インシデント引き継ぎ情報設定ファイル(incident_info.conf)
形式
[@encode UTF-8] #item-field-ID=value-to-be-set-for-the-item JP1/Service Supportの案件項目指定ID=案件項目に設定する値[改行文字]
ファイル
incident_info.conf(インシデント引き継ぎ情報設定ファイル)
incident_info.conf.model(インシデント引き継ぎ情報設定ファイルのモデルファイル)
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
-
- 物理ホストのとき
-
Consoleパス\conf\console\incident\
- 論理ホストのとき
-
共有フォルダ\jp1cons\conf\console\incident\
- UNIXの場合
-
- 物理ホストのとき
-
/etc/opt/jp1cons/conf/console/incident/
- 論理ホストのとき
-
共有ディレクトリ/jp1cons/conf/console/incident/
説明
任意のJP1イベントの属性や文字列をJP1/Service Supportにインシデントとして引き継ぐ場合に,JP1イベントの属性や文字列を,JP1/Service Supportの[案件作成]画面のどの案件項目に引き継ぐかを定義します。
定義の反映時期
インシデントの登録モードを3に設定し,jco_spmd_reloadコマンドを実行したあと,またはJP1/IM - Managerを再起動したあと,JP1/IM - ViewでJP1/IM - Manager(セントラルコンソール)にログインすると,インシデント引き継ぎ情報設定ファイルの設定が有効になります。
記述内容
- [@encode UTF-8]
-
インシデント引き継ぎ情報設定ファイルで使用する文字コードを指定します。@encodeステートメントは必ず先頭行に指定します。@encodeステートメントを省略した場合,マネージャーの文字コードを仮定します。指定できる文字コードはUTF-8です。UTF-8を指定した場合,定義ファイルのエンコーディングはUTF-8になります。
次の場合は,エラーメッセージ(KAVB1115-W)を出力してマネージャーの文字コードを仮定します。
-
@encodeを定義ファイルの先頭以外に記述した場合
-
@encodeのあとに文字コードを指定しなかった場合
次の場合は,エラーメッセージ(KAVB1119-W)を出力してマネージャーの文字コードを仮定します。
-
UTF-8以外の文字コードを指定した場合
マネージャーの文字コードは次のとおりです。
- Windowsの場合
-
システムロケールごとに次のとおりです。
日本語:MS932(ただし,使用できる文字はSJISコードの範囲です。)
英語:C
中国語:GB18030
日本語または中国語以外:C
- UNIXの場合
-
/etc/opt/jp1cons/conf/jp1co_env.confファイルに記述する環境変数LANGの設定に依存します。
-
- #コメント行
-
#で始まる行は,コメント扱いとなります。
- JP1/Service Supportの案件項目指定ID=案件項目に設定する値[改行文字]
-
インシデントとして登録するJP1イベントの属性や文字列,およびその情報をJP1/Service Supportの[案件作成]画面のどの案件項目に引き継ぐかを指定します。
- JP1/Service Supportの案件項目指定ID
-
JP1/Service Supportの案件項目指定IDを指定します。案件項目指定IDが重複した場合は,先に定義した内容が優先されます。案件項目指定IDについては,マニュアル「JP1/Service Support 構築・運用ガイド」を参照してください。
- 案件項目に設定する値[改行文字]
-
任意の文字列および変数を指定します。引き継ぐ変数は複数指定でき,数に制限はありません。
指定できる文字列は,制御文字以外の任意の文字列です。制御文字(0x00〜0x0F,0x14〜0x1F,0x7F)を指定した場合は,空白(0x20)に置き換えられます。「$」を文字として指定したい場合は,エスケープ文字「\」を「$」の前に指定します。文字列に改行を入れる場合は,改行を「\n」で指定します。「\n」を文字として指定したいは,「\\n」と指定します。
変数の指定方法を次の表に示します。
表2‒55 変数の指定方法 形式
説明
$変数名
変数は,「$変数名」の形式で指定します。指定できるJP1イベントの属性値と対応する変数名は,「表2-57 JP1/Service Supportの案件項目に指定できる変数」を参照してください。
${変数名}
変数の直後に英数字および_(アンダースコア)を指定する場合は,変数名を{}で囲みます。
$変数名$URLENC
${変数名$URLENC}
属性値をUTF-8の文字列としてURLエンコードして展開します。
$変数名$ENC
${変数名$ENC}
属性値をBase64でエンコードして展開します。
$変数名$ENC$URLENC
${変数名$ENC$URLENC}
属性値をBase64でエンコード後,URLエンコードして展開します。
変数の指定例を次の表に示します。この例では,イベントID($EVID)は100:0,拡張属性EX($EV"EX")はABCが設定されていると仮定します。
表2‒56 変数の指定例 指定例
変換後の情報
$EVID abc
100:0 abc
$EVIDabc
- Windowsの場合
-
$EVIDabc
- UNIXの場合
-
なし
${EVID}abc
100:0abc
$EVID_abc
- Windowsの場合
-
$EVID_abc
- UNIXの場合
-
なし
${EVID}_abc
100:0_abc
$EV"EX" abc
ABC abc
$EV"EX"abc
ABCabc
次の表に示す変数名を使用することで,任意の属性を引き継ぐことができます。なお,引き継ぎ個所は任意のため,引き継ぐ属性と引き継ぎ個所の表示の型の整合性がとれるように設定してください。
表2‒57 JP1/Service Supportの案件項目に指定できる変数 項目
引き継ぐ内容
変数名
イベント基本情報全体
イベント基本情報全体
EVBASE
イベントID(基本部:拡張部)
イベントID(基本コード:拡張コード)の値
基本コードはイベントID(B.ID),拡張コードはイベントID(拡張部)(B.IDEXT)の値。基本コードおよび拡張コードは,どちらも8桁の16進数(A〜Fは大文字),IDの前の0は省略する。拡張コードが00000000の場合,「基本コード:0」に変換する。
EVID
イベントID(基本部)
イベントID(基本コード)の値
8桁の16進数(A〜Fは大文字),IDの前の0は省略する。
EVIDBASE
イベント登録日
登録時刻(B.TIME)を「yyyy/mm/dd」形式にした文字列
EVDATE
イベント登録時刻(hh:mm:ss)
登録時刻(B.TIME)を「hh:mm:ss」形式にした文字列
EVTIME
発行元プロセスID
B.PROCESSIDの値
EVPID
発行元プロセスのユーザーID
B.USERIDの値
EVUSRID
発行元プロセスのグループID
B.GROUPIDの値
EVGRPID
発行元ユーザー名
B.USERNAMEの値
EVUSR
発行元グループ名
B.GROUPNAMEの値
EVGRP
発行元イベントサーバ名
B.SOURCESERVERの値
発生元ホストマッピングが無効の場合だけ
EVHOST
発行元IPアドレス
B.SOURCEIPADDRの値
EVIPADDR
イベントDB内通し番号
B.SEQNOの値
EVSEQNO
イベント到着日
到着時刻(B.ARRIVEDTIME)を「yyyy/mm/dd」形式にした文字列
EVARVDATE
イベント到着時刻
到着時刻(B.ARRIVEDTIME)を「hh:mm:ss」形式にした文字列
EVARVTIME
発生元のイベントDB内通し番号
B.SOURCESEQNOの値
EVSRCNO
メッセージ
B.MESSAGEの値
EVMSG
詳細情報
詳細情報(B.DETAIL)を「情報1△情報2△情報3△…情報n△」形式にした文字列
△:半角スペース
EVDETAIL
重大度
E.SEVERITYの値
EVSEV
ユーザー名
E.USER_NAMEの値
EVUSNAM
オブジェクトタイプ
E.OBJECT_TYPEの値
EVOBTYP
オブジェクト名
E.OBJECT_NAMEの値
EVOBNAM
登録名タイプ
E.ROOT_OBJECT_TYPEの値
EVROBTYP
登録名
E.ROOT_OBJECT_NAMEの値
EVROBNAM
プロダクト名
E.PRODUCT_NAMEの値
EV"PRODUCT_NAME"
オブジェクトID
E.OBJECT_IDの値
EV"OBJECT_ID"
事象種別
E.OCCURRENCEの値
EV"OCCURRENCE"
開始時刻
E.START_TIMEの値
EV"START_TIME"
終了時刻
E.END_TIMEの値
EV"END_TIME"
終了コード
E.RESULT_CODEの値
EV"RESULT_CODE"
発生元ホスト名
E.JP1_SOURCEHOSTの値
発生元ホストマッピングが有効の場合だけ
EV"JP1_SOURCEHOST"
任意の拡張属性
拡張属性名で指定された属性の属性値
EV"拡張属性名"
相関イベントフラグ
E.@JP1IM_CORRELATEの値
相関イベントではない:0
相関成立イベント:1
相関不成立イベント:2
相関イベント発行機能が有効で,かつ統合監視DBが有効な場合だけ
EV"@JP1IM_CORRELATE"
変更前の重大度
E.@JP1IM_ORIGINAL_SEVERITYの値
重大度変更機能が有効な場合だけ
EV"@JP1IM_ORIGINAL_SEVERITY"
重大度変更フラグ
E.@JP1IM_CHANGE_SEVERITYの値
重大度を変更していない:0
重大度を変更した:1
重大度変更機能が有効な場合だけ
EV"@JP1IM_CHANGE_SEVERITY"
変更後のメッセージ
E.@JP1IM_DISPLAY_MESSAGEの値
表示メッセージ変更機能が有効な場合だけ
EV"@JP1IM_DISPLAY_MESSAGE"
表示メッセージ変更フラグ
E.@JP1IM_CHANGE_MESSAGEの値
メッセージを変更していない:0
メッセージを変更した:1
表示メッセージ変更機能が有効な場合だけ
EV"@JP1IM_CHANGE_MESSAGE"
メモ
E.@JP1IM_MEMOの値
メモを設定したあとに設定される属性
EV"@JP1IM_MEMO"
共通除外条件群ID
E.JP1_IMCOMEXCLUDE_IDの値
共通除外の拡張モードが有効で,かつ統合監視DBが有効な場合だけ
EV"JP1_IMCOMEXCLUDE_ID"
共通除外条件群名
E.JP1_IMCOMEXCLUDE_NAMEの値
共通除外の拡張モードが有効で,かつ統合監視DBが有効な場合だけ
EV"JP1_IMCOMEXCLUDE_NAME"
共通除外条件群除外対象
E.JP1_IMCOMEXCLUDE_TARGETの値
共通除外の拡張モードが有効で,かつ統合監視DBが有効な場合だけ
EV"JP1_IMCOMEXCLUDE_TARGET"
表に示す変数名以外が指定された場合,変数が記述されている個所はイベント引き継ぎ情報に変換しません。例えば,変数名「AAA」を「$AAA」として指定した場合,JP1/Service Supportの[案件作成]画面には「$AAA」が引き継がれます。
EV"拡張属性名"で指定された属性の値が取得できなかった場合,変数が記述されている個所はイベント引き継ぎ情報に変換しません。例えば,「$EV"BBB"」と指定しているとき,JP1イベントに拡張属性「BBB」がない場合,JP1/Service Supportの[案件作成]画面には「$EV"BBB"」が引き継がれます。
EV"拡張属性名"以外の変数で指定された属性の値が取得できなかった場合,変数が記述されている個所は空文字に変換します。例えば,「$EVSEV」を指定しているとき,JP1イベントに拡張属性「SEVERITY」がなければ,JP1/Service Supportの[案件作成]画面には「」(空文字)が引き継がれます。
定義例
- JP1/Service Supportの[案件作成]画面のタイトル項目に,「発生元ホスト(IPアドレス)で発生したイベント:イベントID」と表示する場合(発生元ホストマッピングが有効のとき)
TITLE=$EV"JP1_SOURCEHOST"($EVIPADDR)で発生したイベント:$EVIDBASE
- JP1/Service Supportの[案件作成]画面の関連情報項目に,URLリンクを表示する(属性値をUTF-8の文字列としてURLエンコードする)場合
LINKURL=http://host/page?msg=$EVMSG$URLENC