jimmailpasswd(Windows限定)
機能
POP before SMTPまたはSMTP-AUTH認証のパスワードをメール環境定義ファイルに設定します。このコマンドは,JP1/IM - Managerサービスの起動状態に関係なく単体で実行できます。
このコマンドを実行する前に,メール環境定義ファイルに次の項目を設定してください。
-
AuthMethodパラメーターに「POP」または「SMTP」を指定する
-
AuthUserパラメーターに認証アカウント名を指定する
これらのパラメーターを設定しないでコマンドを実行した場合,KAVB8714-EまたはKAVB8736-Eメッセージを出力して異常終了します。
形式
jimmailpasswd {-p 新しい認証パスワード | -d} [-rh 論理ホスト名]
実行権限
Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)
格納先ディレクトリ
Consoleパス\bin\
引数
- -p 新しい認証パスワード
-
POP before SMTPまたはSMTP-AUTH認証を使用してメールサーバに接続する場合の認証パスワードをメール環境定義ファイルに設定するオプションです。
オプションの引数には,認証パスワードを1〜127バイトの範囲で指定します。引数の認証パスワードの指定は省略できません。
指定できる文字は制御文字(0x00〜0x1F,0x7F〜0x9F)を除く半角文字だけで,マルチバイト文字は指定できません。パスワードは大文字・小文字を区別します。
オプションの引数にパスワードを指定しなかった場合,KAVB8704-Eメッセージが出力され,異常終了します。
- -d
-
メール環境定義ファイルから認証パスワードを削除するオプションです。
このオプションを指定してコマンドを実行するとメール環境定義ファイルのAuthPasswordパラメーターの設定値(パスワード部分)を削除します。
-dオプションは,-pオプションと同時に指定はできません。
- -rh 論理ホスト名
-
クラスタでJP1/IM - Managerを運用している場合に,jimmailコマンドが物理ホスト上,または論理ホストの共有フォルダ上に格納した,どちらのメール環境定義ファイルを使用するか指定するオプションです。
このオプションを指定した場合,指定した論理ホスト名の共有フォルダ上のメール環境定義ファイルに認証パスワードを設定します。
このオプションを省略した場合は,物理ホスト上のメール環境定義ファイルに認証パスワードを設定します。
ただし,このオプションを省略した場合は,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合は,物理ホスト名が仮定されます。クラスタでJP1/IM - Managerを運用していない場合は指定する必要はありません。
使用例1
認証パスワード"ABCD"をメール環境定義ファイルに設定する場合
$ jimmailpasswd -p ABCD KAVB8731-I コマンド(jimmailpasswd)を開始しました KAVB8730-I パスワードの設定に成功しました KAVB8732-I コマンド(jimmailpasswd)が正常終了しました
使用例2
認証パスワード"ABCD"を論理ホスト(ronri)上のメール環境定義ファイルに設定する場合
$ jimmailpasswd -p ABCD -rh ronri KAVB8731-I コマンド(jimmailpasswd)を開始しました KAVB8730-I パスワードの設定に成功しました KAVB8732-I コマンド(jimmailpasswd)が正常終了しました
使用例3
認証パスワードをメール環境定義ファイルから削除する場合
$ jimmailpasswd -d KAVB8731-I コマンド(jimmailpasswd)を開始しました KAVB8734-I パスワードの削除に成功しました KAVB8732-I コマンド(jimmailpasswd)が正常終了しました