jbsrmacl
機能
指定したJP1ユーザーまたはDSグループに設定されている操作権限をすべて削除します。JP1ユーザーは標準ユーザー,連携ユーザー,およびDSユーザーが該当します。
形式
jbsrmacl [-h 論理ホスト名] [-s 認証サーバ名] {-u JP1ユーザー名 | -g DSグループ名} [-i] [-ds※]
- 注※
-
-dsオプションは,Windowsだけで使用できます。
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)
UNIXの場合:スーパーユーザー権限またはJP1/Base管理者権限
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
-
インストール先フォルダ\bin\
- UNIXの場合
-
/opt/jp1base/bin/
引数
-h 論理ホスト名
クラスタシステムで運用している場合に,JP1ユーザーまたはDSグループの操作権限を削除したい論理ホスト名を指定します。このオプションを省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,物理ホスト名が仮定されます。
-s 認証サーバ名
操作権限を削除したい認証サーバ名を指定します。このオプションを指定した場合は,-hオプションの指定は無視されます。
-u JP1ユーザー名 | -g DSグループ名
- -u JP1ユーザー名
-
操作権限を削除したいJP1ユーザー名を指定します。
- -g DSグループ名
-
操作権限を削除したいディレクトリサーバのセキュリティグループ名を指定します。-dsオプションも同時に指定します。
スペースを含むグループ名を指定する場合は,ダブルクォーテーションマーク(")で囲みます。
指定できる文字数は,1〜256(バイト)です。また,DSグループ名に使用できる文字は,* / \ " ' ^ [ ] { } ( ) : ; | = , + ? < >とタブを除くASCII文字だけです。
-i
このオプションを指定すると,指定したJP1ユーザーまたはDSグループの操作権限を削除する前に確認メッセージを表示します。メッセージに対して「y」または「Y」を指定した場合だけ削除処理を実行します。
-ds
このオプションは,Windowsだけで使用できます。
DSユーザーまたはDSグループから操作権限を削除する場合に指定します。このオプションを指定した場合,ディレクトリサーバに登録されているDSユーザー名またはDSグループのJP1操作権限属性の属性値が空文字になります。
注意事項
-
-hオプションと-sオプションを同時に指定した場合は,-sオプションの指定が優先されます。どちらのオプションも省略した場合で,環境変数JP1_HOSTNAMEが設定されているときは,論理ホスト名として環境変数JP1_HOSTNAMEで指定されているホスト名が仮定されます。また,どちらのオプションも省略した場合で,環境変数JP1_HOSTNAMEが設定されていないときは,物理ホストに対して操作権限を登録します。
-
-dsオプションを指定した場合は,リロードコマンド(jbsaclreload)の実行が必要です。
戻り値
0 |
正常終了 |
1 |
認証サーバにユーザーが登録されていない |
2 |
引数誤り |
4 |
メモリーなどシステムリソースが不足した |
8 |
認証サーバが未起動または応答しない |
12 |
DSユーザー使用時に認証サーバ側でエラーが生じた |
16 |
認証サーバ側の処理でエラーが生じた |
32 |
通信機能の初期化中にエラーが生じた |
128 |
内部処理で矛盾を生じた(C++例外の場合) |
255 |
そのほかのエラー |