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JP1 Version 13 JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス


5.17.3 定義ファイル削除

機能

JP1/IM - ManagerまたはJP1/IM - Agentの定義ファイルを削除します。

実行権限

次の権限が必要です。

hostCategoryに「Manager」を指定する場合

  • JP1資源グループ:*

  • JP1権限レベル:JP1_Console_Admin

hostCategoryに「Agent」を指定する場合

  • JP1権限レベル:JP1_Console_Admin

APIのバージョン

v1

形式
リクエスト行
POST /application/component/apiVersion/fileOperation/deleteFile httpVersion
リクエストのヘッダー

5.2.3 リクエスト形式」のリクエストヘッダーに従います。

リクエストのメッセージボディー

リクエストのメッセージボディーは,JSONフォーマットで送信できます。

[
  "filelist":[
    {
      "filename": "ファイル名",
      "filepath": "ファイルの絶対パス",
      "updateaction": "定義反映のための操作"
    }, ・・・
  ],
  "hostCategory":"ホスト種別",
  "managerHostName":"定義ファイル削除先Agentホスト管理先Mangerホスト名",
  "agentHostName":"定義ファイル削除先Agentホスト名"
]
パラメーター

リクエストのメッセージボディーに指定するパラメーターを次に示します。

パラメーター

省略可否

説明

filename

不可

ファイル名を指定します。

filepath

不可

ファイルの配置先を絶対パスで指定します。ファイルパスにファイル名を含めた絶対パスが,200文字を超えた場合は,エラーとなります。

updateaction

定義ファイルを更新した場合に実行すべき操作を,1〜4096バイトで指定します。

hostCategory

不可

ホスト種別として「Manager」または「Agent」を指定します。指定したホスト種別の定義ファイルに対して操作を行います。

managerHostName

「説明」欄を参照

  • hostCategoryが「Manager」の場合

    指定項目を無視します。自ホストをJP1/IMのマネージャーホストと仮定し,JP1/IMのマネージャーホストの定義ファイルを削除します。

  • hostCategoryが「Agent」の場合

    定義ファイル削除先のエージェントを管理しているJP1/IMのマネージャーホスト名を1〜255バイトで指定します。

agentHostName

「説明」欄を参照

  • hostCategoryが「Manager」の場合

    指定項目を無視します。

  • hostCategoryが「Agent」の場合

    定義ファイル削除先のエージェントホスト名を1〜255バイトで指定します。

ステータスコード

リクエストに対するレスポンスとして返却されるステータスコードを,次の表に示します。

ステータスコード

メッセージ

説明

200

APIの処理が成功しました。

KAJY68126-W

統合エージェント制御基盤でワーニングが発生しました。

400

KAJY68107-E

リクエストパラメーターが不正です。

KAJY68205-E

  • リクエストに指定した統合エージェントホスト名がJP1/IM - Managerが管理する構成に存在しません。

  • ログインユーザーにリクエストに指定した統合エージェントの参照・操作権限がありません。

  • リクエストに指定した統合エージェントまたはマネージャーホストの情報が統合エージェントホスト管理DBにありません。

403

KAJY01000-E

認証に使用したユーザーの権限が不足しています。

500

KAJY68104-E

統合エージェント制御基盤でエラーが発生しました。

KAJY00007-E

システムエラーが発生しました(ディスク不足,メモリー不足など)。

KAJY68203-E

インテリジェント統合管理基盤に接続できません。

KAJY68212-E

統合エージェント制御基盤に接続できません。

KAJY68501-E

マネージャーの統合エージェントホスト管理DBに接続できません。

レスポンス

ステータスコードが200の場合に,レスポンスボディーにJSON形式で次の情報を返却します。

{
  "filelist":[
    {
      "filename": "ファイル名",
      "filepath": "ファイルの絶対パス",
      "result": "ファイル削除の結果",
      "message": "メッセージ"
    }, ・・・
  ]
}

メンバー名

説明

filename

ファイル名を記載します。

filepath

ファイルの配置先の絶対パスを記載します。

result

ファイル削除の結果を記載します。

記載する文字列については,表5-15を参照してください。

filelist:message

ファイル削除のための操作が失敗した場合のエラーメッセージIDとその本文を記載します。成功した場合は省略します。

resultが「recovery fail」の場合に記載するエラーメッセージは,定義反映のための操作に失敗したときのメッセージを記載します。

表5‒15  resultの内容

ファイルの削除

定義反映のための操作

リカバリー処理

resultの内容

success

×

delete fail

×

action fail

×

×

recovery fail

(凡例)

〇:成功 ×:失敗 −:処理なし

戻り値
  • ステータスコードが200の場合

    なし

  • ステータスコードが200以外の場合

    レスポンスのメッセージボディーに,「5.2.6 エラー発生時のレスポンスメッセージ」に記載されているレスポンス形式の例外オブジェクトが返却されます。

使用例
リクエスト:
POST http://hostname:20703/im/api/v1/fileOperation/deleteFile HTTP/1.1
Authorization:Bearer anAxYWRtaW46TUdGa01tTTJNMlV3TURFNFh6STNYekE0T2pJME9qTXpYMTlmWDE5ZlgxOWZYMTlmWDE5ZlgycHdNV0ZrYldsdUlDQWdJQ0FnSUNBZ0lDQWdJQ0FnSUNBZ0lDQWdJQ0Fn
Accept-Language: ja
Content-Type: application/json
Content-Length: 1024000
Accept: application/json
{
  "filelist":[
    {
      "filename": "user_file_sd_config_test.yml",
      "filepath": "C:\\Program Files\\Hitachi\\jp1ima\\conf\\user",
      "updateaction": "jp1ima\\addon_management\\alertmanager\\addon_jpc_service_reload.bat"
    }, ・・・
  ],
  "hostCategory":"Agent",
  "managerHostName":"immanager",
  "agentHostName":"imagent"
}
レスポンス:
HTTP/1.1 200 OK
Content-Type:application/json
・・・省略・・・
 
{
  "filelist":[
    {
      "filename": "user_file_sd_config_test.yml",
      "filepath": "C:\\Program Files\\Hitachi\\jp1ima\\conf\\user",
      "result": "delete fail",
      "message": "KAJY68126-W 統合エージェント制御基盤でワーニングが発生。(詳細情報: KNBC20015-W 定義ファイルの削除に失敗しました。(詳細情報: target file does not exist. filename=C:\\Program Files\\Hitachi\\jp1ima\\conf\\user\\user_file_sd_config_test.yml))"
    }, ・・・
  ]
}
注意事項
  • 定義ファイルの削除後に,定義情報の反映のために,サービスが再起動されるおそれがあります。

  • 定義ファイルの削除後のサービス起動に失敗した場合,リカバリー処理を行いますが,リカバリー処理にも失敗したときは,サービスが停止した状態になるおそれがあります。

  • クラスタ構成の場合,定義ファイルを削除したことによって,フェールオーバーが発生するおそれがあります。また,フェールオーバー先でもサービスを起動できず,フェールオーバーが失敗するおそれがあります。負荷の状況によっては,サービスの再起動やリカバリー処理に時間がかかり,クラスタ構成の場合は,クラスタソフトが異常と判断して,フェールオーバーが発生するおそれがあります。そのため,定義ファイルの削除は,システムのメンテナンスの時間に実施してください。