4.9 コマンド実行履歴ファイルの自動再編成機能について
JP1/Baseのコマンド実行機能で使用するコマンド実行履歴ファイルにコマンド実行履歴を書き込み中,予期しないシステムの強制終了,または電源断が起きた場合,ファイルが破損するおそれがあります。
コマンド実行履歴ファイルの自動再編成機能によって,予期しないシステムの強制終了後にJP1/Baseを再起動する際,コマンド実行履歴ファイルの修復,またはファイルの破損の検知が早期にできます。この機能は,初期設定で有効となっています。
なお,コマンド実行履歴ファイルのサイズによっては,JP1/Baseの起動時間が増加する可能性があります。運用上起動時間の長さが問題になる場合は,コマンド実行履歴ファイルのレコード数を少なくするか,自動再編成機能を無効にすることを検討してください。
コマンド実行履歴ファイルの自動再編成に掛かる時間は,次に示すコマンドの実行時間の合計が目安になります。ファイルサイズに応じて実行時間は長くなります。
- コマンド実行例
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次のコマンドを実行する前にJP1/Baseを停止してください。
- Windowsの場合
Jiscond インストール先フォルダ\log\COMMAND\ACTISAMLOGV8 Jiscond インストール先フォルダ\log\COMMAND\CMDISAMLOGV8
- UNIXの場合
/opt/jp1base/bin/Jiscond /var/opt/jp1base/log/COMMAND/actisamlogv8 /opt/jp1base/bin/Jiscond /var/opt/jp1base/log/COMMAND/cmdisamlogv8
この機能を無効にする手順は次のようになります。
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jp1bs_spmd_pre.confをリネーム,または削除する。※
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JP1/BaseおよびJP1/Baseを前提とする製品を再起動する。
設定が無効になります。
- 注※
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jp1bs_spmd_pre.confは次のディレクトリに格納されています。
- Windowsの場合
インストール先フォルダ\conf\ 共有フォルダ\jp1base\conf\(クラスタ運用時)
- UNIXの場合
/etc/opt/jp1base/conf/ 共有ディレクトリ/jp1base/conf/(クラスタ運用時)
- 注意事項
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Windowsでは,サービスが異常終了した場合,ISAMデータベースのロックが残ることがありますので,Jislckfreeコマンドでロックを解除してください。