hntr2conf
機能
統合トレース(HNTRLib2)が出力する統合トレースログのサイズ,数,および出力先を変更します。
このコマンドは,GUIで統合トレースログのサイズ,数,および出力先を設定するhntr2utl2コマンドと同じ機能を,コマンドの設定で実現します。
形式
hntr2conf [-f ログファイル名] [-b ログファイルサイズ] [-n ログファイル数] [-s バッファーファイルサイズ] [-w 監視周期時間] [-i 監視間隔時間] [-m メッセージ数] [-t 排他制御種別] [-l コマンドログファイル名] [-h]
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)
UNIXの場合:スーパーユーザー権限
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
-
32bit版HNTRLib2(32bitプロセス用統合トレースを設定する場合)
システムドライブ\Program Files (x86)\Hitachi\HNTRLib2\bin\
64bit版HNTRLib2(64bitプロセス用統合トレースを設定する場合)
システムドライブ\Program Files\Hitachi\HNTRLib2\bin\
- UNIXの場合
-
/opt/hitachi/HNTRLib2/bin/
引数
-f ログファイル名
統合トレースログの出力先およびログファイル名のプリフィックスを指定します。ここで指定したプリフィックスに,"[1-16].log"を追加した名称が統合トレースログのファイル名になります。初期設定では,次のように設定されています。
- Windowsの場合
-
32bit版HNTRLib2(32bitプロセス用統合トレースを設定する場合)
システムドライブ\Program Files (x86)\Hitachi\HNTRLib2\spool\hntr2*.log
64bit版HNTRLib2(64bitプロセス用統合トレースを設定する場合)
システムドライブ\Program Files\Hitachi\HNTRLib2\spool\hntr2*.log
- UNIXの場合
-
/var/opt/hitachi/HNTRLib2/spool/hntr2*.log
-b ログファイルサイズ
統合トレースログのサイズ(8〜8,192キロバイト)を指定します。初期設定では,256キロバイトが設定されています。
-n ログファイル数
統合トレースログの数(1〜16)を指定します。-fオプションで指定した出力先に,ここで指定した値分の統合トレースログを作成します。初期設定では,4が設定されています。
-s バッファーファイルサイズ
バッファーファイルのサイズ(8〜2,048キロバイト)を指定します。初期設定では,64キロバイトが設定されています。
-w 監視周期時間
監視周期時間(1〜300秒)を指定します。初期設定では,10秒が設定されています。
-i 監視間隔時間
監視間隔時間(0〜3,600秒)を指定します。初期設定から変更しないでください。
-m メッセージ数
コマンドが出力するメッセージの数の範囲(0〜500)を指定します。初期設定から変更しないでください。
-t 排他制御種別
統合トレース出力の排他制御の種別を指定します。排他制御しない場合は0を指定します。排他制御する場合は2を指定します。このパラメーターを省略した場合は,0が仮定されます。
-l コマンドログファイル名
コマンドの出力をログファイルへ出力するときに指定します。
-h
ヘルプを表示します。
注意事項
-
統合トレースログファイルのサイズの適正値については,hntr2utl2コマンドの注意事項を参照してください。
-
統合トレース(HNTRLib2)の設定を変更した場合は,統合トレース機能を再起動する必要があります。統合トレース機能を再起動する方法については,hntr2utl2コマンドの注意事項を参照してください。
-
バッファーファイルサイズまたは排他制御種別を変更する場合は,以下の手順で設定を変更してください。
Windowsの場合
-
統合トレースログを出力するすべてのサービスを停止する。
-
統合トレース機能を停止する。
-
統合トレースログの設定を変更する。
-
統合トレース機能を起動する。
-
手順1で停止した統合トレースログを出力するサービスを起動する。
UNIXの場合
-
統合トレースログを出力するすべてのサービスを停止する。
-
統合トレース機能を停止する。
-
統合トレースログの設定を変更する。
-
メモリマップドファイル(/opt/hitachi/HNTRLib2/mmap/hntr2mmap.mm)を削除する。
-
統合トレース機能を起動する。
-
手順1で停止した統合トレースログを出力するサービスを起動する。
-
戻り値
0 |
正常終了 |
1 |
引数不正 |
2 |
Administrators権限を持たないユーザーがコマンドを実行した(Windowsの場合) |
10 |
-fオプションで指定したログファイルの出力先が存在しない |
11 |
-bオプションで指定したログファイルのサイズが小さ過ぎる |
12 |
-sオプションで指定したバッファーファイルのサイズがログファイルのサイズより大きい |
13〜17 |
内部エラー |
99 |
システムエラー |