jima_log
機能
JP1/IM - Agentで障害が発生したときに,障害調査に必要な資料(統合エージェントホスト)を採取するためのツールです。
JP1/IM - Agentに関する次の資料を採取します。
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マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 運用ガイド」の「12.3.2 JP1/IM - Agentに関する資料」に記載する資料
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統合エージェント制御基盤の資料
Windowsの場合,採取した資料は,圧縮されないため,必要に応じて圧縮ツールなどで圧縮してください。
Linuxの場合,採取した資料は,tarコマンドとgzipコマンドで圧縮された形式になります。
■Windowsの場合
資料格納フォルダの直下に格納された資料のフォルダ構成および資料内容を次に示します。
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フォルダ名 |
格納された資料 |
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資料格納フォルダ\jp1_default\jp1ima |
製品情報 |
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資料格納フォルダ\jp1_default\syslog |
システムログ情報 |
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資料格納フォルダ\jp1_default\os |
OSの情報 |
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資料格納フォルダ\jp1_default\communication |
通信状態の情報 |
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資料格納フォルダ\jp1_default\process |
プロセス情報 |
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資料格納フォルダ\jp1_default\scilence |
サイレンス設定の情報※ |
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資料格納フォルダ\jp1_default\list |
ファイル一覧 |
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資料格納フォルダ\jp1_default\inst |
インストール時の資料 |
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資料格納フォルダ\jp1_default\secret |
シークレットキーの情報 |
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資料格納フォルダ\jp1_default\service |
サービス情報 |
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資料格納フォルダ\jp1_default\jima_log_result.log |
資料採取コマンドの実行結果 |
- 注※
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jpc_alertmanagerのサービスが停止している場合,サイレンス設定の取得は行いません。
表1‒49 資料採取ツールの採取資料の構成(論理ホストの場合) フォルダ名
格納された資料
資料格納フォルダ\論理ホスト名\jp1ima
製品情報
資料格納フォルダ\論理ホスト名\scilence
サイレンス設定の情報※
資料格納フォルダ\論理ホスト名\list
ファイル一覧
資料格納フォルダ\論理ホスト名\secret
シークレットキーの情報
- 注※
-
jpc_alertmanagerのサービスが停止している場合,サイレンス設定の取得は行いません。
なお,次の情報に関しては,資料採取ツールでは採取されないため,手動で採取する必要があります
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採取する資料 |
採取対象 |
|---|---|
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製品情報 |
SAPシステムのログ抽出コマンドがセットアップ済みの場合,次のファイルを手動で採取します。
パスワードなどの機密情報が含まれる場合は,採取したあとの定義ファイルから該当する定義を削除してください。 |
■Linuxの場合
資料格納ディレクトリの直下に格納された資料の圧縮ファイルを次に示します。
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ディレクトリ名 |
格納された資料 |
|---|---|
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資料格納ディレクトリ/jima_log.tar.gz |
採取資料 |
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ディレクトリ名 |
格納された資料 |
|---|---|
|
資料格納ディレクトリ/論理ホスト名.tar.gz |
採取資料 |
なお,次の情報に関しては,資料採取ツールでは採取されないため,手動で採取する必要があります。
|
採取する資料 |
採取対象 |
|---|---|
|
製品情報 |
SAPシステムのログ抽出コマンドがセットアップ済みの場合,次のファイルを手動で採取します。
パスワードなどの機密情報が含まれる場合は,採取したあとの定義ファイルから該当する定義を削除してください。 |
形式
- Windowsの場合
jima_log.bat -f 資料格納フォルダ [-l 論理ホスト環境の共有フォルダ] [-q]- Linuxの場合
jima_log.sh -f 資料格納ディレクトリ [-l 論理ホスト環境の共有ディレクトリ] [-q]
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)
Linuxの場合:スーパーユーザー権限
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
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Agentパス\tools\
- Linuxの場合
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/opt/jp1ima/tools/
引数
- -f 資料格納ディレクトリ
-
- Windowsの場合
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採取した資料を出力するフォルダ名をフルパスまたはこのコマンドを実行した場所からの相対パス形式で指定します。パスに空白を含む場合は,「"」で囲んで指定します。このオプションは省略できません。
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指定したフォルダの直下に「jp1_default」の名前のフォルダが作成され,採取した資料が格納されます。必要に応じて,採取した資料を圧縮ツールなどで圧縮します。
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指定したフォルダの直下にjp1_defaultフォルダが既に存在する場合は,フォルダを再作成するかをユーザーに確認します。再作成する場合,jp1_defaultフォルダを削除したあと,jp1_defaultフォルダが作成されます。再作成しない場合,処理が中断されます。
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存在しないフォルダを指定した場合,その名称でフォルダが新規作成されます。
-
JP1/IM - Agentのインストールフォルダ以下のパス,または,論理ホスト環境の共有フォルダ以下のパスは指定できません。
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- Linuxの場合
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採取した資料を出力するディレクトリ名をフルパスで指定します。このオプションは省略できません。
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指定したディレクトリに,採取した資料の圧縮ファイルが「jima_log.tar.gz」の名前で作成されます。
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指定したディレクトリに「jima_log.tar.gz」または「jima_log.tar」のファイルが既に存在する場合は,上書きするかをユーザーに確認します。上書きする場合,ファイルが上書きされます。上書きしない場合,処理が中断されます。
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存在しないディレクトリを指定した場合,その名称でディレクトリが新規作成されます。
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デバイス名は指定できません。
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JP1/IM - Agentのインストールディレクトリ以下のパス,または,論理ホスト環境の共有ディレクトリ以下のパスは指定できません。
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指定したディレクトリが次のどれかの場合,エラーとなります。
・書き込み権限がない
・ディレクトリの作成に失敗する
・指定したディレクトリと同じ名前のファイルが存在する
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- -l 論理ホスト環境の共有ディレクトリ
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クラスタシステムの稼働系ホストで実行する場合に,採取対象となっている論理ホスト環境の共有ディレクトリをフルパスで指定します。待機系ホストで実行,または,クラスタシステムを使用していない場合は指定しません。このオプションを指定した場合,物理ホストの資料と指定した論理ホスト環境の共有ディレクトリにある統合エージェントの資料の両方を採取します。このオプションを省略した場合,指定した論理ホスト環境の共有ディレクトリにある統合エージェントの資料を採取しません。
存在しないディレクトリを指定した場合は,エラーとなります。
論理ホスト名の取得に失敗した場合,一部の情報が採取されません。
- -q
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ユーザー確認を省略してコマンドを実行する場合に指定します。省略対象となるユーザー確認の内容については,「-f 資料格納ディレクトリ」の説明を参照してください。
注意事項
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このツールを複数同時に実行しないでください。資料が上書きされたり,採取できなかったりする場合があります。
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資料を採取するツールの実行時は,ある程度の負荷(ディスクI/Oなど)が掛かります。また,Windowsイベントが大量に出力されている場合など,条件次第ではコマンドの実行に時間を要するおそれがあります。
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このツールを使用しないでサポートサービスへ資料を送付した場合や,資料を除外して送付した場合は,正確な調査ができないおそれがあります。
戻り値
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0 |
正常終了 |
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8 |
異常終了 |
ログの出力
ログの出力先を次に示します。
- Windowsの場合
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資料格納ディレクトリに指定したフォルダに格納するログファイル「jima_log_result.log」
- Linuxの場合
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資料格納ディレクトリに指定したディレクトリに格納する圧縮ファイル「jima_log.tar.gz」に含まれるログファイル「jima_log_result.log」
使用例
- Windowsの場合
jima_log.bat -f C:\tmp\jima
- Linuxの場合
jima_log.sh -f /tmp/jima -l /shdisk1/imagent -q