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JP1 Version 13 JP1/Base 運用ガイド


7.1.1 サービスの起動

Windowsの場合,次に示すサービスが,サービスに「自動」で登録され,システムの起動時に自動起動するように初期設定されています。

また,JP1/Base Control Service(起動管理)が起動すると,次に示すサービスが起動するように初期設定されています。

通常は,この設定を変更する必要はありません。なお,JP1/Base EventlogTrap(イベントログトラップサービス)やほかのアプリケーションプログラムについてもJP1/Base Control Service(起動管理)を使って順序性を持たせて自動起動するように設定できます。起動管理を利用する方法については,「9. サービスの起動順序および終了順序の設定(Windows限定)」を参照してください。

JP1/Base Control Service(起動管理)を利用しない場合

JP1/Base Control Service(起動管理)を利用しないで各サービスを起動したい場合は,起動順序定義ファイル(JP1SVPRM.DAT)中に定義されている該当するサービスの定義を必ずコメントアウトしてください。また,依存関係にあるすべてのサービスの定義も必ずコメントアウトしてください。該当するサービスに関する定義部分すべての行頭に#(シャープ)を付けることによってコメントアウトできます。

起動順序定義ファイル(JP1SVPRM.DAT)を編集したあと,各サービスの操作を[コントロールパネル]の[サービス]ダイアログボックス上で行ってください。コメントアウトしないで各サービスを自動起動または手動起動した場合,KAVA4003-Eメッセージが出力され,正常に動作しなくなる場合があります。

2034年10月以降も使用する場合

JP1/Baseのコマンド実行のサービス(プロセス)は,2034年10月以降は使用できません。そのため,2034年9月末までに,次に示す手順を実施して,コマンド実行のサービス(プロセス)の起動を抑止するための設定を行う必要があります。

  1. JP1/Baseの起動プロセスの状態を確認する。

    認証サーバが起動している場合と起動していない場合で設定手順が異なるため,JP1/Baseを起動した状態で,jbs_spmd_statusコマンドを実行し,認証サーバが起動しているかどうかを確認します。コマンド実行後,表示される情報の中にjbssessionmgrがあれば,認証サーバが起動しています。

  2. 2038年対応起動プロセス定義ファイルのモデルファイルをコピーして,起動プロセス定義ファイルを作成する。

    ■認証サーバが起動していない場合

    copy インストール先フォルダ\conf\jp1bs_spmd.conf.2038_model インストール先フォルダ\conf\jp1bs_spmd.conf

    ■認証サーバが起動している場合

    copy インストール先フォルダ\conf\jp1bs_spmd.conf.session.2038_model インストール先フォルダ\conf\jp1bs_spmd.conf

  3. JP1/Baseを起動または再起動する。

    設定はJP1/Baseの起動時に有効となります。JP1/Baseが起動済みの場合は,再起動してください。

  4. コマンド実行のサービス(プロセス)が起動していないことを確認する。

    jbs_spmd_statusコマンドを実行し,コマンド実行のサービス(プロセス)が起動していないことを確認します。コマンド実行後,表示される情報の中にjcocmdがなければ,コマンド実行のサービス(プロセス)は起動していません。

注意事項
  • 起動管理を使用する場合,起動順序定義ファイル(JP1SVPRM.DAT)中に定義されているサービスに対しては,[コントロールパネル]の[サービス]ダイアログボックス上で操作しないでください。KAVA4003-Eメッセージが出力され,起動管理によるサービスの自動起動および自動終了が正常に動作しなくなる場合があります。

  • ログファイルトラップ管理サービスおよびイベントログトラップサービスはイベントサービスの起動が前提です。ログファイルトラップ管理サービスおよびイベントログトラップサービスを起動する場合は,最初にイベントサービスを起動してください。

  • JP1/Baseがインストールされていて,イベントサービスが起動されていない場合,イベントサービスを利用するプログラムの性能に影響が出る場合があります。これを避けるため,イベントサービスを起動しない場合には,「16. 定義ファイル」の「API設定ファイル」を参照して,イベントの発行・取得を禁止する設定を行ってください。

  • JP1/Baseサービス開始中の状態で,jbs_spmd_statusjbs_spmd_reload,またはjbs_spmd_stopコマンドを実行すると,サービスが正しく起動されない場合があります。JP1/Baseサービス開始中は,これらのコマンドを実行しないでください。

  • 認証サーバの起動時に,パスワードポリシーの定義内容をチェックします。定義内容に誤りがあった場合は,設定パラメーターの省略時の仮定値で起動します。