はじめに
このマニュアルは,JP1/Integrated Management 3 - Manager,JP1/Integrated Management 3 - View,およびJP1/Integrated Management 3 - Agentのコマンドや定義ファイル,APIなどについて説明したものです。なお,このマニュアルでは,JP1/Integrated Management 3 - Manager,JP1/Integrated Management 3 - View,およびJP1/Integrated Management 3 - Agentを総称して,JP1/Integrated ManagementまたはJP1/IMと表記します。また,このマニュアルでのJP1/Integrated Management - Manager,JP1/Integrated Management - View,およびJP1/Integrated Management - Agentは,それぞれJP1/Integrated Management 3 - Manager,JP1/Integrated Management 3 - View,およびJP1/Integrated Management 3 - Agentと読み替えてください。
- 〈はじめにの構成〉
■ 対象読者
オープンプラットフォームのシステムを管理するインフラを,JP1/IMを使って管理,運用,操作される方を対象としています。具体的には次の方を対象としています。
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システムで発生する事象を一元監視するため,JP1/IMを管理,運用,操作するシステム管理者
-
システムを管理するインフラの状態をシステムで発生する事象と関連づけて一元監視するため,JP1/IMを管理,運用,操作するシステム管理者
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OSおよびアプリケーションについて知識がある方
■ マニュアルの構成
このマニュアルは,次に示す章から構成されています。
- 第1章 コマンド
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JP1/Integrated Managementで使用できるコマンドの文法について説明しています。
- 第2章 定義ファイル
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JP1/Integrated Managementの定義ファイルの形式および文法について説明しています。
- 第3章 JP1イベント
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JP1/Integrated Managementが出力するJP1イベントの種類とその属性について説明しています。
- 第4章 ユーザー作成プラグイン
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JP1/IM - Manager(インテリジェント統合管理基盤)では,ユーザーが作成したプラグインで処理を行うことができます。ユーザー作成プラグインについて説明しています。
- 第5章 API
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JP1/Integrated Managementが提供するAPIについて説明しています。
- 第6章 [統合オペレーション・ビューアー]画面のカスタマイズ
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[統合オペレーション・ビューアー]画面で特定のIM管理ノードを選択した際に,ユーザーが定義した任意の画面を表示する機能について説明しています。
- 第7章 インテリジェント統合管理基盤を使うための情報
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インテリジェント統合管理基盤を使うために必要なSIDやjsonオブジェクト,およびユーザー作成プラグインを利用するために必要なアダプタコマンドの情報,IM管理ノードツリー生成機能について説明しています。また,サンプルプラグイン,制御文字についても説明しています。
- 第8章 システム監視オブジェクト一覧(セントラルスコープ用)
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JP1/Integrated Managementで提供しているシステム監視オブジェクトについて説明しています。
- 第9章 監視ツリーモデル(セントラルスコープ用)
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監視ツリーを自動生成するときに作成される監視ツリーの構造について説明しています。
■ マニュアルの体系
JP1/IMのマニュアルでは,システムの設計・構築・運用などのシステムのライフサイクルでの段階ごとに必要な情報を説明しています。目的に合わせて必要なマニュアルをお読みください。
JP1/IMのマニュアルとシステムのライフサイクルの関係を次の図に示します。
■ このマニュアルで使用する記号
このマニュアルで使用する記号を次に示します。
記号 |
意味 |
---|---|
[ ] |
メニュー項目,画面名,ボタン名,およびキーボードのキーなどを示す。 例 メニュー項目:[新規作成] 画面名:[ログイン]画面 ボタン名:[OK]ボタン キーボードのキー:[Ctrl]キー |
[ ]−[ ] |
画面のメニューから項目を選択する操作を示す。 例 [ファイル]−[新規作成]を選択する。 上記の例では,メニューバーの[ファイル]を選んで,プルダウンメニューの[新規作成]を選択することを示す。 |
[ ]+[ ] |
キーを同時に押すことを示す。 例 [Ctrl]+[C]キー 上記の例では,[Ctrl]キーと[C]キーを同時に押すことを示す。 |
■ コマンドの文法で使用する記号
コマンドとパラメーターの説明で使用する記号を,次のように定義します。
記号 |
意味 |
---|---|
| (ストローク) |
複数の項目に対し,項目間の区切りを示し,「または」の意味を示す。 例 「A | B | C」は,「A,BまたはC」を示す。 |
{ } |
この記号で囲まれている複数の項目の中から,必ず一つの項目を選択する。項目の区切りは|で示す。 例 {A | B | C}は「A,BまたはCのどれかを指定する」ことを示す。 |
[ ] |
この記号で囲まれている項目は任意に指定できる(省略してもよい)。 複数の項目が記述されている場合には,すべてを省略するか,どれか一つを選択する。 例 [A]は「何も指定しない」か「Aを指定する」ことを示す。 [B | C]は「何も指定しない」か「BまたはCを指定する」ことを示す。 |
…または... |
この記号の直前に示された項目を繰り返して複数個,指定できる。 例 「A,B,…」は「AのあとにBを必要個数指定する」ことを示す。 |
_ (下線) |
括弧内のすべてを省略したときに,システムがとる標準値を示す。標準値がない場合は,指定した項目だけが有効である。 例 [A | B]はこの項目を指定しなかった場合に,Aを選択したと見なすことを示す。 |
△ |
空白を表す。 △0:0個以上の空白(空白を省略できる) △1:1個以上の空白(空白を省略できない) |
▲ |
タブを表す。 例 ▲Aとした場合に,Aの前にタブがあることを示す。 |
■ 図中で使用する記号
このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。
■ Windows版JP1/IM,JP1/Baseのインストール先フォルダの表記
このマニュアルでは,Windows版JP1/IM,JP1/Baseのインストール先フォルダを次のように表記しています。
製品名 |
インストール先フォルダの表記 |
デフォルトインストール先フォルダ※ |
---|---|---|
JP1/IM - View |
Viewパス |
システムドライブ:\Program Files\Hitachi\JP1CoView |
JP1/IM - Manager |
Managerパス |
システムドライブ:\Program Files\Hitachi\JP1IMM |
Consoleパス |
システムドライブ:\Program Files\Hitachi\JP1Cons |
|
Scopeパス |
システムドライブ:\Program Files\Hitachi\JP1Scope |
|
JP1/IM - Agent |
Agentパス |
システムドライブ:\Program Files\Hitachi\jp1ima |
JP1/Base |
Baseパス |
システムドライブ:\Program Files\Hitachi\JP1Base |
■ このマニュアルで使用する「Administrators権限」について
このマニュアルで表記している「Administrators権限」とは,ローカルPCに対するAdministrators権限です。ローカルPCに対してAdministrators権限を持つユーザーであれば,ローカルユーザー,ドメインユーザーおよび,Active Directory環境で動作に違いはありません。
■ このマニュアルで使用する定義ファイルに指定するパスについて
ファイル名を指定する定義には,ネットワークパスを指定することはできません。
例えば,イベントガイド情報ファイルに記述するEV_FILEにはネットワークパス以外の任意のフォルダ(パス)を指定してください。
■ オンラインマニュアルについて
JP1/IMでは,Webブラウザーで参照できるHTMLマニュアルを提供しています。
オンラインマニュアルの内容は,このマニュアルと同様です。
オンラインマニュアルは,次の操作で目次が表示されます。
-
JP1/IM - View:[ヘルプ]−[目次]を選択する。
-
統合オペレーション・ビューアー:[ヘルプ]−[オンラインマニュアル]を選択する。
注意事項
-
スタートメニューからオンラインマニュアルを表示させると,OSの設定によってすでに表示されているブラウザーの画面上にHTMLマニュアルが表示されることがあります。
■ 統合トレースログの出力先について
JP1/IM 12-10から,JP1/IM - Managerの32ビットJavaプロセスを,すべて64ビットJavaプロセスに変更しました。このため,JP1/IMの各機能のJavaプロセス機能が出力する統合トレースログの出力先が変更となります。
バージョン12-10以降のJP1/IMの各機能の統合トレースログの出力先を次に示します。ログファイルトラップ機能を使用している場合,出力先の変更に応じて設定変更が必要です。
統合トレースログの出力先(32ビット):システムドライブ\Program Files(x86)\Hitachi\HNTRLib2\spool
-
IMデータベース
-
セントラルスコープサービス
-
プロセス管理
-
コマンド実行
-
自動アクション
-
インストールおよびセットアップ
統合トレースログの出力先(64ビット):システムドライブ\Program Files\Hitachi\HNTRLib2\spool
-
イベント基盤サービス
-
セントラルコンソール・ビューアー
-
セントラルスコープ・ビューアー
-
相関イベント発行サービス
-
IM構成管理
-
IM構成管理・ビューアー
-
インテリジェント統合管理基盤