5.6.4 イベント発行
- 機能
-
指定したJP1イベントを発行し,イベントをマネージャーホストに登録します。登録したあと,発行したイベントのDB内通し番号を返却します。
- 実行権限
-
-
JP1_Console_Admin
-
JP1_Console_Operator
-
JP1_Console_User
-
- APIのバージョン
-
v1
- 形式
-
- リクエスト行
POST /application/component/apiVersion/events/send httpVersion
- リクエストのメッセージボディー
{ "eventId":イベントID, "message":メッセージ, "attrs":{拡張属性名:拡張属性値[, ...]} }
- レスポンスのメッセージボディー
-
発行したイベントのDB内通し番号
- パラメーター
-
- eventId
-
発行する基本部イベントIDです。
次に示す範囲で指定します。
-
0〜1FFF
-
7FFF8000〜7FFFFFFF
指定できる範囲以外の値を指定した場合,KAJY02047-Eを出力します。
このパラメーターの指定を省略した場合は,0が仮定されます。
-
- message
-
JP1イベントの内容を表すメッセージテキストを,1,023バイト以下の文字列で指定します。1,024バイト以上の文字列を指定した場合,例外が発生し処理を終了します。
なお,登録されるメッセージの文字コードは,マネージャーが配置されているOS環境の文字コードに依存します。
ただし,マネージャーの言語設定と異なる言語環境の場合には,マルチバイトの文字は使用できず,ASCII文字の範囲内でのサポートとなります。
- attrs
-
拡張属性です。
同じ拡張属性名を複数指定した場合,最後に指定された拡張属性の値で上書きされます。
拡張属性名は,英数字またはアンダーライン(英字は大文字,先頭は英字)から成る32バイトまでの文字列で指定します。指定できる文字列以外の拡張属性名を指定した場合,KAJY02047-Eを出力します。また,拡張属性名には接頭辞「E.」を指定しないでください。「E.」を指定した場合,KAJY02047-Eを出力します。
すべての拡張属性値の合計の長さは,10,000バイトまで指定できます。
イベント登録機能で登録されるイベント属性一覧を次に示します。
項番 |
分類 |
項目名 |
属性名 |
イベント属性値の説明 |
---|---|---|---|---|
1 |
基本属性 |
イベントDB内通し番号 |
SEQNO |
発行されるJP1イベントのイベントDB内通し番号 |
2 |
基本イベントID※1 |
ID |
パラメーターで渡されるイベントID |
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3 |
登録要因 |
REASON |
現サーバにイベントが登録された要因
|
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4 |
発行元プロセスID |
PROCESSID |
発行元APIのプロセスID |
|
5 |
登録時刻 |
TIME |
発行元イベントサーバでの登録時刻 |
|
6 |
到着時刻 |
ARRIVEDTIME |
自イベントサーバでの登録時刻 |
|
7 |
発行元ユーザーID |
USERID |
発行元プロセスのユーザーID(固定値:-1) |
|
8 |
発行元グループID |
GROUPID |
発行元プロセスのグループID(固定値:-1) |
|
9 |
発行元ユーザー名 |
USERNAME |
発行元プロセスのユーザー名 Windowsの場合:SYSTEM,Linuxの場合:root |
|
10 |
発行元グループ名 |
GROUPNAME |
発行元プロセスのグループ名(固定値:空文字) |
|
11 |
発行元イベントサーバ名 |
SOURCESERVER |
発行元のイベントサーバ名 発行元サーバ名が設定されていない場合,自ホストを設定する。 |
|
12 |
発行元IPアドレス |
SOURCEIPADDR |
発行元イベントサーバに対応するIPアドレス |
|
13 |
送信先IPアドレス |
DESTIPADDR |
発行元APIが他イベントサーバへの転送を明示して指定した場合に,他イベントサーバの名称が入る。 |
|
14 |
発行元イベントDB内通し番号 |
SOURCESEQNO |
発行元ホストでのイベントDB内通し番号 |
|
15 |
コードセット |
CODESET |
OSに設定されている文字コードが格納されます。 |
|
16 |
メッセージ |
MESSAGE |
JP1 イベントの内容を表した文字列 |
|
17 |
イベント詳細情報 |
BASIC |
イベント基本属性の詳細情報 |
|
18 |
AOM情報 |
AOM |
イベントのAOM情報 |
|
19 |
拡張属性(共通情報)※2 |
重大度 |
SEVERITY |
「重大度」を表す以下の文字列など
|
20 |
ユーザー名 |
USER_NAME |
実行しているユーザー名 |
|
21 |
プロダクト名 |
PRODUCT_NAME |
JP1 イベントを発行したプログラム名 次に示すプログラム名などがある。
|
|
22 |
オブジェクトタイプ |
OBJECT_TYPE |
「オブジェクトタイプ」を表す以下の文字列など
|
|
23 |
オブジェクト名 |
OBJECT_NAME |
ジョブ,ジョブネットなどのオブジェクトの名称。ジョブネットなど階層のあるオブジェクトの場合,最下層の要素。 |
|
24 |
登録名タイプ |
ROOT_OBJECT_TYPE |
オブジェクトの種別 |
|
25 |
登録名 |
ROOT_OBJECT_NAME |
ユーザーの操作時に実行を指示する単位になる名称 |
|
26 |
オブジェクトID |
OBJECT_ID |
オブジェクトID PRODUCT_NAMEとの組み合わせによりオブジェクトのインスタンスを統合システム内で一意に意識できる文字列 |
|
27 |
事象種別 |
OCCURRENCE |
OBJECT_NAMEに対して発生した事象を表す以下の文字列など
|
|
28 |
開始時刻 |
START_TIME |
実行開始または再実行開始の時刻 |
|
29 |
終了時刻 |
END_TIME |
実行終了または再実行終了の時刻 |
|
30 |
終了コード |
RESULT_CODE |
終了コード |
|
31 |
発生元ホスト名 |
JP1_SOURCEHOST |
発生元ホスト名を指定しない場合SOURCESERVERが設定される |
|
32 |
個別拡張属性数 |
個別拡張属性の数 |
拡張属性の数 |
- 注※1
-
データベースに出力される形式を次に示します。
(指定例)ID:IDEXT 0000000A:00000000
- 注※2
-
共通属性は配列に格納されています。指定しない場合は登録されません。
このREST APIで登録されるイベントの属性の値を,次に示します。
--このパラメーターで実行した場合
{ "eventId":"10000", "message":"クラウドサービスで障害が発生しました", "attrs":{"SEVERITY":"Error"} } SQ 18840099 ID 00010000:00000000 KN 0 HD 0 PI 0 RT 1559790829 AT 1559790829 RR 1 UI -1 GI -1 HQ 18840099 UN jp1admin GN SN HOSTA SI %0Aワト( CS MS932 MS クラウドサービスで障害が発生しました UP %00%00%00%00%00%00%00%00 XN 1 XV SEVERITY= Error
- ステータスコード
-
リクエストに対するレスポンスとして返却されるステータスコードを,次の表に示します。
ステータスコード
メッセージ
説明
200
なし
JP1イベントを発行しました。
400
KAJY02047-E
リクエストのパラメーター指定形式が不正です。
403
KAJY01000-E
REST APIの実行権限がありません。
500
KAJY02048-E
JP1イベントが発行できませんでした
メッセージの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager メッセージ」を参照してください。
- 戻り値
-
ステータスコードが200の場合に,レスポンスボディーに次の情報を返却します。
データ型
説明
数値
発行したイベントのDB内通し番号
- 使用例
-
イベントAPIの使用例を次に示します。
- リクエスト:
POST http://hostname:20703/im/api/v1/events/send { "eventId":"1FFF", "message":"サービスAで障害が発生しました", "attrs":{"SEVERITY":"Error","JP1_SOURCEHOST":"HOSTA"} }
- レスポンス:
18839936