5.3.3 ヘルスチェックのクラスタ運用
ヘルスチェックは,物理ホスト,論理ホスト単位で動作し,各ホストで動作するプロセスを監視します。ヘルスチェックを使用すると,プロセスの停止だけではなくハングアップも異常と判定し,フェールオーバーさせる運用ができます。
プロセスの異常を検知した場合にフェールオーバーさせるためには,共通定義設定用ファイル(ヘルスチェック機能)でフェールオーバーを有効にします。共通定義設定用ファイル(ヘルスチェック機能)の詳細については,「16. 定義ファイル」の「共通定義設定用ファイル(ヘルスチェック機能)」を参照してください。
クラスタ環境でヘルスチェックを使用する場合の構成例を次の図に示します。
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図の例は,実行系物理ホスト,待機系物理ホスト,および論理ホストでヘルスチェック機能を使用した場合を示します。自ホストを監視中に論理ホストのヘルスチェックがプロセスの異常を検知した場合は,WindowsではJP1/Baseサービスを停止して,UNIXではヘルスチェック機能のプロセス(jbshcd)を停止します。この停止を検知し,クラスタソフトでフェールオーバーするようにします。
- 注意事項
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他ホストの監視中,エラーを検知している状態でフェールオーバーした場合,監視対象ホストの監視状態がリセットされます。次回監視時に監視対象ホストの状態が回復していないときには,再度エラーメッセージやJP1イベントが発行されます。すでに回復しているときには,回復メッセージやJP1イベントは発行されません。