jevdef_distrib
機能
イベントサービスの定義情報を配布し,配布先に定義情報を反映させます。
形式
jevdef_distrib {-f [配布定義ファイル名1] | -e [配布定義ファイル名2] | -l [配布定義ファイル名3] | -s [配布定義ファイル名4]} [-h 論理ホスト名] [-n]
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)
UNIXの場合:スーパーユーザー権限またはJP1/Base管理者権限
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
-
インストール先フォルダ\bin\
- UNIXの場合
-
/opt/jp1base/bin/
引数
-f [配布定義ファイル名1]
転送設定ファイル(forward)の定義情報を配布するときに指定します。あらかじめ,配布定義ファイル(jev_forward.conf)を作成しておいた場合,配布定義ファイル名の指定は省略できます。任意の名称で配布定義ファイルを作成した場合は,配布定義ファイル名を指定します。指定するファイル名にディレクトリ名は指定できません。また,指定するファイル名に,\ / : , ; * ? " < > | とタブ・スペースは使用できません。配布定義ファイルは,「16. 定義ファイル」の「配布定義ファイル」を参照し,各配布定義ファイルの格納先に作成してください。
このオプションを指定すると,配布元で定義ファイル中の正規表現の構文チェックが実施されます。また,配布先でjevreloadコマンドが実行されるため,配布先でも正規表現の構文チェックが実施されます。配布元での構文チェックは基本正規表現(Windowsの場合はJP1独自の正規表現)で実施されるため,配布先で拡張正規表現を使用する設定にしている場合などには,-nオプションを指定して,配布元での構文チェックを実施しないようにしてください。
-e [配布定義ファイル名2]
イベントログトラップ動作定義ファイル(ntevent.conf)の定義情報を配布する場合に指定します。あらかじめ,配布定義ファイル(jev_ntevent.conf)を作成しておいた場合,配布定義ファイル名の指定は省略できます。任意の名称で配布定義ファイルを作成した場合は,配布定義ファイル名を指定します。指定するファイル名にディレクトリ名は指定できません。また,指定するファイル名に,\ / : , ; * ? " < > | とタブ・スペースは使用できません。配布定義ファイルは,「16. 定義ファイル」の「配布定義ファイル」を参照し,各配布定義ファイルの格納先に作成してください。なお,配布先ホストがWindowsの場合に対してだけ配布処理をします。
配布先エージェントが論理ホストの場合,配布先エージェントホストの物理ホスト(実行系)へ,イベントログトラップ動作定義ファイルが配布およびリロードされます。
-l [配布定義ファイル名3]
ログファイルトラップ動作定義ファイルの定義情報を配布する場合に指定します。あらかじめ,配布定義ファイル(jev_logtrap.conf)を作成しておいた場合,配布定義ファイル名の指定は省略できます。任意の名称で配布定義ファイルを作成した場合は,配布定義ファイル名を指定します。指定するファイル名にディレクトリ名は指定できません。また,指定するファイル名に,\ / : , ; * ? " < > | とタブ・スペースは使用できません。配布定義ファイルは,「16. 定義ファイル」の「配布定義ファイル」を参照し,各配布定義ファイルの格納先に作成してください。
配布先エージェントが論理ホストの場合,配布先エージェントホストの物理ホスト(実行系)へ,ログファイルトラップ動作定義ファイルが配布およびリロードされます。
-s [配布定義ファイル名4]
ログファイルトラップ起動定義ファイル(jevlog_start.conf)の定義情報を配布する場合に指定します。ログファイルトラップ起動定義ファイルの定義情報は,ログファイルトラップ管理サービス(デーモン)に再読み込みされません。ログファイルトラップ管理サービスの次回起動時から有効になります。
あらかじめ,配布定義ファイル(jev_logstart.conf)を作成しておいた場合,配布定義ファイル名の指定は省略できます。配布定義ファイルを任意の名称で作成した場合は,配布定義ファイル名を指定します。指定するファイル名にディレクトリ名は指定できません。また,指定するファイル名に,\ / : , ; * ? " < > | とタブ・スペースは使用できません。配布定義ファイルは,「16. 定義ファイル」の「配布定義ファイル」を参照し,各配布定義ファイルの格納先に作成してください。ログファイルトラップ起動定義ファイルを配布するには,配布元および配布先のホストにインストールされているJP1/Baseのバージョンを09-50以降にする必要があります。
-h 論理ホスト名
論理ホスト上でこのコマンドを実行する場合に指定します。このオプションを省略すると,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,自ホスト名と同じホスト名が仮定されます。
-eオプションを指定した場合,コマンドを実行したホスト(実行系)の物理ホストに設定しているイベントログトラップ動作定義ファイルが配布されます。
-lオプションを指定した場合,コマンドを実行したホスト(実行系)の物理ホストに設定しているログファイルトラップ動作定義ファイルが配布されます。
-n(-fオプション指定時に有効)
配布元での構文チェックを実施しない場合に指定します。正規表現の仕様は,プラットフォームおよび正規表現の種類(基本正規表現,拡張正規表現)によって異なるため,次に示すような場合は,このオプションを指定してください。
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転送設定ファイル(forward)の配布定義ファイル中に正規表現が含まれていて,配布元と配布先のプラットフォームが異なる場合
-
配布先で拡張正規表現を使用する設定にしている場合
-eオプションまたは-lオプションを指定した場合,配布元での構文チェックは実施されませんが,-nオプションと同時に指定してもエラーにはなりません。
このオプションを指定すると,配布元での構文チェックは実施されませんが,配布先のイベントサーバが稼働中の場合,リロード結果がこのコマンドの実行結果として出力されます。配布先のイベントサーバが停止している場合には,フィルター条件の誤りを検出できません。配布先のイベントサーバ起動時にフィルター条件の誤りを検出できます。イベントサーバが停止しているかどうかは,jevdef_distribコマンドの戻り値で判断できます。
注意事項
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jevdef_distribコマンドを実行できるホストは,バージョン7のJP1/IM - Central Consoleまたはバージョン8以降のJP1/IM - Managerがインストールされているホストだけです。
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マネージャーホストの下位に,バージョン7のJP1/IM - Central Consoleまたはバージョン8以降のJP1/IM - Managerがインストールされたサブマネージャーが存在する場合,サブマネージャーからもjevdef_distribコマンドが実行できます。マネージャーホストおよびサブマネージャーから同時にjevdef_distribコマンドを実行した場合は,最後に配布した定義情報が有効となります。
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定義情報は,配布定義ファイルに指定した配布先に配布されます。
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jevdef_distribコマンド実行時,配布先ホストのjbspluginプロセス(Windowsの場合),jbspluginデーモン(UNIXの場合)が起動している必要があります。
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jevdef_distribコマンド実行時,起動していないホストがある場合,そのホストの定義情報を変更できなかったメッセージが表示されます。この場合,エラーとなったホストが起動していることを確認したあとに,再度定義情報を配布してください。
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jevdef_distribコマンド実行時に,配布先のホストですでに定義情報が設定されている場合は,各ホストに設定されている定義情報を削除してから定義情報を配布します。
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配布定義ファイルに,JP1/IMの構成定義ファイルで定義されていないホストを指定すると,jevdef_distribコマンド実行時にエラーとなり,定義情報はどこにも配布されません。
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配布定義ファイルに配布先ホストを重複して指定すると,jevdef_distribコマンド実行時にエラーとなり,定義情報はどこにも配布されません。
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jevdef_distribコマンド実行時に,配布先ホストにインストールされたJP1/Baseのバージョンが06-71以前の場合,そのホストでの処理を中断し,次の配布先への処理を続行します。
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配布先ホストでリロードの失敗によるエラーが発生した場合,配布前の定義を有効としたまま機能を続行しますが,定義情報は配布した定義情報に書き換えられます。リロードに失敗したホストには,再度jevdef_distribコマンドを実行してください。
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エラーになった配布先ホストのホスト名およびエラーメッセージは標準エラー出力されます。
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ログファイルトラップまたはイベントログトラップの定義情報を配布すると,配布先でjevlogreloadコマンドまたはjeveltreloadコマンドが実行されます。このとき,トラップ処理中の場合は,トラップ処理完了後にリロードコマンドが実行されます。jevlogreloadコマンドまたはjeveltreloadコマンドが実行中にイベントが発生した場合は,リロードコマンドを実行後,新たに読み込まれた定義情報に従ってイベントが変換されます。
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定義情報を配布する場合,ログファイルトラップのファイル属性に関するパラメーター(FILETYPE,HEADLINE,HEADSIZE,およびRECTYPE)の値は,起動時に指定した値のまま変更しないでください。これらのパラメーターを変更して定義情報を配布すると,配布先の定義情報は変更されますが,jevlogreloadコマンドの実行時エラーとなります。
戻り値
0 |
正常終了 |
1 |
引数エラー |
2 |
サービスまたは管理デーモンが起動していない |
3 |
構成定義情報取得エラー |
4 |
メモリーなどシステムリソースが不足した |
10 |
配布定義ファイルに誤りあり |
11 |
配布定義ファイルオープンエラー |
12 |
配布先でエラー |
255 |
そのほかのエラー |