13.3 ローカルアクションの注意事項
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ローカルアクションによるコマンド実行から直接OSをシャットダウンするコマンド(shutdownやhaltなど)は使用しないでください。
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ローカルアクションでは次のようなコマンドは実行できません。
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対話操作を必要とするコマンド
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画面を表示するコマンド
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エスケープシーケンスや制御コードを伴うコマンド
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デーモンなどの終了しないコマンド
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Windowsメッセージ機構やDDEなど,デスクトップとの対話が必要なコマンド(Windowsの場合)
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標準入力からデータ入力されるコマンド
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KNAM3208-Iのメッセージに出力されるコマンド出力結果は,メッセージテキストを含め最大4095バイトまでです。また,出力結果に制御文字がある場合は半角スペースに置換されます。
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Windowsで実行中のアクションをキャンセルした場合,強制終了されるのはJP1/Baseが起動したプロセスだけです。
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CPU使用率が高い場合やユーザーポート枯渇時など,システム負荷が高い状態でJP1/Baseを停止した場合に,アクションで実行されたコマンドが一部残ってしまう場合があります。このような状態を回避するために,ローカルアクションを利用する際は,次のような運用をしてください。
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ローカルアクションの負荷を減らすため,同時実行数を少なくする。
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アクションによってさらにアクション条件が成立するような運用は避ける。
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1つのアクションで,多数のコマンドが実行されるようなバッチファイルの運用は避ける。
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ローカルアクションのサービス(jbslcactプロセス)は起動時にイベントサービスに接続します。接続できない場合は休止状態となりますので,クラスタシステムで運用する場合はJP1/Baseのサービスよりイベントサービスが先に起動するようにしてください。
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ローカルアクションのアクションの対象となるイベントはローカルアクション機能が開始された後に登録されたイベントです。ローカルアクション開始処理中,ローカルアクション休止中,およびフェールオーバー中に登録されたイベントは対象となりません。
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ローカルアクションは,次の処理によりコマンドを実行します。
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Windowsの場合
「cmd.exe /c 実行コマンド」をローカルアクションにより実行します。
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UNIXの場合
OSユーザーのログインシェルを使って,例えば「/bin/sh -c 実行コマンド」(ログインシェルが/bin/shの場合)をローカルアクションから実行します。
なお,ログインシェルとして「/sbin/false」,「/bin/false」,「/bin/true」,「/sbin/nologin」などが設定されている場合は正常に実行できません。
また,OSユーザーのパスワードは意識していませんので,アカウントロックなどは意識しません。
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