6.11.2 IPv6環境で運用する場合の通信設定
図6-9のシステム構成例を基に,エージェントホスト3およびエージェントホスト4を追加する場合の通信設定について説明します。
IPv6環境でIPv6アドレスを用いた通信をする場合の通信設定は,ANYバインド方式とIPバインド方式の場合で違います。
(1) ANYバインド方式の場合に必要な設定
(a) ANYバインドアドレスの設定
ANYバインドアドレスの指定で,サーバーバインドするIPアドレスを次のどちらかに設定します。
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IPv6アドレス(anybind_ipv6.conf)
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IPv4アドレスおよびIPv6アドレス(anybind_all.conf)
■ 設定例
- マネージャーホストで必要な設定
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anybind_all.confを指定して,jbssetcnfコマンドを実行する。
Windowsの場合
jbssetcnf インストール先フォルダ\conf\anybind_all.conf
Linuxの場合
jbssetcnf /etc/opt/jp1base/conf/anybind_all.conf
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- エージェントホスト3およびエージェントホスト4で必要な設定
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anybind_ipv6.confを指定して,jbssetcnfコマンドを実行する。
Windowsの場合
jbssetcnf インストール先フォルダ\conf\anybind_ipv6.conf
Linuxの場合
jbssetcnf /etc/opt/jp1base/conf/anybind_ipv6.conf
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(b) jp1hosts2情報の設定
各ホストのjp1host2情報に,IPv6アドレスで通信する接続先ホストのIPv6アドレスを設定します。また,IPv6ホストのjp1host2情報には,自ホストのIPv6アドレスも設定します。
■ 設定例
- マネージャーホストで必要な設定
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jp1hosts2定義ファイルを編集する。
jp1hosts2定義ファイルを次に示すように編集してください。
Agent3 2001:db8::28
Agent4 2001:db8::32
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jbshosts2importコマンドを実行する。
jbshosts2import {-o|-r} [jp1hosts2定義ファイル名]
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- エージェントホスト3で必要な設定
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jp1hosts2定義ファイルを編集する。
jp1hosts2定義ファイルを次に示すように編集してください。
Manager 2001:db8::1e
Agent3 2001:db8::28
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jbshosts2importコマンドを実行する。
jbshosts2import {-o|-r} [jp1hosts2定義ファイル名]
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- エージェントホスト4で必要な設定
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jp1hosts2定義ファイルを編集する。
jp1hosts2定義ファイルを次に示すように編集してください。
Manager 2001:db8::1e
Agent4 2001:db8::32
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jbshosts2importコマンドを実行する。
jbshosts2import {-o|-r} [jp1hosts2定義ファイル名]
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(2) IPバインド方式の場合に必要な設定
(a) jp1hosts2情報の設定
各ホストのjp1host2情報に,IPv6アドレスで通信する接続先ホストのIPv6アドレスと自ホストのIPアドレスを設定します。
■ 設定例
- マネージャーホストで必要な設定
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jp1hosts2定義ファイルを編集する。
jp1hosts2定義ファイルを次に示すように編集してください。
Manager 10.0.0.30 2001:db8::1e
Agent3 2001:db8::28
Agent4 2001:db8::32
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jbshosts2importコマンドを実行する。
jbshosts2import {-o|-r} [jp1hosts2定義ファイル名]
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- エージェントホスト3で必要な設定
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jp1hosts2定義ファイルを編集する。
jp1hosts2定義ファイルを次に示すように編集してください。
Manager 2001:db8::1e
Agent3 2001:db8::28
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jbshosts2importコマンドを実行する。
jbshosts2import {-o|-r} [jp1hosts2定義ファイル名]
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- エージェントホスト4で必要な設定
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jp1hosts2定義ファイルを編集する。
jp1hosts2定義ファイルを次に示すように編集してください。
Manager 2001:db8::1e
Agent4 2001:db8::32
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jbshosts2importコマンドを実行する。
jbshosts2import {-o|-r} [jp1hosts2定義ファイル名]
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(3) jp1hosts2情報の+DefaultResolveパラメーターの設定
jp1hosts2情報の+DefaultResolveパラメーターは,jp1hosts2情報に定義していないホスト名の名前解決方法を指定するパラメーターです。OSのhostsやDNSを使用してIPv6アドレスを求める場合は,+DefaultResolveパラメーターに1(IPv4アドレスおよびIPv6アドレスを求める)を設定します。
ただし,IPv4ホストとIPv6ホストが混在するネットワーク環境で,JP1/Baseを運用する場合は,IPv6ホストのIPアドレスを明示するために,jp1hosts2情報に定義することを推奨します。
なお,+DefaultResolveパラメーターの初期設定および省略時は,0(IPv4アドレスだけを求める)に設定されます。したがって,jp1hosts2情報にIPv6アドレスで通信するホストのIPアドレスを設定すれば,+DefaultResolveパラメーターの設定は不要です。