jcocmdconv
機能
バージョン7以前のJP1/Baseのコマンド実行の履歴を,バージョン8以降用のコマンド実行履歴ファイル(ISAM)に移行します。jcocmdconvコマンドを実行しないと,バージョン7以前に蓄積されたコマンド実行履歴が参照できません。
バージョン7以前のJP1/Baseから,バージョン8以降のJP1/Baseにバージョンアップしたあと,コマンド実行履歴のあるマネージャーホスト上で一度だけ実行してください。クラスタ運用している場合は,物理ホスト,論理ホストのそれぞれで実行してください。jcocmdconvコマンドは物理ホスト,論理ホストで同時実行できますが,物理ホストで複数のjcocmdconvコマンドを同時に実行することはできません。
形式
jcocmdconv [-h 論理ホスト名]
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)
UNIXの場合:スーパーユーザー権限
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
-
インストール先フォルダ\bin\
- UNIXの場合
-
/opt/jp1base/bin/
引数
-h 論理ホスト名
クラスタシステムで運用している場合に,論理ホスト名を指定します。省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,物理ホスト名が仮定されます。クラスタシステムを使用していない場合には指定は不要です。
注意事項
-
バージョン8以降のJP1/Base,JP1/IM - Managerのインストールのあと,JP1/IM - Managerを起動する前に実行してください。JP1/IM - Managerを起動すると,自動アクションなどでバージョン8以降用のコマンド実行履歴が更新されてしまうおそれがあります。jcocmdconvコマンドの実行前に,コマンド実行履歴ファイル(ISAM)が更新されると,バージョン7以前で蓄積した履歴が移行できなくなります。
戻り値
0 |
正常終了 |
2 |
パラメーターが不正 |
3 |
論理ホストがない |
4 |
メモリーエラー |
5 |
ディスクファイルエラー |
6 |
保存先ファイルがすでにある |
7 |
コマンドがシグナルに中断された |
8 |
実行権限エラー |
32 |
共通定義アクセスエラー |
41 |
ファイルアクセスエラー |
42 |
ほかのjcocmdconvコマンドが実行中 |
255 |
そのほかのエラー |