6.7.1 通信設定の変更(jp1hosts情報の場合)
ここでは,各ホストで必要となる通信設定の変更について説明します。
図6-6のシステム構成例の場合,各ホストで通信設定の変更が必要かどうかを次の表に示します。
ホスト名 |
JP1/Base本体の通信設定 |
イベントサービスの通信設定(confでの編集) |
|
---|---|---|---|
jp1hosts情報 |
通信方式設定情報 |
||
host10 |
変更が必要 |
変更不要 |
変更が必要 |
hostX |
変更不要 |
変更不要 |
変更不要 |
hostA |
変更不要 |
変更不要 |
変更不要 |
hostB |
変更不要 |
変更不要 |
変更不要 |
hostC |
変更不要 |
変更不要 |
変更不要 |
(1) host10で必要となる設定
ほかのホストと異なり,host10は,hostXに対して物理ホスト名(ここではhostX)に対応していないIPアドレス20.0.0.11で接続するため,IPアドレス20.0.0.11がhostXに対応するIPアドレスだと認識させる必要があります。この設定は,jp1hosts定義ファイルおよびイベントサーバ設定ファイル(conf)でします。
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jp1hosts定義ファイルを編集する。
jp1hosts定義ファイルを次に示すように編集してください。
# IPアドレス20.0.0.11をhostXのIPアドレスとして対応付ける。 hostX 20.0.0.11
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jbshostsimportコマンドを実行する。
jbshostsimport {-o|-r} jp1hosts定義ファイル名
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イベントサーバ設定ファイル(conf)を編集する。
イベントサーバ設定ファイル(conf)に次の行を追加してください。
remote-server hostX close 20.0.0.11
-
JP1/Baseを再起動する。
JP1/Baseを前提とする製品およびJP1/Baseと依存関係を持つプログラムも再起動してください。
以上でhost10での通信設定は完了です。
(2) hostXで必要な設定
hostXは,通信設定を変更する必要はありません。
(3) hostA,hostB,hostCで必要な設定
hostA,hostB,hostCは,物理ホスト名(ここではhostX)に対応するIPアドレス10.0.0.11で接続するため,通信設定を変更する必要はありません。