セットアップ情報ファイル(jimdbsetupinfo.conf)
形式
#IM DATABASE SERVICE - DB Size IMDBSIZE=値 #IM DATABASE SERVICE - Data Storage Directory IMDBDIR=値 #IM DATABASE SERVICE - Port Number IMDBPORT=値 #IM DATABASE SERVICE - DB Install Directory IMDBENVDIR=値 #IM DATABASE SERVICE - Host Name IMDBHOSTNAME=値
ファイル
jimdbsetupinfo.conf(セットアップ情報ファイル)
jimdbsetupinfo.conf.model(セットアップ情報ファイルのモデルファイル)
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
-
Managerパス\conf\imdb\setup\
- UNIXの場合
-
/etc/opt/jp1imm/conf/imdb/setup/
説明
統合監視DBおよびIM構成管理DBのセットアップ時に,IMデータベースのサイズやIMデータベースのデータを格納するディレクトリなどを記述するファイルです。
なお,セットアップ情報ファイルは,統合監視DBとIM構成管理DBのセットアップ時に共通で参照します。統合監視DBまたはIM構成管理DBをセットアップしたあとに,もう一方のデータベースを作成する場合には,同じ値を指定する必要があります。
セットアップ情報ファイルに指定するIMデータベースのサイズごとのおおよそのディスク占有量を,次の表に示します。
なお,次の表に記載の領域のほかに,IMデータベースのサイズに関わらず,IMデータベースインストール先ディレクトリ(IMDBENVDIR)に,約0.2ギガバイトの空き領域が必要です。ディスク占有量の詳細な値については,JP1/IM - Managerのリリースノートを参照してください。ディスク占有量を見積もる際は,JP1/IM - Managerのリリースノートに記載された値を使用してください。
サイズ |
システムDB領域※1※2(ギガバイト) |
統合監視DB領域※1※3(ギガバイト) |
IM構成管理DB領域※1※4(ギガバイト) |
合計(ギガバイト) |
---|---|---|---|---|
S |
2 |
9 |
2 |
13 |
M |
3 |
33 |
2 |
38 |
L |
7 |
98 |
11 |
116 |
- 注※1
-
セットアップ情報ファイルに指定したデータベース格納先ディレクトリ(IMDBDIR)の直下に作成されます。
- 注※2
-
IMデータベースをセットアップ中に作られる統合監視DBおよびIM構成管理DBが共有する領域です。
- 注※3
-
jcodbsetupコマンドを実行したときに作られる領域です。
- 注※4
-
jcfdbsetupコマンドを実行したときに作られる領域です。
定義の反映時期
セットアップ時に,このファイルの内容を読み込み,各項目に指定された値でIMデータベースの環境を構築します。
記述内容
- IMDBSIZE
-
作成するIMデータベースのサイズを半角英大文字のS,M,Lで指定します。デフォルトはSです。
- IMDBDIR
-
IMデータベースのデータを格納するディレクトリを絶対パス形式で指定します。指定したディレクトリの直下にimdbディレクトリを作成し,IMデータベースのファイル(領域)を格納します。デフォルトは次のとおりです。
-
Windowsの場合:Managerパス\database
ネットワークドライブが指定された場合またはWindowsの予約デバイスファイルが指定された場合はエラーとなります。また,指定したディレクトリが存在しない場合は,コマンドの実行に失敗します。コマンドを実行する前に,必ずディレクトリを作成してください。
-
UNIXの場合:/var/opt/jp1imm/database
指定するディレクトリは,常にマウント状態にあるディレクトリを指定し,アンマウントされやすいディレクトリは指定しないでください。運用中にアンマウントされると,データベースの起動やアクセスに失敗します。また,指定したディレクトリが存在しない場合は,コマンドの実行に失敗します。コマンドを実行する前に,必ずディレクトリを作成してください。
必要なディレクトリの権限は表2-88を参照してください。
絶対パス形式で使用できる文字列を次に示します。
-
Windowsの場合:
半角英数字,_,\,(,),.(ピリオド),および半角スペースで構成される95文字以内の文字列です。ドライブ名で始める必要があります。
-
UNIXの場合:
半角英数字,_,/,および.(ピリオド)で構成される95文字以内の文字列です。パス区切り文字(/)で始める必要があります。
-
- IMDBPORT
-
IMデータベースが使用するポート番号を指定します。指定できる範囲は,5001〜65535です。デフォルトは20700です。
ここで指定するポート番号は,次のポート番号とは重複できません。
-
ほかの論理ホストのセットアップで指定したポート番号
-
servicesファイルに記載されているポート番号※
-
ほかの製品の組み込みHiRDBで使用しているポート番号
-
ほかの製品,OSなどが使用する一時ポート番号
注※ IMDBPORTに設定したポート番号を,あとでservicesファイルに記載しないようにしてください。
-
- IMDBENVDIR
-
IMデータベースをインストールするディレクトリを絶対パス形式で指定します。指定したディレクトリの直下にディレクトリ(JMn:nはLOGICALHOSTNUMBERと一致します)を作成し,IMデータベースをインストールします。デフォルトは次のとおりです。
-
Windowsの場合:Managerパス\dbms
ネットワークドライブが指定された場合またはWindowsの予約デバイスファイルが指定された場合はエラーとなります。また,指定したディレクトリが存在しない場合は,コマンドの実行に失敗します。コマンドを実行する前に,必ずディレクトリを作成してください。
-
UNIXの場合:/var/opt/jp1imm/dbms
指定するディレクトリは,常にマウント状態にあるディレクトリを指定し,アンマウントされやすいディレクトリは指定しないでください。運用中にアンマウントされると,データベースの起動やアクセスに失敗します。また,指定したディレクトリが存在しない場合は,コマンドの実行に失敗します。コマンドを実行する前に,必ずディレクトリを作成してください。
また,シンボリックリンクを含むパスは指定しないでください。
ディレクトリの権限を次の表に示します。
表2‒88 OSとディレクトリ権限の対応 OS
権限
Linux
所有者:root
グループ:root
モード:755
絶対パス形式で使用できる文字列を次に示します。
-
Windowsの場合:
半角英数字,_,\,(,),および半角スペースで構成される195文字以内の文字列です。ドライブ名で始める必要があります。
-
UNIXの場合:
半角英数字,_,/,および.(ピリオド)で構成される123文字以内(Linuxの場合は22文字以内)の文字列です。パス区切り文字(/)で始める必要があります。
-
- IMDBHOSTNAME
-
ほかのホストで動作するJP1/IM - MOおよびJP1/OAとの通信に使用するホスト名,またはIPアドレスを指定します。ほかのホストのJP1/IM - MOおよびJP1/OAと連携していない場合は,この項目を指定する行を記載しないでください。
デフォルトは,ローカルホスト名です。値を省略した場合は,ローカルホスト名が仮定されます。使用できる文字列は,32文字以内の半角英数字,-,および.(ピリオド)です。
定義例
#IM DATABASE SERVICE - DB Size IMDBSIZE=S #IM DATABASE SERVICE - Data Storage Directory IMDBDIR=Managerパス\database #IM DATABASE SERVICE - Port Number IMDBPORT=20700 #IM DATABASE SERVICE - DB Install Directory IMDBENVDIR=Managerパス\dbms #IM DATABASE SERVICE - DB Host Name IMDBHOSTNAME=