hntr2utl2(UNIX限定)
機能
統合トレース(HNTRLib2)が出力する統合トレースログのサイズ,数,および出力先を変更します。
このコマンドを実行すると次に示すメニューが表示されます。
次に,このメニューの各項目について説明します。
- 1:Size of a log file.
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ログファイルのサイズ(8〜8,192キロバイト)を指定します。初期設定では,256キロバイトが設定されています。
- 2:Number of log files.
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ログファイル数(1〜16)を指定します。初期設定では,4が設定されています。
- 3:Name of log files.
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ログファイルの出力先を指定します。初期設定では,/var/opt/hitachi/HNTRLib2/spool/hntr2*.logが設定されています。
- 4:Size of buffer.
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バッファーファイルのサイズ(8〜2,048キロバイト)を指定します。初期設定では,64キロバイトが設定されています。
- 5:Interval timer.
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監視周期時間(1〜300秒)を指定します。初期設定では,10秒が設定されています。
- 6:Lookout span.
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監視間隔時間(0〜3,600秒)を指定します。初期設定から変更しないでください。
- 7:Max message per span.
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コマンドが出力するメッセージの数の範囲(0〜500)を指定します。初期設定から変更しないでください。
形式
hntr2utl2
実行権限
スーパーユーザー権限
格納先ディレクトリ
/opt/hitachi/HNTRLib2/bin/
注意事項
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各プログラムが1日当たりに出力するログの量を次に示します。この値を参考にしてログファイルのサイズを設定してください。なお,次に示す計算式の値は,正常に運用した場合のログの量です。エラー時に対処するためには,これ以上のサイズを設定してください。
- JP1 サービス
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7.5 × 1日当たりの起動回数および停止回数(キロバイト)
上記の計算式の値は,1製品当たりのログの量です。JP1/Base,JP1/IM,JP1/AJSそれぞれでログの量を見積もってください。
- 認証サーバ
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0.2 × JP1/AJS - Viewからのログイン回数 + 0.2 × コマンド実行回数※(キロバイト)
注※ 次のコマンドの実行回数を示します。
jbsadduser,jbsrmuser,jbschgpasswd,jbsacllint,jbsaclreload,jbslistuser,jbschkds,jbschgds,jbssetacl,jbsrmacl
- ログトラップ
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(0.5 + ログファイルトラップ動作定義ファイル名長 + ログファイル名長) × 1日当たりの起動回数 + 0.2 × 1日当たりの停止回数(キロバイト)
- JP1/IM
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(0.16 + 自動アクションのコマンド長) × 1日当たりの自動アクション実行回数 + 0.4 × JP1/IM - Viewからの自動アクション定義の変更回数 + 0.16 × JP1/IM - ViewからJP1/IM - Managerへのログイン回数 + (0.16 + コマンド実行画面のコマンド長) × 1日当たりのコマンド実行回数(キロバイト)
- JP1/AJS
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起動条件が成立した数 × 0.2(キロバイト)
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統合トレース(HNTRLib2)の設定を変更した場合は,次に示す手順で,統合トレース機能を再起動してください。
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次に示すコマンドを実行して,統合トレース採取プロセスを停止します。
/opt/hitachi/HNTRLib2/bin/hntr2kill
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次に示すコマンドを実行して,統合トレース採取プロセスを起動します。
/opt/hitachi/HNTRLib2/bin/hntr2mon -d &
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バッファーファイルサイズを変更する場合は,以下の手順で設定を変更してください。
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統合トレースログを出力するすべてのサービスを停止する。
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統合トレース機能を停止する。
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統合トレースログの設定を変更する。
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メモリマップドファイル(/opt/hitachi/HNTRLib2/mmap/hntr2mmap.mm)を削除する。
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統合トレース機能を起動する。
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1.で停止した統合トレースログを出力するサービスを起動する。
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