は,ダブルクォーテーションマーク(")で囲みます。
- (例)
-
Windowsの場合の指定例を次に示します。
-
ディレクトリ"c:\data"にあるすべてのファイルを指定します。
Jischk -l3 c:\data\*
-
ディレクトリ"c:\data"にある,ファイル名が"SAMPLE"で始まるファイルを指定します。
Jischk -l3 c:\data\SAMPLE*
-
注意事項
-
複数のファイルを指定したときに,処理の途中で入出力エラーが発生した場合や,ファイルがなかった場合は,その時点でコマンドの実行は終了します。
-
Windowsで,検証結果をテキストファイルなどに出力したい場合は,>のあとに出力先のファイル名を指定します。指定例を次に示します。
(例)
Jischk -l3 sample > chk.txt
戻り値
0 |
正常終了 |
1 |
異常終了 |
2 |
異常終了(ファイルの不整合があった場合に返される) |